現代文

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 現代文
科目番号 0001 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合科学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「精選 現代文B」 大修館書店
担当教員 豊田 圭子,白神 宏

到達目標

1.論理的な文章を読み、構成・展開・論旨を客観的に理解し、要約することができる。自らの考えをまとめ、作文・発表などで適切に表現できる。
2.文学作品を読み、主題や人物・心情・情景描写を理解し、その効果を説明することができる。自らの感想を作文・発表などで適切に表現できる。
3.詩歌などの文学的文章の基礎を学び、表現を味わうことができる。自らも創作することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理的な文章の構成・論旨を理解し、要約できる。それに対し自らの意見を論理的にまとめ、発表できる。論理的な文章を読み、構成・論旨を理解、要約できる。自らの考えをまとめることができる。論理的な文章を読み、構成・論旨を理解、要約できない。自らの考えをまとめることができない。
評価項目2文学作品について、主題や人物描写を理解し、その効果を説明できる。それに対し自らの感想を発表できる。文学作品について、主題や人物描写を理解し、その効果を説明できる。それに対し自らの感想をまとめることができる。文学作品について、主題や人物描写を理解・説明することができない。それに対し自らの感想をまとめることができない。
評価項目3詩歌などの文学的文章を学び、表現を味わい、文学的な表現を用いて自らも創作することができる。詩歌などの文学的文章を学び、表現を味わい創作できる。詩歌などの文学的文章の基礎が理解できない。自ら創作することができない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程の教育目標 E①  歴史・文化・国語・外国語を学び、コミュニケーションするための基礎的な教養を身に付ける。
準学士課程の教育目標 E②  日本語で論理的に記述し、報告・討論できる。
準学士課程の教育目標 F①  歴史・文化・社会に関する基礎的な知識を身に付ける。

教育方法等

概要:
国語の理解能力・思考力・鑑賞力を養い、文章表現力を磨き言語活動の向上を図ることを目的とする。授業では近代以降の小説・評論・詩歌の学習を通して鑑賞力や想像力を育成し、主題を多角的にとらえる理解力、理論的に問題を考える思考力の向上を図る。語句・漢字学習を通して社会生活に必要な基本的な表現力・文章力を身につける。
授業の進め方・方法:
次回学習する単元については、語句の読みや意味を調べ把握しておくこと。また、疑問点や自らの意見を整理しておくこと。授業は応答を中心に進めるため、問いに対して主体的に応答すること。
注意点:
授業中に参考図書などを紹介するので、それをもとに自らの問題意識・関心を広げることがのぞまれる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業の進め方を把握する。
2週 随想:ミロのヴィーナス 文章中の難解な語句や慣用句の意味を調べ、理解する。
3週 随想:ミロのヴィーナス 随想を読み、文章の構成・展開を理解する。
4週 随想:ミロのヴィーナス 随想を読み、筆者の主張と根拠を正しく理解する。
5週 評論:人を指す言葉-自称詞・対称詞・他称詞 文章中の難解な語句や慣用句の意味を調べ、理解する。
6週 評論:人を指す言葉-自称詞・対称詞・他称詞 評論を読み、文章の構成・展開・論旨を理解する。
7週 評論:人を指す言葉-自称詞・対称詞・他称詞 評論の筆者の主張、根拠を理解する。評論を要約する。
8週 中間試験 1~7週までの内容を網羅した試験により、授業内容の理解の定着を図る。
2ndQ
9週 試験内容解説 中間試験の内容を理解し、復習する。
10週 近代詩 近代詩を読み、詩の解釈について考える。詩の独特の表現を味わい、詩的表現の効果を説明できる。
11週 詩の鑑賞文 印象にのこった詩の鑑賞文を書く。
12週 小説:こころ 作品の時代背景と作者について学習する。難解な語句・慣用句を調べ、理解する。
13週 小説:こころ 小説を読み、構成と表現を理解し、人間心理のあり様について考えを深める。
14週 小説:こころ 登場人物の葛藤など心理描写に注目して、物語を理解する。
作品の観賞文を書く。
15週 期末試験 9~14週までの内容を網羅した試験により、授業内容の理解の定着を図る。
16週 期末試験内容解説 期末試験の内容を理解し、復習する。
後期
3rdQ
1週 評論:こころは見える? 難解な語句・慣用句の意味を調べ、理解する。
2週 評論:こころは見える? 文章の展開と筆者の主張を理解する。「こころ」「感情」について考える。
3週 評論:こころは見える? 既習の小説「こころ」と合わせて読み、評論の考えを応用して考察する。
4週 評論:こころは見える? 文章の展開・筆者の主張を踏まえ、要約する。
5週 小説:赤い繭 難解な語句・慣用句の意味を調べ、理解する。
作者と時代背景について学習する。
6週 小説:赤い繭 小説の展開をまとめる。作品に関する資料などをもとに、作品の問題点を考察する。
7週 小説:赤い繭 作品の問題点や、資料などをもとに、小説の解釈を行う。
8週 中間試験 1~7週までの内容を網羅した試験により、授業内容の理解の定着を図る。
4thQ
9週 試験内容解説 中間試験の内容を理解し、復習する。
10週 評論:猫は後悔するか 難解な語句・慣用句の意味を調べ、理解する。
展開・論旨を理解する。
11週 評論:猫は後悔するか 評論の主題を読み取り、要約する。
自らの意見を論理的に作文で表現する。
12週 現代の俳句 俳句の構成を理解し、鑑賞する。
13週 現代の短歌・俳句 短歌の構成を理解し、鑑賞する。
14週 創作活動(短歌・俳句) 短歌・俳句を創作・発表し、互いに批評する
15週 期末試験 9~14週までの内容を網羅した試験により、授業内容の理解の定着を図る。
16週 期末試験内容解説 期末試験の内容を理解し、復習する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題小テスト態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合702010000100
基礎的能力702010000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000