セキュリティ技術総論

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 セキュリティ技術総論
科目番号 1008 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産デザイン工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 なし
担当教員 松久保 潤

到達目標

講師が設定した目標を達成し、定められた基準により合格の評価を得ること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1不正アクセスの手法について、現実的な問題を把握し、課題について議論できる。著名な不正アクセスの手法について理解できる。著名な不正アクセスの手法について理解できない。
評価項目2マルウェアを用いた不正アクセス法について理解し、種類ごとの適切な解析手法が分かる。マルウェアの脅威について理解し、マルウェアの一般的な構造が分かる。マルウェアの脅威について理解できず、マルウェアの一般的な構造が分からない。

学科の到達目標項目との関係

専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SB① 共通基礎知識を用いて、専攻分野における設計・製作・評価・改良など生産に関わる専門工学の基礎を理解できる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SC① 専門工学の実践に必要な知識を深め、実験や実習を通じて、問題解決の経験を積む。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SC② 機器類(装置・計測器・コンピュータなど)を用いて、データを収集し、処理できる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SD① 専攻分野における専門工学の基礎に関する知識と基礎技術を総合し、応用できる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SD② 専攻分野の専門性に加え、他分野の知識も学習し、幅広い視野から問題点を把握できる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SE② 実験・実習・調査・研究内容について、日本語で論理的に記述し、報告・討論できる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SF② 工業技術と社会・環境との関わりを理解し、社会・環境への効果と影響を説明できる。

教育方法等

概要:
OSおよび各種アプリケーションソフトウェアおよびネットワークにおけるセキュリティを確保するだけでなく、暗号や認証プロトコルのセキュアな運用方法、および技術を習得することを目的とする。さらに制御システムやIoT、そして特に車載ネットワークのセキュリティ技術のついても詳解する。具体的には、サービス妨害(DoS攻撃)、脆弱性検査(ポートスキャン等)、侵入行為、ルート権限奪取、不正プログラム設置および実行(トロイの木馬等)等の不正アクセス方法、さらにマルウェア、特にボットやランサムウェア等およびそれらの対策手法としてのファイアーウォール、IDS、IPS、脆弱性検査システム、それらを統合したUTMの技術、SOCでの運用等の技術的要因だけでなく、ソーシャルエンジニアリング等の社会的、人的要因についても議論する。
授業の進め方・方法:
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
2週 セキュリティリスクマネジメント セキュリティリスクマネジメントについて学ぶ。
3週 セキュリティの歴史および現状 セキュリティの歴史および現状について学ぶ。
4週 ネットワークの基礎 通信ネットワーク,通信プロトコル,IPアドレスの役割について学ぶ。
5週 サイバーセキュリティの基礎 認証,暗号化,ハッシュ,PKIについて学ぶ。
6週 サイバー攻撃の方法 侵入,脆弱性を悪用する攻撃,負荷をかける攻撃,標的型攻撃について学ぶ。
7週 セキュリティ対策の方法(1) セキュリティ対策の方法について学ぶ。
8週 セキュリティ対策の方法(2) 前回に引き続き,セキュリティ対策の方法について学ぶ。
4thQ
9週 セキュリティツール実習 ぜい弱性対策、開発支援などを目的としたセキュリティツールを用いて実習を行う。
10週 サイバーセキュリティの法規と制度(1) サイバーセキュリティの法規と制度について学ぶ。
11週 サイバーセキュリティの法規と制度(2) 前回に引き続き,サイバーセキュリティの法規と制度について学ぶ。
12週 セキュリティポリシとマネジメントシステム(1) セキュリティポリシとマネジメントシステムについて学ぶ。
13週 セキュリティポリシとマネジメントシステム(2) 前回に引き続き,セキュリティポリシとマネジメントシステムについて学ぶ。
14週 セキュリティインシデント対応(1) セキュリティインシデント対応について学ぶ。
15週 セキュリティインシデント対応(2) 前回に引き続き,セキュリティインシデント対応について学ぶ。
16週 まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

演習・レポート合計
総合評価割合100100
専門的能力100100