到達目標
①知的財産権の概要を理解する。知的財産権には特許権をはじめ、実用新案権、意匠権、商標権といった産業財産権ほかに著作権といった学術・文化に関わる知的財産権もあることを知る。
②特許権、実用新案権の内容を理解し、それぞれの知的財産権の審査手続を知る。特許権における「発明」どのように定義されているか自然法則、利用、技術的思想、創造性、高度性の言葉を使いながら理解する。実用新案権における「考案」とはどうように定義されるかを知る。
③特許権、実用新案権の訴訟手続を知り、特許権、実用新案権の情報を検索する方法を理解する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 知的財産権の概要を理解している。 | 特許権をはじめ、実用新案権、意匠権、商標権、著作権といった各々の知的財産権の内容、特質を十分に理解している。 | 知的財産権の権利の内容、特質をほぼ理解できている。 | 知的財産権の権利の内容、特質を理解できていない。 |
評価項目2 特許権、実用新案権の内容を理解し、それぞれの知的財産権の審査手続を知る。 | 特許権、実用新案権の要件、効果を十分に理解し、その審査手続の過程も十分に説明できる。 | 特許権、実用新案権の要件、効果をほぼ理解し、その審査手続の過程をほぼ説明できる。 | 特許権、実用新案権の要件、効果を理解していないし、その審査手続の過程を説明できない。 |
評価項目3 特許権、実用新案権の訴訟手続を知り、特許権、実用新案権の情報を検索する方法を理解する。 | 特許権、実用新案権の訴訟手続を十分に説明することができ、特許権、実用新案権の情報を十分に検索することができる。 | 特許権、実用新案権の訴訟手続をほぼ説明することができ、特許権、実用新案権の情報をほぼ検索することができる。 | 特許権、実用新案権の訴訟手続を説明することができず、特許権、実用新案権の情報を検索することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SF① 歴史・文化・社会に関する知識を持ち、それらを示すことができる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SF② 工業技術と社会・環境との関わりを理解し、社会・環境への効果と影響を説明できる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SF③ 技術者としての役割と責任(倫理観)を認識し、説明できる。
教育方法等
概要:
まず、知的財産権の概要を学んでゆく。具体的には特許権をはじめ、実用新案権、意匠権、商標権といった産業財産権や著作権といった学術・文化に関する知的財産権の内容、特徴を知るところからはじめたい。
次に特許権、実用新案権の内容を詳しく解説し、それぞれの知的財産権の審査手続を学んでゆく。具体的には特許権における「発明」どのように定義されているか自然法則、利用、技術的思想、創造性、高度性の言葉を使いながら解説する。また、実用新案権における「考案」とはどうように定義されるかも学ぶ。
最後に特許権、実用新案権の訴訟手続を説明し、特許権、実用新案権の情報を検索する方法を学んでゆきたい。
授業の進め方・方法:
パワーポイントのスライドと教科書を併用しながら、授業を進める。毎回、レジュメとスライドのプリントを配布する。
注意点:
成績の評価は、中間テストと期末テストの成績で評価するので、復習を十分に行うこと。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーション 知的財産権とは何か 知的財産権の種類、分類 |
知的財産権には特許権、実用新案権の他に意匠権、商標権、著作権があることを知る。それぞれの知的財産権の特徴を理解する。
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2週 |
知的財産権の問題の背景 |
知的財産権を巡る日米間のあゆみをふりかえながら、知的財産権の重要性を知る。
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3週 |
特許権(1) 発明とは 自然法則、利用、技術的思想、創造性、高度性、職務発明 特許出願手続(1)特許出願、出願公開制度 |
特許権における「発明」とはどのようなものかを理解する。職務発明の意味を理解する。特許出願手続を知る。
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4週 |
特許権(2) 特許出願手続(2) 審査請求制度 優先審査制度 防衛出願 出願の範囲 請求項 補正 査定 特許登録 |
特許出願手続を知る。請求項と補正の関係を理解する。
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5週 |
特許権(3) 特許権の効力(1) 積極的効力 実施行為 消尽 |
特許権の効力を知る。積極的効力の内容を理解し、消尽について説明できるようになる。
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6週 |
特許権(4) 特許権の効力(2) |
特許権の効力を知る。
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7週 |
特許権(5) 特許権の効力(3)権利の譲渡 |
特許権の権利譲渡について知る。
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
特許権(6) 特許訴訟と審判 特許無効の抗弁 審判の効果 審判手続(1) |
特許無効の抗弁を知る。
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10週 |
特許権(7) 審判手続(2) 拒絶審査不服審判 審査前置主義 訂正審判 |
審判の手続を理解する。拒絶審査不服審判、審査前置主義、訂正審判を知る。
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11週 |
特許権(8) 審決取消訴訟 行政処分の取消し訴訟 当事者 意見陳述制度 判決 審決取消訴訟の範囲 刑罰 |
審決取消訴訟を知る。特許権の刑罰について知る。
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12週 |
実用新案権 歴史 保護対象 考案とは 出願手続 行使と権利者の注意義務 |
実用新案権を理解する。考案とは何かを理解する。
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13週 |
特許調査(1) J-platpat(特許情報プラットホーム) J-platpatを使って特許情報を検索する。 |
J-platpatの使い方を知る。
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14週 |
特許調査(2) J-platpatを使って別の方法で特許情報を検索する。 |
J-platpatを理論式の検索コードを使って特許情報を知る。
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15週 |
意匠権、プログラム著作権、商標権 |
意匠権、著作権(主にプログラム著作物)、商標権を知る。
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16週 |
期末試験 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |