環境資源工学特論

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 環境資源工学特論
科目番号 0089 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産デザイン工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 適宜プリントを配布
担当教員 前田 良輔

到達目標

1.社会的視点、技術的視点で環境や資源を俯瞰できる。
2.日本が有する資源を理解できる。
3.資源、エネルギー、環境を世界的な視野で理解できる。
4.資源や環境といった観点で材料を捉えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1社会的視点、技術的視点で環境や資源を俯瞰でき、各自の考えを説明できる。社会的視点、技術的視点で環境や資源を俯瞰できる。社会的視点、技術的視点で環境や資源を俯瞰できない。
評価項目2日本が有する資源を理解でき、各自の考えを説明できる。日本が有する資源を理解できる。日本が有する資源を理解できない。
評価項目3資源、エネルギー、環境を世界的な視野で理解し、説明できる。資源、エネルギー、環境を世界的な視野で理解できる。資源、エネルギー、環境を世界的な視野で理解できない。
評価項目4資源や環境といった観点で材料を捉えることができ、説明できる。資源や環境といった観点で材料を捉えることができる。資源や環境といった観点で材料を捉えることができない。

学科の到達目標項目との関係

専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SB① 共通基礎知識を用いて、専攻分野における設計・製作・評価・改良など生産に関わる専門工学の基礎を理解できる。

教育方法等

概要:
地球上における人類の繁栄は、さまざまな資源やエネルギーの大量消費によるところが大きい。資源やエネルギーの大量消費は地球規模での環境問題の直接的・間接的要因になっている。これらの問題は国際的な枠組みの中で解決に向けた取り組みが進められている。本授業では、できる限り最新のデータに基づく環境、資源、エネルギー事情を捉えた上で我が国が有する資源を眺める。続いて、地球規模でのエネルギー収支や物質収支など、化学工学的な観点からも地球温暖化や環境問題を考え、地球温暖化の本質も捉えたい。講義では様々な情報を提供するが、あくまで課題発掘のための端緒であり、日頃から環境、資源、エネルギーを意識できるマインドの醸成が最重要である。
授業の進め方・方法:
環境問題や資源問題は切り口が多岐に及ぶため、適宜プリント類を配布する。
注意点:
授業の一部には化学の基本的知識を必要とするが、内容の大部分は高校化学のレベルを想定している。また質の高いレポート作成にはきめ細かな情報収集が必要である。そのためにはインターネットだけではなくテレビ、新聞、雑誌等からも得ることができる。これには日常におけ高い意識が必要であり、国際的な取り組みや統計資料などは、英語のみで提供されていることも多い。適宜、ミニレポートを課し共有しながら相互理解を進める。加えて、授業計画のテーマは社会情勢などを踏まえて最新のトピックスを随時取り入れることがある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
受講にあたっての動機づけを確認し、授業内容を理解する。
2週 環境、資源、エネルギーに関する動向
-海外-
広い視野で海外における諸問題を説明できる。
3週 環境、資源、エネルギーに関する動向
-国内-
広い視野で国内における諸問題を説明できる。
4週 我が国の資源事情(1) 既存の埋蔵資源、輸入される資源について理解できる。
5週 我が国の資源事情(2) シェールガス、メタンハイドレート、都市鉱山などの未利用資源について理解できる。
6週 トピックス紹介(1) 企業の動向や新聞記事などを紹介し、最新の情報を共有し、時に科学技術的知見をもとに理解できる。
7週 地球温暖化の本質 温室効果ガスとは何か、地球全体のエネルギー収支から温暖化の本質を理解できる。
8週 トピックス紹介(2) 企業の動向や新聞記事などを紹介し、最新の情報を共有し、時に科学技術的知見をもとに理解できる。
2ndQ
9週 水素 水素の化学的性質とその精製法や用途を理解できる。
10週 バイオマス バイオマスの材料およびエネルギーとしての利用を理解できる。
11週 アンモニア 脱炭素の観点からアンモニアのエネルギーとしての利用を理解できる。
12週 冷媒とフッ素 空調の内部に流れる冷媒を歴史と環境問題、ならびにフッ素化学の観点で理解できる。
13週 トピックス紹介(3) 世界情勢、企業動向や新聞記事などを紹介し、最新の情報を共有し、時に科学技術的知見をもとに理解できる。
14週 トピックス紹介(4) 世界情勢、企業動向や新聞記事などを紹介し、最新の情報を共有し、時に科学技術的知見をもとに理解できる。
15週 トピックス紹介(5) 世界情勢、企業動向や新聞記事などを紹介し、最新の情報を共有し、時に科学技術的知見をもとに理解できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度レポートその他合計
総合評価割合00500500100
基礎的能力0000000
専門的能力00500500100
分野横断的能力0000000