デジタルエンジニアリング総論

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 デジタルエンジニアリング総論
科目番号 1006 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産デザイン工学専攻(連携プログラム) 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 配布
担当教員 久池井 茂

到達目標

1. デジタルエンジニアリングの概念を理解する。
2. ものづくり工程全体におけるデジタル技術の活用を理解する。
3. エンジニアリングチェーンを理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1デジタルエンジニアリングの概念を説明できる。デジタルエンジニアリングの概念がわかる。デジタルエンジニアリングの概念を説明できない。
評価項目2ものづくり工程全体におけるデジタル技術の活用を説明できる。ものづくり工程全体におけるデジタル技術の活用がわかる。ものづくり工程全体におけるデジタル技術の活用を説明できない。
評価項目3エンジニアリングチェーンを説明できる。エンジニアリングチェーンがわかる。エンジニアリングチェーンを説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
最新のデジタル技術を活用して、ものづくり工程の全体最適化について学ぶ。生産性向上やビジネス変革など様々な社会的課題に対応できるエンジニアリングに必要なスキルを身につける。データを利活用して解決するシステムや環境を構築・実証する先端事例を参考にして、自身で創出したアイデアを発表する。
授業の進め方・方法:
デジタルエンジニアリングのフィールドワークにおける応用やシステム開発の先端事例を交えながら、様々なレベルの問題・課題を与える。解決方法を自ら発見し、分析・理解すること。
注意点:
講義で与えられた問題・課題を自学自習で取り組み、自らの専門知識を駆使して、情報を収集できるよう指導する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 設計開発から生産に至るデジタルエンジニアリングの全体像を理解し、設計においてはCADが、また生産においてはロボットと統合された工作機械が重要な位置づけを占めることを理解する。
2週 デジタルエンジニアリングで変わる産業の姿 現代の多くの産業分野でデジタルエンジニアリングが浸透し、材料系を含め生産工場の姿が大きく変化していることを理解する。
3週 工作機械について学ぶ1(e-ラーニング、機械加工ベーシック中心) 工作機械の基礎と、産業毎の応用状況を理解する。
4週 工作機械について学ぶ2(高度機械について講義実施) 最新の工作機械やAMについて理解する。
5週 自動化について学ぶ(e-ラーニング、自動化ベーシック) ディスクリート産業における自動化技術の応用状況を理解する。
6週 設計工程の深みを見てみる(e-ラーニング工程設計、自動化設計を教材に授業) デジタルエンジニアリングにより生産プロセスがデジタル化する中で、何処で知恵を使う必要があるのか理解する。
7週 自分の学科とものづくりの関係性を考える。
WS:同じ学科でチームを組み、どんな勉強をしていてこんな風に役に立ちそうという関わりを考える。
各分野を縦割りするのではなく、繋がることが重要であることを理解し、学科の縦割り意識を払拭。分野にとらわれず、柔軟になる。
8週 振り返りとレポート デジタルエンジニアリングと生産プロセスの変化を振り返り。今後目指す産業分野で、デジタルエンジニアリングとロボット、工作機械の関りを理解する。
2ndQ
9週 IoT(座学・演習・発表) IoTを利活用した技術について説明できる。
10週 AI(座学・演習・発表) AIを利活用した技術について説明できる。
11週 ロボット(座学・演習・発表) ロボットを利活用した技術について説明できる。
12週 ビッグデータ(座学・演習・発表) ビッグデータを利活用した技術について説明できる。
13週 プラットフォーム(座学・演習・発表) プラットフォームを利活用した技術について説明できる。
14週 セキュリティ(座学・演習・発表) セキュリティを利活用した技術について説明できる。
15週 まとめ IoT・AI・ロボット・ビッグデータ・プラットフォーム・セキュリティを利活用したシステムについて、まとめることができる。
16週 レポート整理 デジタル技術を活用したものづくりについてまとめることができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

発表レポート課題態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50500000100
基礎的能力0000000
専門的能力50500000100
分野横断的能力0000000