ディジタル信号処理

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 ディジタル信号処理
科目番号 1208 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産デザイン工学専攻(連携プログラム) 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリントを配布する
担当教員 松久保 潤

到達目標

1 各種のエンコーダの動作原理を説明できる。
2 PWM 信号により DC モータを駆動する方法を説明できる。
3 入出力の離散時間データからシステムのパラメータを決定する方法を説明できる。
4 制御器のディジタル実装の方法について説明できる。
5 モデルに基づいた制御系設計の流れについて説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各種のエンコーダの動作原理を十分に説明できる.各種のエンコーダの動作原理を説明できる。各種のエンコーダの動作原理を説明できない.
評価項目2PWM 信号により DC モータを駆動する方法を十分に説明できる。PWM 信号により DC モータを駆動する方法を説明できる。PWM 信号により DC モータを駆動する方法を説明できない。
評価項目3入出力の離散時間データからシステムのパラメータを決定する方法を十分に説明できる。入出力の離散時間データからシステムのパラメータを決定する方法を説明できる。入出力の離散時間データからシステムのパラメータを決定する方法を説明できない。
評価項目4制御器のディジタル実装の方法について十分に説明できる。制御器のディジタル実装の方法について説明できる。制御器のディジタル実装の方法について説明できない。
評価項目5モデルに基づいた制御系設計の流れについて十分に説明できる。モデルに基づいた制御系設計の流れについて説明できる。モデルに基づいた制御系設計の流れについて説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本科で学んだ信号処理、数値計算法、制御工学、電子回路などで学んだ複合的な知識を統合した内容である。具体的には、DC モータや倒立振子の制御を実現する例を通じ、PWM 信号、カウンタ、最小二乗法、ディジタル実装(オイラー近似や双一次変換など)を学んでいく。また,講義をしながら実験装置を実際に動かすことで、効果的な学習を目指す。
授業の進め方・方法:
・スライドとホワイトボードを使用した講義と、Arduino/LEGO で構成される実験装置をソフトウェア MATLAB/Simulink で動かす実習を交え、授業を進めていく。
・WebClass に毎週の講義資料を掲載するので、適宜、予習および復習に利用すること。
・講義内容の理解を深めるため、適宜、レポート課題の提出を課す。

【参考書】
川田編著「倒立振子で学ぶ制御工学」森北出版 (2017)
平田「Arduino と MATLAB で制御系設計をはじめよう! 【第2版】」TechShare (2022)
注意点:
定期試験は実施しない。
単元ごとのレポート課題により成績を評価する。ただし、ひとつでもレポート課題が合格水準に達していない場合,不可の評価とするので,注意すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
実験装置の説明
2週 エンコーダの動作原理、Simulink 実習 各種のエンコーダの動作原理を説明できる。
3週 PWM 出力と DC モータの動作原理、Simulink 実習 PWM 信号により DC モータを駆動する方法を説明できる。
4週 DC モータの PID 制御(P, I, D 動作の役割) 制御器のディジタル実装の方法について説明できる。
5週 微分要素と積分要素のディジタル実装、Simulink 実習 制御器のディジタル実装の方法について説明できる。
6週 DC モータのモデリング(最小二乗法) 入出力の離散時間データからシステムのパラメータを決定する方法を説明できる。
7週 モデルに基づく DC モータの PID 制御器の設計、Simulink 実習 モデルに基づいた制御系設計の流れについて説明できる。
8週 モデルに基づく DC モータの PID 制御器の設計、Simulink 実習 モデルに基づいた制御系設計の流れについて説明できる。
2ndQ
9週 前半のまとめ
10週 倒立振子の組み立て、配線 各種のエンコーダの動作原理を説明できる。
PWM 信号により DC モータを駆動する方法を説明できる。
11週 倒立振子のモデリング、Simulink 実習 入出力の離散時間データからシステムのパラメータを決定する方法を説明できる。
12週 フィルタ処理 制御器のディジタル実装の方法について説明できる。
13週 クレーンの制振制御、Simulink 実習 モデルに基づいた制御系設計の流れについて説明できる。
14週 倒立振子の安定化制御、Simulink 実習 モデルに基づいた制御系設計の流れについて説明できる。
15週 後半のまとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野制御伝達関数を用いたシステムの入出力表現ができる。4前3,前4,前5,前6,前7
フィードバックシステムの安定判別法について説明できる。4前6,前7

評価割合

試験レポート・課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合01000000100
基礎的能力0000000
専門的能力01000000100
分野横断的能力0000000