近代文学

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 近代文学
科目番号 0055 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生産デザイン工学科(機械創造システムコース) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「ちくま小説入門」、紅野謙介、清水良典編
担当教員 岩下 祥子,前田 知津子

到達目標

1、文学作品に描かれた人物・情景・心情の表現とその効果を読みとることができる。
2、文学作品と人間・社会・自然との関係性を理解することができる。
3、自らの考えを論理的に組み立て、適切な表現を用いて論述することができる。
4、他者の意見を理解しつつ、自分の表現を明確に発表することができる。
5、日本語文章能力検定準2級程度の日本語文章能力を身につけることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文学作品に描かれた人物・情景・心情の表現とその効果を読みとり、説明ができる。文学作品に描かれた人物・情景・心情の表現とその効果を読みとることができる。文学作品に描かれた人物・情景・心情の表現とその効果を読みとることができない。
評価項目2文学作品と人間・社会・自然との関係性を理解することができ、説明ができる。文学作品と人間・社会・自然との関係性を理解することができる。文学作品と人間・社会・自然との関係性を理解することができない。
評価項目3自らの考えを論理的に組み立て、適切な表現を用いて論述し、質疑に対して応答できる。自らの考えを論理的に組み立て、適切な表現を用いて論述することができる。自らの考えを論理的に組み立て、適切な表現を用いて論述することができない。
評価項目4他者の意見を理解しつつ、自分の表現を明確に発表し、その差異を今後の思考に活かすことができる。他者の意見を理解しつつ、自分の表現を明確に発表することができる。他者の意見を理解できず、自分の表現を明確に発表することもできない。
評価項目5日本語文章能力検定準2級程度の日本語文章能力を身につけ、場に応じた適切な文章が書ける。日本語文章能力検定準2級程度の日本語文章能力を身につけることができる。日本語文章能力検定準2級程度の日本語文章能力を身につけることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
実践的技術者に必要な言語表現の読解力・思考力の向上を図ることを目的とする。授業では、日本近代文学に関する基本的な知識を理解し、個々の作品の表現を柔軟に読み取る読解力を養う。また、読解することで得られた意見・感想を的確に言語化するために、語句学習・漢字学習・文章表現学習を行う。
授業の進め方・方法:
文学作品を読み、作品の読解について全体で討議し、意見交換を行う。作品に関連する課題でレポート課題を出す場合もある。
就職活動に関連する書類や手紙の書き方のマナーの習得を目指す。適時、小テスト・ワーク等で学習到達度の確認を行う。
注意点:
取り上げる作品を必ず読んだ上で受講すること。配布するプリント類を整理すること。問いに対して簡潔明快な答えで応答すること。辞書・参考書を活用し、積極的に調査やレポート作成を行ってほしい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業の目標と概要を理解する
2週 明治期の文学 明治期における主な文学作品と歴史事項について理解する。
3週 明治期の文学 明治期における代表的な文学者の活動を理解する。
4週 作品読解 明治期の作品を読み、小説読解の基本的なアプローチを学ぶ。
5週 作品読解 明治期の作品を読み、小説読解について自分の考えをまとめ、意見を述べる。
6週 表現 語句・構成を工夫した文章表現を学び、その効果を理解する。
7週 表現 語句・構成を工夫した文章表現を実践する。
8週 中間試験 1~7週までの内容を網羅した試験により、授業内容の理解の定着を図る。
2ndQ
9週 試験解説 試験の内容を理解し、不正解だったところはなぜ不正解だったのかを考える。
10週 大正期の文学 大正期における主な文学作品と歴史事項について理解する。
11週 大正期の文学 大正期における代表的な文学者の活動を理解する。
12週 作品読解 大正期の作品を読み、小説読解の基本的なアプローチを学ぶ。
13週 作品読解 大正期の作品を読み、小説読解について自分の考えをまとめ、意見を述べる。
14週 表現 語句・構成を工夫した文章表現を学び、実践する。
15週 期末試験 10~14週までの内容を網羅した試験により、授業内容の理解の定着を図る。
16週 試験解説 試験の内容を理解し、不正解だったところはなぜ不正解だったのかを考える。
後期
3rdQ
1週 昭和期の文学 昭和期における主な文学作品と歴史事項について理解する。
2週 昭和期の文学 昭和期における文学者の活動の流れを理解する。
3週 作品読解 昭和期の作品を読み、小説読解の基本的なアプローチを学ぶ。
4週 作品読解 昭和期の作品を読み、小説読解について自分の考えをまとめ、意見を述べる。
5週 表現 語句・構成を工夫した文章表現を学び、その効果を理解する。
6週 表現 語句・構成を工夫した文章表現を実践する。
7週 中間試験 1~7週までの内容を網羅した試験により、授業内容の理解の定着を図る。
8週 試験解説 試験の内容を理解し、不正解だったところはなぜ不正解だったのかを考える。
4thQ
9週 現代の文学 現代の主な文学作品と歴史事項について理解する。
10週 現代の文学 現代の作家や文学の有り様について学び、理解する。
11週 作品読解 現代の作品を読み、小説読解の基本的なアプローチを学ぶ。
12週 作品読解 現代の作品を読み、小説読解について自分の考えをまとめ、意見を述べる。
13週 表現 語句・構成を工夫した文章表現を学び、その効果を理解する。
14週 表現 語句・構成を工夫した文章表現を実践する。
15週 定期試験 9~14週までの内容を網羅した試験により、授業内容の理解の定着を図る。
16週 試験解説 試験の内容を理解し、不正解だったところはなぜ不正解だったのかを考える。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3

評価割合

試験演習・レポート・小テスト・相互評価等合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000