物理CⅡ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 物理CⅡ
科目番号 0075 科目区分 専門 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(機械創造システムコース) 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「総合物理2」植松恒夫 他(啓林館),「セミナー物理基礎+物理」 第一学習社編集部 第一学習社
担当教員 宮内 真人

到達目標

自然現象を系統的,論理的に考えていく能力を養い,広く自然の諸現象を科学的に解明するための物理的な見方,考え方を見につけさせる.さらに,物理学は工学を学ぶための極めて重要な基礎であり,多くの分野において科学技術の発展に欠かせない知識であることを認識させる.
物理CIIでは,
・電磁気現象の基本的な部分は計算ができ、説明ができる。
・原子・分子・原子核等のミクロな世界の基礎がわかり、説明できる。
ことを目標とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1物理学の理論にそって自然現象を説明できる.物理学の理論にそって自然現象を考えることができる.物理学の理論にそって自然現象を考えることができない.
評価項目2数式の物理的意味を説明できる.数式の物理的意味を知っている.数式の物理的意味を知らない.
評価項目3物理量を正しく求めることができる.物理量の求め方を知っている.物理量の求め方を知らない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A① 数学・物理・化学などの自然科学、情報技術に関する基礎を理解できる。
学習・教育到達度目標 A② 自主的・継続的な学習を通じて、基礎科目に関する問題を解くことができる。
JABEE SA① 数学・物理・化学などの自然科学、情報技術に関する共通基礎を理解できる。
JABEE SA② 自主的・継続的な学習を通じて、共通基礎科目に関する問題を解決できる。

教育方法等

概要:
電気および磁気の基本的な現象を理解する。電気と磁気との関連も理解する。身の周りにある電気機器等に電磁気の法則がどのように応用されているかを学ばせる。原子、分子、原子核等のミクロな世界の基礎を学ばせる。
授業の進め方・方法:
履修済みの電気分野を確認後に電気磁気学・原子の世界へ導く授業を行うため,問題集等を用いて理解を深め、計算能力も付けるようにする。 また、実験教材を多用して視覚的、直感的に電磁気的現象・ミクロな世界の物理法則が理解できるようにする。
注意点:
・授業で課せられる演習問題課題への提出が求められる.
・授業の内容はノートに書き留めておくこと.学んだことを確認するのに役立ちます.
・疑問があれば,自分で調べ,考える事.解決できなければ,クラス内で討論し理解を深めて下さい.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 磁気力と磁界
電流が作る磁界
・磁気力によるクーロンの法則を理解し、計算ができる.
・磁界について説明ができ、磁界の強さを求めることができる.
・右ねじの法則を説明できる.
2週 ビオ・サバールの法則・アンペールの法則 ・ビオ・サバールの法則を理解し、磁界の計算ができる.
・アンペールの法則を理解し、磁界の計算ができる.
3週 電流が磁界から受ける力 ・電流が磁界から受ける力を理解し、磁束密度や導線が受ける力を計算できる.
・平行電流間に働く力を計算できる.
4週 ローレンツ力 ・ローレン力を理解し,荷電粒子の運動を説明できる.
・電子の比電荷を説明でき,計算で求めることができる.
・ホール効果について説明できる.
5週 電磁誘導 ・電磁誘導現象を理解し,ファラデーの電磁誘導の法則を説明できる.
・レンツの法則を理解し,コイルに発生する誘導起電力を求めることができる.
・渦電流について説明できる.
6週 電磁誘導 ・コイルと抵抗を含む回路について,電流と電圧の時間変化を説明ができ,回路の計算ができる.
・磁界中を運動する導体に関して,導体中の電流の強さを計算で求めることができる.
・コイルに蓄えられるエネルギーについて説明ができ,計算ができる.
・相互誘導について説明ができ,計算ができる.
7週 交流 ・交流発電機に生じる起電力を計算できる.
・交流における,抵抗・コンデンサー・コイルについて説明ができる.
・RLC直列回路の計算ができる.
・直列共振について説明ができ,共振周波数を求めることができる.
8週 中間試験 ・既習領域の問題を解くことができる.
4thQ
9週 試験内容について解説
電磁波
試験内容を理解する.
・電磁波の性質・種類について説明ができる.
10週 電子・光子 ・電子の電荷と質量を理解し,トムソンの実験・ミリカンの実験について説明できる.
11週 光の粒子性 ・光電効果を説明できる.
・光量子仮説を説明でき,光電子の運動エネルギを計算できる.
・X線について説明できる.
・コンプトン効果について説明できる.
12週 粒子の波動性
原子モデル
・ド・ブロイ波(物質波)について説明できる.
・波動と粒子の二重性について説明できる.
・原子核の構造について説明できる.
・原子の発光について説明できる.
・ボーアの水素原子モデルについて説明できる.
・定常状態でのエネルギー準位について説明できる.
13週 放射線と原子核 ・原子核の構成について説明できる.
・放射線とその性質について説明できる.
・放射線の利用について説明できる.
14週 核分裂と核融合
素粒子
・核分裂について説明できる.
・半減期について説明できる.
・核融合について説明できる.
・素粒子について説明できる
・ビッグバン理論について説明できる.
15週 定期試験 ・既習領域の問題を解くことができる.
16週 試験内容について解説 試験内容を理解する.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験演習・課題等相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力0000000
専門的能力70300000100
分野横断的能力0000000