創造デザイン演習Ⅲ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 創造デザイン演習Ⅲ
科目番号 0110 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生産デザイン工学科(機械創造システムコース) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 配布プリント他
担当教員 井上 昌信,山本 洋司,小清水 孝夫,鎌田 慶宣,吉武 靖生

到達目標

  1.自分の役割を認識し、他者と協力しながら機械の完成に向けて計画的に活動することができる。
  2.製作図から工程を計画し、安全に機械部品の加工や機械の組立・調整を遂行することができる。
  3.創造した機械の問題点を発見分析し、改善策を立て設計に反映することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1自分の役割を認識し、他者と協力しながら機械の完成に向けて計画的に活動することができる自分の役割を認識し、完成に向けて計画的に活動することができる自分の役割を認識し、完成に向けて活動することができない
評価項目2製作図から工程を計画し、安全に機械部品の加工や機械の組立・調整を遂行することができる。安全に機械部品の加工や機械の組立・調整を遂行することができる。安全に機械部品の加工や機械の組立・調整を遂行することができない。
評価項目3創造した機械の問題点を発見分析し、改善策を立て設計に反映することができる。創造した機械の問題点を発見分析することができる。創造した機械の問題点を発見分析することができない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程の教育目標 C① 実験や実習を通じて、問題解決の実践的な経験を積む。
準学士課程の教育目標 C④ 実験や実習について、方法・結果・考察をまとめ、報告できる。
準学士課程の教育目標 D① 専門工学の基礎に関する知識と基礎技術を統合し、活用できる。
準学士課程の教育目標 D② 工学知識や技術を用いて、課題解決のための調査や実験を計画し、遂行できる。
準学士課程の教育目標 D③ 工学知識や技術を用いて、課題解決のための結果の整理・分析・考察・報告ができる。
準学士課程の教育目標 G① 健やかな心身を持ち、社会性、協調性を身に付ける。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SC① 専門工学の実践に必要な知識を深め、実験や実習を通じて、問題解決の経験を積む。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SC④ 実験や実習について、方法・結果・考察を的確にまとめ、報告できる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SD① 専攻分野における専門工学の基礎に関する知識と基礎技術を総合し、応用できる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SD③ 要求された課題に対して、幅広い視野で問題点を把握し、その解決方法を提案できる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SD④ 工学知識や技術を統合し、課題解決のための調査や実験を自発的に計画し、遂行できる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SD⑤ 工学知識や技術を統合し、課題解決のための結果の整理・分析・考察・報告ができる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SG① メンバーとして、自己のなすべき行動を判断し実行できる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SG② リーダーとして、他者の取るべき行動を判断し、適切に行動させるように働きかけることができる。

教育方法等

概要:
創造デザイン演習Ⅱでは、与えられた設計製作課題を解決するために、班別にアイデアの創出から製作図の作成までを行った。本授業では、
自分たちが描いた製作図をもとにして実際の製作までを自ら体験する。さらに製作後の試運転によって明らかになった問題点を分析し、必要な改善を試みる。
 この科目は、企業で自動車の開発を担当していた教員(鎌田教員)が、企業実務での経験を活かして、「創造デザイン演習Ⅱ」にて行った設計をもとに、課題であるロボットの組み立て・運用までの製作手法について、演習・講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 安全講習/製作図の検図(1) 製作図の検図、製作工程の計画、工程管理表の作成
2週 製作図の検図(2) 共通工具の貸与
3週 部品・ユニット製作(1)
4週 部品・ユニット製作(2)
5週 部品・ユニット製作(3)
6週 部品・ユニット製作(4)
7週 部品・ユニット製作(5) 部品・ユニット製作終了
8週 全体組立調整と改良(1) ギヤボックス+タイヤの組立調整
2ndQ
9週 全体組立調整と改良(2) ギヤボックス+車台の組立調整
10週 全体組立調整と改良(3) 上部車体構造部の部品加工と組立
11週 全体組立調整と改良(4)
12週 全体組立調整と改良(5)
13週 全体組立調整と改良(6)
14週 ロボット完成
15週 ロボットの性能評価
16週 設計製作報告書の最終提出

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図図面の役割と種類を適用できる。4
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。4
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。4
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。4
分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。4
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。4
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。4
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3

評価割合

報告書製作物合計
総合評価割合5050100
基礎的能力000
専門的能力5050100
分野横断的能力000