到達目標
・現代社会で起きている事象を、位置や空間的な広がりとの関わりから考える力を身につける。
・現代社会で起きている事象を、諸資料や調査を通じて適切・効果的に調べる技能を身につける。
・現代社会で起きている事象や空間的な配置・秩序などを成り立たせる背景や要因を考える力を身につける。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 現代社会で起きている事象を、位置や空間的な広がりとの関わりから説明できる。 | 現代社会で起きている事象を、位置や空間的な広がりとの関わりから考えられる。 | 現代社会で起きている事象を、位置や空間的な広がりとの関わりから考えられない。 |
評価項目2 | 現代社会で起きている事象を、諸資料や調査を通じて適切・効果的に調べる技能を身につける。 | 現代社会で起きている事象を、諸資料や調査を通じて適切・効果的に調べることができる。 | 現代社会で起きている事象を、諸資料や調査を通じて適切・効果的に調べられない。 |
評価項目3 | 現代社会で起きている事象や空間的な配置・秩序などを成り立たせる背景や要因を説明できる。 | 現代社会で起きている事象や空間的な配置・秩序などを成り立たせる背景や要因を考えられる。 | 現代社会で起きている事象や空間的な配置・秩序などを成り立たせる背景や要因を考えられない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
旅に出たことはありますか。見知らぬ街で見るもの、聞くもの、目新しく感じます。
我が街と、何が違うでしょうか。なぜ違うのでしょうか。同じものはないでしょうか。なぜその事象はそこに起こるのでしょうか。
この授業では、社会的事象について、その規則性や傾向、背景、要因、相互の関係を、空間的な広がりに着目して考察する視点を養います。
講義の中で扱えるテーマはわずかですが、地理的な見方・考え方を身につけることで、街中で見つけた疑問を解く楽しみを知ってください。
授業の進め方・方法:
・基本的にスライドを用いて授業を進めるが、適宜プリントや資料を配布する。
・各回に、授業内容の理解度を確認するための課題を課す。
注意点:
・講義中の質問や活発な議論は歓迎する。
・周りの人間に迷惑のかかる行為(私語など)は慎むこと。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
地理とは① |
地域間で差がある事象を考察し、地理への関心を深めることができる。
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2週 |
地理とは② |
地域間で差がある事例を、身近なものから探し出し、その要因について説明することができる。
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3週 |
農業 |
農業の分類を理解し、世界各地の農業が異なる要因を、自分の言葉で説明することができる。
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4週 |
観光 |
小笠原諸島の事例から、世界遺産と観光との関わりや、観光地の発展パターンについて理解し、観光の今後のあり方について考えることができる。
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5週 |
交通と歴史 |
昆布の産地と消費地が離れている要因について理解し、説明することができる。
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6週 |
工業 |
日本の工場が臨海部に多く立地する要因について説明することができる。
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7週 |
北九州の地理① |
旧版地形図の比較から、北九州の土地利用の変化を理解し、その要因を説明することができる。
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8週 |
中間試験 |
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4thQ |
9週 |
村落 |
村落の立地条件と現代社会の住宅地分布とを照らし合わせて、その特徴と要因について考察することができる。
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10週 |
村落と都市 |
人が住む場所を決める基本的な条件を理解し、自分の身近な地域と照らし合わせて、相違の要因を考えることができる。
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11週 |
都市 |
都市の発展パターンについて理解し、北九州市の「都市らしさ」を見つけ、日本国内の他都市との違いを自分の言葉で説明することができる。
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12週 |
災害 |
地震のメカニズムについて理解し、自分の居住地の災害リスクについて考えることができる。
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13週 |
久留米 |
集落の立地条件を踏まえた上で、一つの都市を考察し、その発展過程や特徴を説明することができる。
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14週 |
北九州の地理② |
都市としての北九州を考察し、その特徴や発展要因を説明することができる。
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15週 |
世界経済 |
シュミレーションゲームを通じて、現代社会の課題について理解し、解決方法について考えることができる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。 | 3 | 後3,後5,後6,後11,後13,後15 |
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | 後3 |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | 後5,後7,後13,後14 |
工学基礎 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。 | 3 | 後2,後4 |
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。 | 3 | 後2,後4 |
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。 | 3 | 後11,後14,後15 |
評価割合
| 試験 | 演習・レポート | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 20 | 100 |