コンピュータ概論(後期)

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 コンピュータ概論(後期)
科目番号 0116 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(機械創造システムコース) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 適宜配布
担当教員 今地 大武

到達目標

コンピュータ技術者に必要とされる、ハードウェアとソフトウェアに関する知識について、その概要を論理的に把握できることを到達目標にしている。
この科目の単位修得により以下の項目の知識と能力を身につける:
1.コンピュータを構成するための, 基本的な機能を説明できる。
2.コンピュータにおけるハードウェアとソフトウェアの関係を説明できる.
3.コンピュータのためのデータ表現法について説明できる。
4.基本的なアルゴリズムについて説明できる。
5.ネットワーク通信機能の標準的な構成について説明できる。
6.情報システムのアーキテクチャを運用形態の観点から説明できる。
7.情報セキュリティについて, 脆弱性, 脅威, リスクの種類について説明できる.
8.情報セキュリティ対策技術について説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1IT技術に関する原理的な知識を説明できる。IT技術に関する基礎知識を説明できる。IT技術に関する基礎知識を説明できない。
評価項目2ネットワークの標準的な技術について説明できる。ネットワークの基礎的な知識を説明できる。ネットワークの基礎的な知識を説明できない。
評価項目3情報セキュリティおける脆弱性、脅威、リスクへの標準的な対策について説明できる。情報セキュリティにおける脆弱性、脅威、リスクについて説明できる。情報セキュリティにおける脆弱性、脅威、リスクについて説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
コンピュータやネットワークなど、いわゆるIT技術は、近年様々な工学分野に関連する技術となってきた。そのため、技術者は単に情報機器を利用するだけでなく、様々なコンピュータ応用機器およびシステムを開発・設計できる能力を要求される。したがって、所属コースに関わらず、IT技術に関する知識・理解を必要とする。
 IT技術にはハードウェアとソフトウェアの2側面がある。コンピュータが機械として動作するためには処理装置であるCPUや記憶装置、入出力装置とそれらを制御する方法が必要とされる。また、実際にコンピュータを利用したり応用システムを開発する場合、オペレーティング システムやネットワークを理解し、ソフトウェアを作成する必要がある。更に、現在、ネットワーク技術やコンピュータ技術にとってセキュリティの視点からのアプローチが必須となっている。インターネット技術を中心に、「セキュリティ」とは何かを理解し、セキュリティ技術とコンピュータ技術やネットワーク技術との関係を学習する。
授業の進め方・方法:
講義を中心に進め、適宜課題に対するレポートの提出を求める。
注意点:
提出物〆切厳守。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、コンピュータの仕組み、ハードウェアとソフトウェア、オペレーティングシステム コンピュータの5大機能、ハードウェア、ソフトウェア、プログラム実行の流れ、オペレーティングシステム、ファイルとフォルダ
2週 アナログとディジタル、情報のディジタル表現 アナログ・ディジタルの特徴、情報の量の単位、文字コード、ディジタルデータの利点、ディジタルデータの問題点、誤りの訂正、色のディジタル表現、音声・画像・動画のディジタル化
3週 論理回路 論理ゲート、組合せ論理回路
4週 アルゴリズムとプログラミング アルゴリズムとフローチャート、アルゴリズムの重要性
5週 通信手段の歴史、ネットワークの概要 インターネットの登場、メディアの発展、通信速度の変化、プロトコルとOSI参照モデル
6週 LAN技術とWAN技術 LANの規格とMACアドレス、イーサネット、無線LAN、WANの種類
7週 インターネット・プロトコル(IP) IPとIPアドレス、ルータとデフォルトゲートウェイ、IPアドレスの自動設定、名前解決
8週 情報システム、サーバ 情報システムの種類、サーバの概要
4thQ
9週 システムの運用、仮想化とクラウド システム運用の概要、信頼性向上対策、サーバ仮想化、クラウドコンピューティング
10週 情報セキュリティとは 資産・脆弱性・脅威・リスク、情報セキュリティとは、セキュリティ事故の事例
11週 セキュリティ上の脅威 不正アクセス、サービス妨害、悪意あるソフトウェア、ソーシャルエンジニアリング、マルウェア、不正アクセスの手法
12週 セキュリティ技術、セキュリティ対策(1) 暗号化とPKI、認証技術、ファイアウォール、IDSとIPS、個人のセキュリティ対策、組織のセキュリティ対策
13週 セキュリティ技術、セキュリティ対策(2) サーバへの攻撃、Webサイトへの攻撃、名前解決の悪用
14週 セキュリティについての議論(1) 事例調査および議論
15週 セキュリティについての議論(2) 事例調査および議論
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題合計
総合評価割合7030100
専門的能力7030100