比較文学特論(前期)

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 比較文学特論(前期)
科目番号 0101 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(知能ロボットシステムコース) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:プリントを配布する。参考書:授業の中で随時紹介する。
担当教員 新任 ,木本 拓哉

到達目標

・古典や異文化に関する知識を深め、様々な文学作品を鑑賞および解釈することができる。
・作品に関する基礎的な知識を理解し、その上で自分なりの解釈を作りあげることができる。
・適切な日本語表現で自らの考えを他者に伝えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文学作品に関する専門的な知識を積極的に身につけ、理解や解釈に生かすことができる。文学作品に関する基礎的な知識を理解し、理解や解釈に生かすことができる。文学作品に関する基礎的な知識を身につけることができない。
評価項目2古典世界や異文化に生きる人々の視点を積極的に理解し、自分の価値観を相対的に捉えることができる。古典世界や異文化に生きる人々の視点を理解することができる。古典世界や異文化に生きる人々の視点を理解することができない。
評価項目3作品世界と自分の価値観を比較しながら独自の視点を作り上げ、それを専門的知識の下に論述することができる。作品世界と自分の価値観を比較し、そこから得た知見を基礎的知識の下に論述することができる。文学作品と自分の価値観を相対化することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
・1styQでは、古代東アジアを中心とした世界各地の神話・伝承を取り上げる。漢文資料の現代語訳や物語に対する解釈を各自行いながら、各文化の有する世界観・宇宙観について学ぶ。
・2ndQでは、世界各地の神話・伝承をテーマにグループ発表を行う。グループで選んだ題材の背景に存在する思想や信仰について自身で調べ、読み解いていく中で、自身の価値観を相対化して捉える視点を養う。
授業の進め方・方法:
・講義では毎回テーマに沿った資料を配布し、それを参考にしながら進める。
・講義では資料の解説のほか補足説明もするので、各自で講義内容をノート等に記録すること。
注意点:
・講義中に参考文献を適宜紹介するので、できるだけ多くの文献を読むこと。
・疑問点などある場合は、自分で調べる、質問をするなど、積極的に解決しようとすること。
・文化の多様性が授業のテーマの一つであるため、意見の発信は積極的かつ誠実な態度で行うのが望ましい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション 本講義の概要を理解する。
2週 神話や伝承を読み解く視点 文化人類学や宗教学の基礎的な知識を学び、各地の神話や伝承に対してどのような解釈が行われてきたかを考える。
3週 『荘子』を読む① 中国の古典『荘子』に記された神話や伝承を読む中で、漢文の訓読や現代語訳の方法を学ぶ。
4週 『荘子』を読む② 第3週の内容を踏まえ、『荘子』に描かれる神話や伝承の背景に存在する思想や信仰について考える。
5週 『山海経』を読む① 中国の古典『山海経』に記された神話や伝承を読む中で、漢文の訓読や現代語訳の方法を学ぶ。
6週 『山海経』を読む② 第5週の内容を踏まえ、『山海経』に描かれる神話や伝承の背景に存在する思想や信仰について考える。
7週 志怪小説・怪談を読む 中国や日本に伝わる怪異にまつわる物語を読み、各地の人々の持つ「おそれ」の感情について比較する。
8週 まとめ 7週までの内容をまとめ、漢文の世界観や神話・伝承の解釈の方法について自身の見解を説明することができる。
2ndQ
9週 プレゼンテーション① 設定したテーマについて必要な資料を収集し、論理的にまとめることができる。
適切な発表ができる。
10週 プレゼンテーション② 設定したテーマについて必要な資料を収集し、論理的にまとめることができる。
適切な発表ができる。
11週 プレゼンテーション③ 設定したテーマについて必要な資料を収集し、論理的にまとめることができる。
適切な発表ができる。
12週 プレゼンテーション④ 設定したテーマについて必要な資料を収集し、論理的にまとめることができる。
適切な発表ができる。
13週 プレゼンテーション⑤ 設定したテーマについて必要な資料を収集し、論理的にまとめることができる。
適切な発表ができる。
14週 プレゼンテーション⑥ 設定したテーマについて必要な資料を収集し、論理的にまとめることができる。
適切な発表ができる。
15週 まとめ 14週までの講義や、発表、論考を踏まえて、自身の視点を論述できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

レポート演習課題合計
総合評価割合5050100
基礎的能力5050100
専門的能力000
分野横断的能力000