SIer基礎

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 SIer基礎
科目番号 0128 科目区分 専門 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(知能ロボットシステムコース) 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 配布
担当教員 久池井 茂,谷口 茂

到達目標

1. システムインテグレータを取り巻く世界と役割を理解する。
2. システムインテグレーションの基本となる工程設計や期待される役割を理解する。
3. システムインテグレーターの事例を通じ、必要となる基本動作と技術を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1システムインテグレータを取り巻く世界と役割を説明できる。システムインテグレータを取り巻く世界と役割がわかる。システムインテグレータを取り巻く世界と役割を説明できない。
評価項目2システムインテグレーションの基本となる工程設計や期待される役割を説明できる。システムインテグレーションの基本となる工程設計や期待される役割がわかる。システムインテグレーションの基本となる工程設計や期待される役割を説明できない。
評価項目3システムインテグレーターの事例を通じ、必要となる基本動作と技術を説明できる。システムインテグレーターの事例を通じ、必要となる基本動作と技術がわかる。システムインテグレーターの事例を通じ、必要となる基本動作と技術を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B① 専門分野における工学の基礎を理解できる。
学習・教育到達度目標 B② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。

教育方法等

概要:
ロボット単体ではなく、関連機器などと合わせて活用する生産システムのインテグレーションについて学ぶ。生産システムの構築には周辺機器だけでなく、システム設計やロボットのティーチングなどが必要であるので、アイデアを実現するための総合的な技術についても議論する。
授業の進め方・方法:
システムインテグレータのフィールドワークにおける応用やシステム開発の事例を交えながら、基本的なレベルの問題・課題を与える。
注意点:
授業で与えられた問題・課題を自学自習やグループ学習で取り組み、自らのアイデア実現のため情報収集できること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 導入 「SIer基礎」講座の目的と概要(System Integraーtion(-ter)を説明できる。
2週 「ものづくり」を取り巻く状況と課題 ものづくりの歴史、多様な産業と技術(国、県の製造業、主な工業製品、~第4次産業革命)わが国における現状、環境と課題(企業の使命、期待と役割、サプライ/バリューチェーン)を説明できる。
3週 「ものづくり」の使命と役割1 製品に対する顧客の期待、生産技術&SIerの役割(価値を工程で実現、QCD+の達成)を説明できる。
4週 「ものづくり」の使命と役割2 生産技術&SIerの役割(特にQ品質・Cコスト・D量と納期の詳細説明)工程計画・設計、フローチャート、良品条件、タイムチャート等を説明できる。
5週 「ものづくり」の使命と役割3 グループ学習で工程のフローチャート作成し、提出する。
6週 システムインテグレーションの世界1 自動車車両工場の概要、システムインテグレータに必要な技術(機械設計・電気設計・ロボット制御・ティーチング)を説明できる。
7週 システムインテグレーションの世界2 システムインテグレータに必要な技術、工程のQCD向上を説明できる。
8週 レポート整理
4thQ
9週 システムインテグレーションの世界3 グループ学習で工程のQCD向上を構想し、提出する。
10週 システムインテグレーションの世界4 システムインテグレータに必要な技術(メカトロデバイス技術・ロボットシステム・加工技術)を説明できる。
11週 システムインテグレーションの世界5 システムインテグレータに必要な技術(統計的品質管理・信頼性工学)を説明できる。
12週 生産システムにおける管理技術1 情報技術SIer領域に必要な技術を説明できる。
13週 生産システムにおける管理技術2 システムインテグレータに必要な技術と情報技術の関係を説明できる。
14週 生産システムにおける管理技術3 ロボット生産システムと生産性向上について説明できる。
15週 まとめ システムインテグレーションとアプリケーション設計の関係について説明できる。
16週 レポート整理

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

演習・レポート合計
総合評価割合100100
基礎的能力00
専門的能力100100
分野横断的能力00