1. 酸と塩基の中和反応や、中和滴定について説明することができる。
2. 酸化還元反応について説明できる。
3. 実験の結果や考察をレポートにまとめて報告できる。
概要:
前期で学んだ基礎知識の上に、実際の物質の性質・反応を学び、個別の暗記ではなく、統一的に理解する考え方を身につけ、化学の基礎学力の定着を促すことを目的とする。
授業の進め方・方法:
教科書に沿って授業を進める。実験を組み入れ、実験レポートをまとめることで、座学での理解向上の一助とする。
注意点:
新しい概念や法則等の理解が必要で、習った内容をもとにして次の知識が積み上げられて行くので、常日頃からの復習は必須である。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学(一般) | 化学(一般) | 天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを説明できる。 | 2 | 後1,後2 |
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。 | 2 | 後1,後2 |
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。 | 2 | 後1,後2 |
気体の体積と物質量の関係を説明できる。 | 2 | 後1,後2 |
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。 | 2 | 後2 |
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。 | 2 | 後2 |
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。 | 2 | 後6,後10 |
酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。 | 3 | 後3 |
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。 | 3 | 後3 |
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。 | 3 | 後3 |
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。 | 2 | 後4,後9 |
中和反応がどのような反応であるか説明できる。 | 3 | 後6,後10 |
中和滴定の計算ができる。 | 3 | 後6,後10 |
酸化還元反応について説明できる。 | 3 | 後11,後12,後13 |
イオン化傾向について説明できる。 | 3 | 後14 |
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。 | 3 | 後14 |
化学実験 | 化学実験 | 実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。 | 2 | 後1,後2,後9,後10 |
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。 | 2 | 後1,後2,後9,後10 |
測定と測定値の取り扱いができる。 | 2 | 後1,後2,後9,後10 |
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。 | 2 | 後1,後2,後9,後10 |
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。 | 2 | 後1,後2,後9,後10 |
ガラス器具の取り扱いができる。 | 2 | 後1,後2,後9,後10 |
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。 | 2 | 後1,後2,後9,後10 |
試薬の調製ができる。 | 2 | 後1,後2,後9,後10 |
代表的な気体発生の実験ができる。 | 2 | 後1,後2,後9,後10 |
工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 1 | 後1,後2,後9,後10 |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 1 | 後1,後2,後9,後10 |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 1 | 後1,後2,後9,後10 |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 1 | 後1,後2,後9,後10 |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 1 | 後1,後2,後9,後10 |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 1 | 後1,後2,後9,後10 |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 1 | 後1,後2,後9,後10 |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 1 | 後1,後2,後9,後10 |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 1 | 後1,後2,後9,後10 |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 1 | 後1,後2,後9,後10 |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 1 | 後1,後2,後9,後10 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 分析化学 | 強酸、強塩基および弱酸、弱塩基についての各種平衡について説明できる。 | 1 | 後5 |
中和滴定についての原理を理解し、酸及び塩基濃度の計算ができる。 | 2 | 後6,後10 |
分野別の工学実験・実習能力 | 化学・生物系分野【実験・実習能力】 | 分析化学実験 | 中和滴定法を理解し、酸あるいは塩基の濃度計算ができる。 | 2 | 後6,後10 |
酸化還元滴定法を理解し、酸化剤あるいは還元剤の濃度計算ができる。 | 2 | 後13 |