化学BⅡ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 化学BⅡ
科目番号 0045 科目区分 一般 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(電気電子コース) 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「改訂化学」高等学校理科用文部科学省検定済教科書2東書化学308、竹内敬人他著、東京書籍, 「ダイナミックワイド図説化学」、竹内敬人編著、東京書籍, 「セミナー化学基礎+ 化学」、第一学習社編集部著、第一学習社
担当教員 大川原 徹

到達目標

1. 有機化合物の特徴について説明できる。
2. 構造式を正しく書くことができる。
3. 化学反応式を正しく書くことができる。
4. 他の班員と協力し合って、安全にかつ円滑に実験を行い、その結果や考察をレポートにまとめて報告できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1有機化合物の特徴について、代表的な物質の例を挙げて説明できる。有機化合物の特徴について説明できる。有機化合物の特徴について説明できない。
評価項目2構造式を正しく書き、分子の性質の違いを説明することができる。構造式を正しく書くことができる。構造式を正しく書くことができない。
評価項目3化学反応式を正しく書き、自然現象や実験結果を説明できる。化学反応式を正しく書くことができる。化学反応式を正しく書くことができない。
評価項目4他の班員と協力し合って、安全にかつ円滑に実験を行い、その結果や考察をレポートにまとめて報告できる。実験の結果や考察をレポートにまとめて報告できる。実験の結果や考察をレポートにまとめて報告できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A① 数学・物理・化学などの自然科学、情報技術に関する基礎を理解できる。
学習・教育到達度目標 A② 自主的・継続的な学習を通じて、基礎科目に関する問題を解くことができる。

教育方法等

概要:
1,2 年次の化学で学んだ知識を基礎にして、より複雑な化学現象及び身の回りに多数存在する有機化合物の性質を理解することを主な目的とする。
授業の進め方・方法:
これまでに学習した化学の知識を活用しながら、有機化合物について学習する。実験を組み入れて座学での理解向上の一助とする。
注意点:
新しい概念や法則等の理解が必要となるので、常日頃からの予習、復習は必須である。特に、1年次に履修した化学反応式や物質量の取り扱いに慣れておく必要がある。実験ではいずれも化学反応を取り扱いするので、変化が起きた際の様子を詳細に記録し、可能な限り構造式や化学反応式を用いて説明できるようにすること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 有機化合物の特徴と構造 有機化合物の定義を説明できる。
2週 炭化水素(1) 炭化水素の分類を説明できる。
3週 炭化水素(2) 構造式から原子のつながりを理解できる。
4週 炭化水素(3) 異性体の種類を説明することができる。付加反応と置換反応について説明できる。
5週 実験(1)臭素水の脱色 炭化水素の性質を説明できる。
6週 酸素を含む有機化合物(1) アルコールの分類と、アルデヒド、ケトンの関係を説明できる。エーテルの性質を説明できる。
7週 前半の復習とまとめ
8週 中間試験 前半の内容の理解を問う試験で、問題の意味を理解し、大部分を正答することができる。
4thQ
9週 酸素を含む有機化合物(2) カルボン酸とエステルの関係を説明できる。
10週 実験(2)アルデヒドの合成とその性質 アルデヒドの性質を説明できる。
11週 酸素を含む有機化合物(3) 油脂とセッケンについて説明できる。
12週 実験(3)石鹸の合成とその性質、エステルの合成 カルボン酸とエステルの性質を説明できる。
13週 芳香族化合物 ベンゼン環と芳香族化合物の性質を説明できる。
14週 有機化合物と人間生活 プラスチックと食品添加物について説明できる。
15週 復習と総まとめ
16週 定期試験 前半の知識の上に学んだ後半の内容の理解を問う試験で、問題の意味を理解し、大部分を正答することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。2後14
洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。2後14
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。3後5
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。3後5
化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。3後5,後9,後10,後12
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。3後5,後9,後10,後12
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。3後5,後10,後12
ガラス器具の取り扱いができる。3後5,後10,後12
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。3後5,後10,後12
試薬の調製ができる。3後10,後12
工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。2後5,後10,後12
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。2後5,後10,後12
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。2後5,後10,後12
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。2後5,後10,後12
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。2後5,後10,後12
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。2後5,後10,後12
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。2後5,後10,後12
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。2後5,後10,後12
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。2後5,後10,後12
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。2後5,後10,後12
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。2後5,後10,後12
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野有機化学有機物が炭素骨格を持つ化合物であることを説明できる。2後1
炭化水素の種類と、それらに関する性質および代表的な反応を説明できる。2後2,後3,後13
分子の三次元的な構造がイメージでき、異性体について説明できる。2後3,後4
構造異性体、シスートランス異性体、鏡像異性体などを説明できる。2後3,後4
代表的な官能基に関して、その構造および性質を説明できる。2後5,後6,後9,後11
それらの官能基を含む化合物の合成法およびその反応を説明できる。2後6,後7,後9,後11
分野別の工学実験・実習能力化学・生物系分野【実験・実習能力】有機化学実験蒸留による精製ができる。2後14

評価割合

試験小テスト等演習・実験レポート合計
総合評価割合52840100
基礎的能力52840100
専門的能力0000
分野横断的能力0000