カーエレクトロニクス

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 カーエレクトロニクス
科目番号 0053 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(電気電子コース) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 資料配布
担当教員 前川 孝司

到達目標

1)電気自動車に用いられている駆動回路および回生回路の原理について理解し、説明できる。
2)自動車の構造、自動車に用いられているセンサ技術について理解し、説明できる。
3)基本的な工具を使い分け、適切に使用することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
駆動・回生回路駆動回路および回生回路の原理について理解し、概要説明と分析応用ができる。駆動回路および回生回路の原理について理解し、概要説明ができる。駆動回路および回生回路のいずれかのみ理解している。
構造・技術自動車の構造ならびに用いられているセンサ技術について理解し、概要説明と分析応用ができる。自動車の構造ならびに用いられているセンサ技術について理解し、概要説明ができる。自動車の構造ならびに用いられているセンサ技術について、一部のみを理解している。
工具の使用自動車の組立・分解に使用する全ての工具とその使い方、作業の安全性について理解し、説明と実践ができる。自動車の組立・分解に使用する一部の工具とその使い方、作業の安全性について理解し、説明と実践ができる。自動車の組立・分解に使用する一部の工具とその使い方を理解し、実践ができる。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程の教育目標 B① 専門分野における工学の基礎を理解できる。
準学士課程の教育目標 B② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。
準学士課程の教育目標 F② 工業技術と社会・環境との関わりを考えることができる。
専攻科教育目標、JABEE学習教育到達目標 SB① 共通基礎知識を用いて、専攻分野における設計・製作・評価・改良など生産に関わる専門工学の基礎を理解できる。
専攻科教育目標、JABEE学習教育到達目標 SB② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解決できる。
専攻科教育目標、JABEE学習教育到達目標 SF② 工業技術と社会・環境との関わりを理解し、社会・環境への効果と影響を説明できる。

教育方法等

概要:
組立と分解が出来る電気自動車「PIUS」を題材に駆動回路ならびに回生回路・センサ技術について学ぶと共に工具を用いた実作業を通じて工具の安全で正しい使い方、円滑なチーム作業の進め方について学ぶ。
またクリップモーターおよび3相モーターを自作し、モーターの原理を理解する。
授業の進め方・方法:
・班に分かれ、班員で指示者・作業者・点検者などの役割を通じて、円滑なチーム作業の進め方を学ぶ。
・最終的に指定した箇所の分解・組立作業を行い、要した時間により評価を行う。
・実習中の作業において、指示者・作業者の作業を点検者がチェックし、チーム作業の貢献度として評価を行う。
・手巻き3相モータを2人組で協力し自作する。
注意点:
実作業を行なう際、それに適した服装で行うこと。
適していない場合と教員が判断した学生に関しては、安全性の観点より参加させないこともある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 作業に適した服装・チーム作業について理解する
2週 組立・分解実習1:タイヤ・ホイール 自動車の構造・工具の使い方・チーム作業について理解する
3週 組立・分解実習2:シート・ステアリングハンドル等の内装 自動車の構造・工具の使い方・チーム作業について理解する
4週 組立・分解実習3:アクセル・ブレーキなどのペダル系統 自動車の構造・工具の使い方・チーム作業について理解する
5週 組立・分解実習4:アクセル・ブレーキなどのペダル系統 自動車の構造・工具の使い方・チーム作業について理解する
6週 組立・分解実習5:Frのブレーキキャリパー・ブレーキディスク・サスペンション 自動車の構造・工具の使い方・チーム作業について理解する
7週 チーム作業・役割について 能率的・効率的なチーム作業において必要なこと・役割分担について議論し、理解する。
8週 分解・組立実習評価 指定された箇所の分解・組立を班ごとにタイムトライアルを行い、作業時間によって評価する
4thQ
9週 3相モーター・インバータ 3相モーターおよびインバータについての講義を通じて、電気自動車の駆動部についての理解を深める。
10週 クリップモーター製作 クリップモーターを自作し、モーターについて理解を深める
11週 手巻き3相モーターの製作(U相) 手巻き3相モーターのU相について作業を行う。
12週 手巻き3相モーターの製作(V相) 手巻き3相モーターのV相について作業を行う。
13週 手巻き3相モーターの製作(W相) 手巻き3相モーターのW相について作業を行う。
14週 手巻き3相モーターの製作 各相の結線作業(デルタまたはスターを選択)・回転子・固定子・センサの取り付けを行い、モーターを完成させる
15週 インバータ製作 インバータをハンダ作業によって製作する。
16週 作業レポートの制作

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

実習作業レポート貢献度態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合603010000100
基礎的能力0000000
専門的能力0301000040
分野横断的能力600000060