電気磁気学AⅡ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 電気磁気学AⅡ
科目番号 0083 科目区分 専門 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(電気電子コース) 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「電気磁気学(第2版)新装版」 安達 三郎, 大貫 繁雄(森北出版) / 参考書:「詳解電磁気学演習」 後藤 憲一(共立出版)
担当教員 新任

到達目標

1.導体を理解し、導体系の電位、静電容量、静電エネルギーの計算が出来る。
2.誘電体とは何かを理解し、誘電体中の電界,電束密度を求めることが出来る。
3.ガウスの法則の微分形を理解し、電位・電界から電界・電荷量を求めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1導体系における電荷と電位の関係、電気エネルギーや働く力を理解し、諸量を導き出せる。導体系における電荷と電位の関係、電気エネルギーや働く力を説明でき、諸量の計算ができる。導体系における電荷と電位について説明できず、諸量の計算ができない。
評価項目2誘電率、分極、電束密度の関係を理解し、誘電体中の分極、境界面における電界、電束密度を導き出せる。誘電率、分極、電束密度について概念的に説明でき、与えられた数式を用いて計算できる。誘電率、分極、電束密度について説明できず、誘電体中の分極や境界面における電界、電束密度が計算できない。
評価項目3ガウスの法則の微分形を理解し、電位・電界から電界・電荷量を導き出せる。ガウスの法則の微分形を説明でき、電位・電界から電界・電荷量を計算できる。ガウスの法則の微分形を説明できず、電位・電界から電界・電荷量を計算できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B① 専門分野における工学の基礎を理解できる。
学習・教育到達度目標 B② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。

教育方法等

概要:
 電気磁気学は、電気工学全般の中で最も重要な基礎科目であり、かつ自然現象を取り扱う場の物理学の一部でもある。その重要性を十分認識させながら、電荷・電界・電位といった概念を身につけさせるとともに、それらの相互関係を把握し、数学的表現と計算の仕方を学習する。
授業の進め方・方法:
教科書を解説しながら演習を行いつつ、難題についてグループでディスカッションする時間を設ける。
注意点:
公式や解法の暗記に偏ることなく、概念(イメージ)を想像しながら解答に取り組むこと。
必ず授業後に、問題を解く復習をし、現在の理解度を自己チェックすること。
上学年の授業との関係に留意し、目的意識を持って学習すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 導体の定義 導体の性質を説明でき、導体表面の電荷密度や電界などを計算できる。
2週 静電容量の定義、静電容量の計算 静電容量を説明でき、平行平板コンデンサ等の静電容量を計算できる。
3週 様々な導体系における静電容量の計算 様々な導体系における等の静電容量を計算できる。
4週 様々な導体系における静電容量の計算 静電容量の接続を説明し、その合成静電容量を計算できる。
5週 コンデンサに蓄えられるエネルギー コンデンサに蓄えられる静電エネルギーを理解し、説明できる。
6週 様々な導体系における電荷、充電圧の計算 単純球形および単純直線における静電エネルギーを理解し、説明できる。
7週 1~6週目までの振り返り演習 1~6週目までの内容で、不十分なところをなくす。
8週 中間試験
4thQ
9週 誘電体とは何か、分極、誘電率、電束密度 誘電体と分極、及び、電束密度を説明できる。
10週 誘電体中の電界、電束密度に関するガウスの法則 誘電体におけるガウスの法則を説明できる。
11週 誘電体中の電界、電束密度に関するガウスの法則 誘電体における電束密度をガウスの法則を用いて計算できる。
12週 誘電体界面での境界条件 誘電体の境界における電界・電束密度を説明し,計算できる。
13週 導体系と電位係数 導体の性質を説明でき、導体表面の電荷密度や電界などを計算できる。
14週 電位の勾配による電界の計算、偏微分 電界、電位、電気力線、電束を説明でき、これらを用いた計算ができる。
15週 9~14週までの振り返り演習 9~14週までの内容で、不十分なところをなくす。
16週 定期試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理電気導体と不導体の違いについて、自由電子と関連させて説明できる。4後1
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電磁気導体の性質を説明でき、導体表面の電荷密度や電界などを計算できる。4後1
誘電体と分極及び電束密度を説明できる。4後9,後10
静電容量を説明でき、平行平板コンデンサ等の静電容量を計算できる。4後2,後3
コンデンサの直列接続、並列接続を説明し、その合成静電容量を計算できる。4後4
静電エネルギーを説明できる。4後5,後6

評価割合

試験小テスト等演習・レポート発表相互評価合計
総合評価割合7003000100
基礎的能力000000
専門的能力7003000100
分野横断的能力000000