微分積分Ⅱ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 微分積分Ⅱ
科目番号 0088 科目区分 一般 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生産デザイン工学科(電気電子コース) 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 「新版微分積分II 改訂版」実教出版、「新版微分積分II 演習 改訂版」実教出版
担当教員 石井 伸一郎,藤原 富美代

到達目標

1.偏導関数を用いて基本的な2変数関数の極値を求めることができる。
2.2重積分を用いて基本的な立体の体積を求めることができる。
3.基本的な1階微分方程式を解くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目11階線形微分方程式を解きその
評価項目2偏導関数を用いて基本的な2変数関数の極値を求めることができる偏導関数が計算できる偏導関数が計算できない
評価項目32重積分を累次積分および座標変換を用いて計算できる2重積分を累次積分に直して計算できる2重積分が計算できない
評価項目42重積分を用いて立体の体積、平面図形の重心、慣性モーメントを求めることができる2重積分を用いて立体の体積、平面図形の重心を求めることができる2重積分を用いて体積の計算ができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A① 数学・物理・化学などの自然科学、情報技術に関する基礎を理解できる。
学習・教育到達度目標 A② 自主的・継続的な学習を通じて、基礎科目に関する問題を解くことができる。

教育方法等

概要:
2変数関数までの微積分とその応用を身に着けることを目的とする。
授業の進め方・方法:
講義と演習を1セットとして進める。授業の進度に合わせてレポート課題を与える。
注意点:
1.微分積分Ⅰで学習したことは事前に復習しておくこと。
2.予習・復習・課題にしっかり取り組み、できるだけ多くの問題を解くこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 1階微分方程式 線形微分方程式を解くことができる
2週 2変数関数の極限と連続性 2変数関数の定義域やグラフを理解し、2変数関数の極限を求めることができる
3週 偏導関数
合成関数の偏微分
いろいろな関数の偏導関数を求めることができる
合成関数の偏微分法公式を利用した計算ができる
4週 全微分と接平面 基本的な関数について、全微分を計算できる
接平面の方程式を求めることができる 
5週 高次偏導関数
2変数関数の平均値の定理、テイラーの定理
3次までの偏導関数を計算できる
2変数関数のテイラーの定理を理解できる
6週 高次近似式 2変数関数の高次近似式を求めることができる
7週 2変数関数の極値 2次近似式を用いて、基本的な2変数関数の極値を求めることができる
8週 後期中間試験
4thQ
9週 陰関数の微分、条件付き極値問題 陰関数の偏導関数を求めることができる
多変数関数の条件付き極値問題を解くことができる
10週 2重積分 2重積分の定義を理解し、累次積分になおして計算することができる
11週 2重積分の座標変換(1) 1次変換を用いて2重積分の座標変換ができる
12週 2重積分の座標変換(2) 極座標変換を用いて2重積分の座標変換ができる
13週 体積(1) 2重積分を用いて立体の体積を求めることができる
14週 体積(2) 2重積分の座標変換を用いて立体の体積を求めることができる
15週 重心とモーメント 2重積分を用いて平面図形の重心、慣性モーメントを求めることができる
16週 後期期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学2変数関数の定義域を理解し、不等式やグラフで表すことができる。3後1
合成関数の偏微分法を利用して、偏導関数を求めることができる。3後1
簡単な関数について、2次までの偏導関数を求めることができる。3後1
偏導関数を用いて、基本的な2変数関数の極値を求めることができる。3後2,後3,後4
2重積分の定義を理解し、簡単な2重積分を累次積分に直して求めることができる。3後5,後6
極座標に変換することによって2重積分を求めることができる。3後9,後10,後11,後12
2重積分を用いて、簡単な立体の体積を求めることができる。3後7

評価割合

試験発表・課題・小テスト相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000