電気回路Ⅲ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 電気回路Ⅲ
科目番号 0111 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(電気電子コース) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「例題と演習で学ぶ 続・電気回路」 服藤 憲司(森北出版) 「例題と演習で学ぶ 電気回路」 服藤 憲司(森北出版)
担当教員 本郷 一隆

到達目標

1.2端子対回路の計算ができる.
2..分布定数回路を計算し,特徴を説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
2端子対回路2端子対回路の特徴を理解し,を様々な行列パラメータで表し,計算をすることができる2端子対回路を様々な行列パラメータで表しすことができる2端子対回路を様々な行列パラメータで表しすことができない
分布定数回路の理解と応用分布定数回路を理解し,電流・電圧の計算ができる.分布定数回路の計算ができる.分布定数回路の計算ができない.

学科の到達目標項目との関係

準学士課程の教育目標 B① 専門分野における工学の基礎を理解できる。
準学士課程の教育目標 B② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。
専攻科教育目標、JABEE学習教育到達目標 SB① 共通基礎知識を用いて、専攻分野における設計・製作・評価・改良など生産に関わる専門工学の基礎を理解できる。
専攻科教育目標、JABEE学習教育到達目標 SB② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解決できる。

教育方法等

概要:
4年までに習得した複素数を用いた電気回路の取り扱い方を,2端子対回路・分布定数回路に適用し,より複雑な電気回路の解析方法を学ぶ.さらに,複雑な回路を単純な回路に分解し,その合成によって全体の特性を解析する手法を学ぶ.これらのことを通して,電気回路を総合的に理解することを目的とする.
授業の進め方・方法:
基本的には復習を中心にした勉強を行うこと.授業では小テストを課す.
注意点:
解析に用いる数学的手法が高度かつ複雑になるので,演習書等を利用して補っておくこと.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 2端子対回路1 2端子対回路とは何か
2週 2端子対回路2 インピーダンス行列
3週 2端子対回路3 アドミタンス行列
4週 2端子対回路4 インピーダンス行列,アドミタンス行列の応用
5週 2端子対回路5 伝送行列
6週 2端子対回路6 伝送行列による回路の表現
7週 2端子対回路7 回路への応用
8週 分布定数回路1 集中定数回路と分布定数回路
2ndQ
9週 分布定数回路2 基礎方程式
10週 分布定数回路3 基礎方程式の複素表示
11週 分布定数回路4 波動方程式
12週 分布定数回路5 特性インピーダンス
13週 分布定数回路6 伝搬定数,無ひずみ条件
14週 分布定数回路7 演習
15週 期末試験
16週 期末試験の解答 解答,答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。4前1
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。4前1
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。4前1
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。4前1
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。4前1
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。4前1
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。4前1
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。4前1
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。4前1
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。4前1,前2
瞬時値を用いて、交流回路の計算ができる。4前1,前2
フェーザ表示を用いて、交流回路の計算ができる。4前2,前3
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。4前2,前3
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。4前1
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。4前3
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。4前3,前4
相互誘導を説明し、相互誘導回路の計算ができる。4前2,前5,前6,前7,前8,前9
理想変成器を説明できる。4前5,前6,前7,前8,前9
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。4前2
RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。4
RLC直列回路等の複エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。4

評価割合

試験小テスト等演習・レポート発表相互評価合計
総合評価割合8002000100
基礎的能力000000
専門的能力8002000100
分野横断的能力000000