電気回路BⅡ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 電気回路BⅡ
科目番号 0116 科目区分 専門 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(電気電子コース) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「例題と演習で学ぶ 続・電気回路」 服藤 憲司(森北出版) 「例題と演習で学ぶ 電気回路」 服藤 憲司(森北出版)
担当教員 本郷 一隆

到達目標

1.直流回路の過渡応答を計算し,過渡応答の特徴を説明できる.
2.交流回路のの過渡応答を計算し,過渡応答の特徴を説明できる
3.ラプラス変換を用いて回路の過渡応答を計算し,過渡応答の特徴を説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
直流回路の過渡現象直流回路の過渡応答を計算し,過渡応答の特徴を説明できる. 直流回路の過渡応答の計算ができる直流回路の過渡応答の計算ができない.
交流回路の過渡現象交流回路の過渡応答を計算し,過渡応答の特徴を説明できる. 交流回路の過渡応答の計算ができる交流回路の過渡応答の計算ができる
ラプラス変換を用いた過渡現象の解析ラプラス変換を用いて回路の過渡応答を計算し,過渡応答の特徴を説明できる. ラプラス変換を用いて回路の過渡応答の計算ができるラプラス変換を用いて回路の過渡応答の計算ができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B① 専門分野における工学の基礎を理解できる。
学習・教育到達度目標 B② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。
JABEE SB① 共通基礎知識を用いて、専攻分野における設計・製作・評価・改良など生産に関わる専門工学の基礎を理解できる。
JABEE SB② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解決できる。

教育方法等

概要:
微分方程式及びラプラス変換という数学的手法を用い,過渡現象の解析法を学ぶ.さらに,複雑な回路を単純な回路に分解し,その合成によって全体の特性を解析する手法を学ぶ.これらのことを通して,電気回路を総合的に理解することを目的とする.
授業の進め方・方法:
基本的には復習を中心にした勉強を行うこと.授業では演習問題を多く解き,定期的に演習ノート提出を求める.
注意点:
解析に用いる数学的手法が高度かつ複雑になるので,演習書等を利用して補っておくこと.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 過渡現象の基礎 過渡現象とは何か
2週 直流回路の過渡現象1 RC回路について
3週 直流回路の過渡現象2 RL回路について
4週 直流回路の過渡現象3 回路のエネルギーと過渡現象
5週 直流回路の過渡現象4 RLC回路について,過制動,臨界制動など
6週 直流回路の過渡現象5 RLC回路について,過制動,臨界制動など
7週 微分回路・積分回路 微分,積分回路の原理,応用
8週 中間試験
4thQ
9週 交流回路の過渡現象1 交流電源を用いたRL回路
10週 交流回路の過渡現象2 交流電源を用いたRC回路
11週 交流回路の過渡現象3 交流電源を用いたRLC回路
12週 ラプラス変換を用いた解法1 ラプラス変換を直流回路に用いた解法
13週 ラプラス変換を用いた解法2 ラプラス変換を交流回路に用いた解法
14週 過渡現象のまとめ1 過渡現象の演習1
15週 過渡現象のまとめ2 過渡現象の演習2
16週 定期試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。4後1,後2,後3,後4,後7
RLC直列回路等の複エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。4後5,後6

評価割合

試験小テスト等演習・レポート発表相互評価合計
総合評価割合8002000100
基礎的能力000000
専門的能力8002000100
分野横断的能力000000