電気磁気学BⅠ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 電気磁気学BⅠ
科目番号 0123 科目区分 専門 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(電気電子コース) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「電気磁気学(第2版)新装版」 安達 三郎, 大貫 繁雄(森北出版) / 参考書:「詳解電磁気学演習」 後藤 憲一(共立出版)
担当教員 本郷 一隆

到達目標

1.磁界、磁束、磁束密度の概念を理解し、ビオ・サヴァールの法則、アンペアの法則を用いて電流が作る磁束密度を求めることが出来る。
2.磁界中の電流に働く力、磁界中の荷電粒子に働く力を求めることが出来る。
3.磁性体中の磁界の強さ、磁気回路を通る磁束を求めることが出来る。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ビオサバールの法則を用いて、真空中の電流による力や磁束密度との関係を理解し、諸量を導き出せる。ビオサバールの法則を用いて、真空中の電流による力や磁束密度との関係が説明でき、計算できる。ビオサバールの法則を用いて、真空中の電流による力や磁束密度との関係が説明でき、計算できない。
評価項目2アンペアの法則を用いて、真空中の電流による力や磁束密度との関係を理解し、諸量を導き出せる。アンペアの法則を用いて、真空中の電流による力や磁束密度との関係が説明でき、計算できる。アンペアの法則を用いて、真空中の電流による力や磁束密度との関係が説明でき、計算できない。
評価項目3磁性体における電流と磁束密度の関係を理解し、諸量を導き出せる。磁性体における電流と磁束密度の関係を理解し説明できる。磁性体における電流と磁束密度の関係を理解し説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B① 専門分野における工学の基礎を理解できる。
学習・教育到達度目標 B② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。
JABEE SB① 共通基礎知識を用いて、専攻分野における設計・製作・評価・改良など生産に関わる専門工学の基礎を理解できる。
JABEE SB② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解決できる。

教育方法等

概要:
3年次で学んだ電気磁気学の続編として,電流と磁界に関する様々な現象から,電流と磁界が結合した電磁波の発生までの範囲を詳しく解説する。
授業の進め方・方法:
教科書を解説しながら演習を行いつつ、難題についてグループでディスカッションする時間を設ける。
注意点:
公式や解法の暗記に偏ることなく、概念(イメージ)を想像しながら解答に取り組むこと。
必ず授業後に、問題を解く復習をし、現在の理解度を自己チェックすること。
上学年の授業との関係に留意し、目的意識を持って学習すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 真空中の静磁界 磁界とは何か説明でき、電流による磁界、磁束を説明できる。
2週 真空中の静磁界 磁界とは何か説明でき、電流による磁界、磁束を説明できる。
3週 右ねじの法則とビオ・サヴァールの法則 右ねじの法則、ビオ・サヴァールの法則の説明できる。
4週 右ねじの法則とビオ・サヴァールの法則の適用 右ねじの法則、ビオ・サヴァールの法則の説明でき、計算できる。
5週 アンペアの周回積分の法則 アンペアの周回積分の法則を説明できる。
6週 アンペアの周回積分の法則の適用 アンペアの周回積分の法則を説明でき、簡単な磁界の計算ができる。
7週 アンペアの周回積分の法則の適用 アンペアの周回積分の法則を用いて、複雑な磁界の計算ができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 磁束密度に関するガウスの法則 磁束密度に関するガウスの法則と電流に働く力を説明でき、計算できる。
10週 電流に働く力 コイルに働く力を説明でき、計算できる。
11週 電荷に働く力 荷電粒子に働くローレンツ力を説明でき、計算できる。
12週 磁性体 磁性体、磁化の強さと磁化電流を説明でき、計算できる。
13週 磁性体と磁束密度の関係 磁界の強さと磁束密度の関係を説明でき、計算できる。
14週 磁性体と磁気回路 ヒステリシスループを説明でき、磁気回路の諸量を計算できる。
15週 磁気回路 磁気抵抗を有する磁気回路の計算ができる。
16週 定期試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電磁気磁性体と磁化及び磁束密度を説明できる。4前11,前12,前13
電流が作る磁界をビオ・サバールの法則を用いて計算できる。4前3,前4
電流が作る磁界をアンペールの法則を用いて計算できる。4前5,前6,前7
磁界中の電流に作用する力を説明できる。4前10
ローレンツ力を説明できる。4前10

評価割合

試験小テスト等演習・レポート発表相互評価合計
総合評価割合7003000100
基礎的能力000000
専門的能力7003000100
分野横断的能力000000