カーエレクトロニクス

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 カーエレクトロニクス
科目番号 0143 科目区分 専門 / 選択
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(電気電子コース) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 資料配布
担当教員 前川 孝司

到達目標

1)パワートレーン制御について電気自動車(EV車)とエンジン車との違いについて理解し、説明できる。
2)自動車に用いられている技術(センサやソフトウェア)について理解し、説明できる。
3)基本的な工具を使い分け、適切に使用することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
パワートレーン制御EV車とエンジン車のパワートレーンの違いについて理解し、概要ならびにそれぞれの特色について説明できる。EV車とエンジン車のパワートレーンの違いについて理解し、概要説明ができる。EV車とエンジン車のパワートレーンの違いについて、いずれかのみ理解している。
自動車技術(センサ・ソフトウェア)自動車に用いられている技術(センサやソフトウェア)について理解し、概要ならびにそれぞれの特色について説明できる。自動車に用いられている技術(センサやソフトウェア)について理解し、概要説明ができる。自動車に用いられている技術(センサやソフトウェア)について、一部のみを理解している。
工具の適切な使用自動車の組立・分解に使用する全ての工具とその使い方、作業の安全性について理解し、説明と実践ができる。自動車の組立・分解に使用する一部の工具とその使い方、作業の安全性について理解し、説明と実践ができる。自動車の組立・分解に使用する一部の工具とその使い方を理解し、実践ができる。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B① 専門分野における工学の基礎を理解できる。
学習・教育到達度目標 B② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。
学習・教育到達度目標 F② 工業技術と社会・環境との関わりを考えることができる。
JABEE SB① 共通基礎知識を用いて、専攻分野における設計・製作・評価・改良など生産に関わる専門工学の基礎を理解できる。
JABEE SB② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解決できる。
JABEE SF② 工業技術と社会・環境との関わりを理解し、社会・環境への効果と影響を説明できる。

教育方法等

概要:
組立と分解が出来る電気自動車「PIUS」を題材にEV車とエンジン車のパワートレーンの違い・自動車で用いられている技術について学ぶと共に工具を用いた実作業を通じて工具の安全で正しい使い方、円滑なチーム作業の進め方について学ぶ。
またクリップモーターを自作し、モーターの原理を理解する。
授業の進め方・方法:
・班に分かれ、班員で指示者・作業者・点検者などの役割を通じて、円滑なチーム作業の進め方を学ぶ。
・最終的に指定した箇所の分解・組立作業を行い、要した時間により評価を行う。
・実習中の作業において、指示者・作業者の作業を点検者がチェックし、チーム作業の貢献度として評価を行う。
・クリップモータを各自で自作し、コイルの巻数、直径、磁力との関係についてレポートにまとめる。
・電気自動車の構造、各種センサ等について座学を行ない、試験により理解度を確認する
注意点:
試験については、実技試験30%、筆記試験30%(共に講義中に実施)とする。(合計60%)
実作業を行なう際、それに適した服装で行うこと。
適していない場合と教員が判断した学生に関しては、安全性の観点より参加させないこともある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 作業に適した服装・チーム作業について理解する
2週 組立・分解実習1:タイヤ・ホイール 自動車の構造・工具の使い方・チーム作業について理解する
3週 組立・分解実習2:シート・ステアリングハンドル等の内装 自動車の構造・工具の使い方・チーム作業について理解する
4週 組立・分解実習3:アクセル・ブレーキなどのペダル系統 自動車の構造・工具の使い方・チーム作業について理解する
5週 組立・分解実習4:アクセル・ブレーキなどのペダル系統 自動車の構造・工具の使い方・チーム作業について理解する
6週 組立・分解実習5:Frのブレーキキャリパー・ブレーキディスク・サスペンション 自動車の構造・工具の使い方・チーム作業について理解する
7週 チーム作業・役割について 能率的・効率的なチーム作業において必要なこと・役割分担について議論し、理解する。
8週 分解・組立実技試験および筆記試験 指定された箇所の分解・組立を班ごとにタイムトライアルを行い、作業時間によって評価する。また座学の内容について筆記試験にて評価する。
4thQ
9週 3相モーター・インバータ 3相モーターおよびインバータについての講義を通じて、電気自動車の駆動部についての理解を深める。
10週 クリップモーター製作 クリップモーターを自作し、モーターについて理解を深める
11週 パワートレーン制御(ガソリンエンジン制御・ディーゼルエンジン制御) ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの制御について理解する
12週 パワートレーン制御(変速機制御) 変速機制御について理解する。
13週 自動車用センサ 自動車に使用されている各種センサについて理解する。
14週 カーナビゲーションシステム カーナビゲーションシステムのルート計算の一つであるダイクストラ法について理解する。
15週 走行安全制御 運転支援システムなど走行安全制御について理解する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験小テスト等演習・レポート発表相互評価協力的学習合計
総合評価割合060100030100
基礎的能力0000000
専門的能力060100030100
分野横断的能力0000000