数値計算演習

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 数値計算演習
科目番号 0158 科目区分 専門 / 選択
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(電気電子コース) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 数値計算入門「C言語版」河村哲也ほか(サイエンス社)
担当教員 武市 義弘

到達目標

1. 数値の表現方法が誤差に関係することが理解でき、数値計算で生じる誤差を理解できる。
2. 関数近似と関数補間の説明とプログラミング作成ができる。
3. 高次方程式、連立一次方程式、微分方程式、数値積分、固有値と固有ベクトルの数値計算的解法の説明とプログラミング作成ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1数学的な手法だけは、コンピュータを用いて計算処理ができないことを理解し、数値計算という手法が必要であることを原因も含め説明できる。数学的な手法だけは、コンピュータを用いて計算処理ができないこと、数値計算という手法が必要であることをが理解できる。数学的な手法だけは、コンピュータを用いて計算処理ができないことを理解できない。
評価項目2関数近似と関数補間を理解と説明ができ、プログラミング作成ができる。関数近似と関数補間の説明と教科書を参考に必要なプログラムを作成できる。関数近似と関数補間の説明とプログラム作成ができない。
評価項目3各種数値計算の手法を理解し、プログラム作成ができる。各種数値計算の手法を理解し、教科書を参考に必要なプログラムを作成ができる。各種数値計算の手法を理解できず、必要なプログラムを作成ができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A① 数学・物理・化学などの自然科学、情報技術に関する基礎を理解できる。
学習・教育到達度目標 A② 自主的・継続的な学習を通じて、基礎科目に関する問題を解くことができる。
学習・教育到達度目標 B① 専門分野における工学の基礎を理解できる。
学習・教育到達度目標 C① 実験や実習を通じて、問題解決の実践的な経験を積む。
JABEE SB① 共通基礎知識を用いて、専攻分野における設計・製作・評価・改良など生産に関わる専門工学の基礎を理解できる。
JABEE SB② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解決できる。
JABEE SC① 専門工学の実践に必要な知識を深め、実験や実習を通じて、問題解決の経験を積む。
JABEE SD② 専攻分野の専門性に加え、他分野の知識も学習し、幅広い視野から問題点を把握できる。

教育方法等

概要:
C言語によるプログラム演習を通じて、数値積分、関数近似を理解し、高次方程式、連立一次方程式、常微分方程式の数値解法について学ぶことを目的とする。
授業の進め方・方法:
講義で学習した内容やその応用・発展問題に関するレポート、演習問題、プログラミング作成などを行う。
注意点:
前年度までに学習したC言語プログラミングについての理解を深めておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 数値計算の基礎 誤差の定義、丸め誤差、打切り誤差、桁落ち、情報落ちを理解し、数値計算プログラムが作成できる。
2週 高次方程式(1) 2分法、はさみうち法、ニュートン法による解法プログラムが作成できる。
3週 高次方程式(2) 2分法、はさみうち法、ニュートン法による解法プログラムが作成できる。
4週 連立一次方程式(1) ガウスの消去法、掃出法、ヤコビ法、ガウス・ザイデル法を用いた、連立一次方程式の解法プログラムが作成できる。
5週 連立一次方程式(2) ガウスの消去法、掃出法、ヤコビ法、ガウス・ザイデル法を用いた、連立一次方程式の解法プログラムが作成できる。
6週 固有値と固有ベクトル (1) べき乗法、逆べき乗法、ヤコビ法を理解し、固有値と固有ベクトルの数値解法プログラムが作成できる。
7週 固有値と固有ベクトル (2) べき乗法、逆べき乗法、ヤコビ法を理解し、固有値と固有ベクトルの数値解法プログラムが作成できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 発表演習 (1) 卒研などの様々な数値データを数値計算の各プログラムを用いて解析するため必要性を理解し、使用するプログラムの説明ができる。
10週 発表演習 (2) 卒研などの様々な数値データを数値計算の各プログラムを用いて解析するため必要性を理解し、使用するプログラムの説明ができる。
11週 発表演習 (3) 卒研などの様々な数値データを数値計算の各プログラムを用いて解析するため必要性を理解し、使用するプログラムの説明ができる。
12週 発表演習 (4) 卒研などの様々な数値データを数値計算の各プログラムを用いて解析するため必要性を理解し、使用するプログラムの説明ができる。
13週 発表演習 (5) 解析に用いたプログラムと結果を理解し、プレゼン発表用のスライド作成と内容の説明ができる。
14週 発表演習 (6) 解析に用いたプログラムと結果を理解し、プレゼン発表用のスライド作成と内容の説明ができる。
15週 発表会 解析に用いたプログラムと結果をまとめ、解析内容や結果等を他のグループに分かりやすく口頭発表できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表演習・レポート相互評価ポートフォリオその他合計
総合評価割合602015500100
基礎的能力0000000
専門的能力60201500095
分野横断的能力0005005