地理Ⅰ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 地理Ⅰ
科目番号 0003 科目区分 一般 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(情報システムコース) 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「高等学校 新地理総合」新井祥穂ほか(帝国書院)/「新詳地図高等地図」(帝国書院)
担当教員 川浪 朋恵,白神 宏

到達目標

・地形や気候、植生など自然地理に関する基本的な内容を理解し、説明することができる。
・地形や気候、植生など自然地理的な事象やその空間的な配置・秩序などを成り立たせる背景や要因を考える力を身につける。
・自然地理的な事象を多面的・多角的に考察することで、その課題を把握し、解決に向けて構想することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地形や気候、植生など自然地理に関する基本的な内容を理解し、説明することができる。地形や気候、植生など自然地理に関する基本的な内容を理解できる。地形や気候、植生など自然地理に関する基本的な内容を理解できない。
評価項目2地形や気候、植生など自然地理的な事象やその空間的な配置・秩序などを成り立たせる背景や要因を考える力を十分に身につける。地形や気候、植生など自然地理的な事象やその空間的な配置・秩序などを成り立たせる背景や要因を考えることができる。地形や気候、植生など自然地理的な事象やその空間的な配置・秩序などを成り立たせる背景や要因を考えられない。
評価項目3自然地理的な事象を多面的・多角的に考察することで、その課題を把握し、解決に向けて構想することができる。自然地理的な事象を多面的・多角的に考察することで、その課題を把握することができる。自然地理的な事象を多面的・多角的に考察することで、その課題を把握し、解決に向けて構想することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
人はどこに暮らすのでしょうか。自由に住む場所を選べるとしたら、どんな条件で、どんな場所を選びますか。
現代、さまざまな技術や工夫によって、自然との関わりで、暮らす場所を考える必要性が低くなってきました。
けれども本来、自然に関わるものも、居住地選択の重要な条件とされます。近年では、災害の頻発を背景に、地形の生い立ちや土地利用など、土地の履歴が見直されています。
自分の暮らす場所について、より深く理解するために、自然地理の知識は多くの示唆を与えるでしょう。

この授業は、地形や気候、植生など自然地理に関する基本的な内容を解説することを通して、現在社会に起きるさまざまな事象やその空間的な配置・秩序などを成り立たせる背景や要因を考える力を養います。
授業の進め方・方法:
・基本的にスライドを用いて授業を進めるが、適宜プリントや資料を配布する。
・地理Ⅰ、地理Ⅱを通じて、教科書の内容を広く取り扱う。
・各回に、授業内容の理解度を確認するための小テストを課す。
注意点:
・講義中の質問や活発な議論は歓迎する。
・周りの人間に迷惑のかかる行為(私語など)は慎むこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 地理への関心を深めることができる
2週 地理とは 身近な事象の地域差を発見し、その理由を自分の言葉で説明することができる
3週 地球 緯度・経度や時差の仕組み、それらの生活に与える影響について説明することができる
4週 地図 さまざまな地図表現やその技術について、その違いを説明することができる
5週 大地形 生活の舞台である陸地の地形をつくる営力や変動帯・安定地域について理解し、地形形成のメカニズムを説明することができる
6週 河川 河川のつくる地形と人の暮らしとの関わりについて理解し、どのような地形に集落が立地するのか説明することができる
7週 海岸の地形と人の暮らしとの関わりについて理解し、海岸地形の特徴とその違いを説明することができる
8週 中間試験
2ndQ
9週 氷河地形・乾燥地形・カルスト地形 氷河地形や乾燥地形、カルスト地形の成り立ちと生活との関わりについてについて説明することができる
10週 気候要素・気候因子 気温や降水、風の仕組みと分布を理解し、生活への影響を説明することができる
11週 気候区分と植生 植生と気候との関わりや、ケッペンの気候区分について説明することができる
12週 熱帯・乾燥帯 熱帯・乾燥帯の気候・植生と、生活との関わりについて説明することができる
13週 温帯・寒帯・亜寒帯・高山帯 温帯・寒帯・亜寒帯・高山帯の気候・植生と、生活との関わりについて説明することができる
14週 地震・火山 地震・火山の種類や特徴、それらがもたらす災害について説明することができる
15週 気象災害・減災 気象災害の仕組みや特徴、災害全般に対する取り組みや課題について説明することができる
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス陸地および海底の大地形とその形成を説明できる。3前5
地球の内部構造を理解して、内部には何があるか説明できる。3前5
地震の発生と断層運動について説明できる。3前14
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。3前14
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて説明できる。3前14
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。3前10
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。3前10
人文・社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。3前3
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3前13
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3前15
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3前12,前15
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3前12,前15

評価割合

試験小テスト演習・レポート合計
総合評価割合801010100
基礎的能力801010100