歴史Ⅰ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 歴史Ⅰ
科目番号 0032 科目区分 一般 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(情報システムコース) 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『明解 歴史総合』(帝国書院、2022年)、『新詳 歴史総合』(浜島書店、2024年)。
担当教員 海上 尚美

到達目標

1:歴史を学ぶ意味を説明することができ、学ぶ方法を実践できる。
2:近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を史資料を用いて説明できる。
3:19世紀後半以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を史資料を用いて説明できる。
4:ペア、グループでのワークを通じて、情報収集から発表までのスキルを身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1歴史を学ぶ意味を説明することができ、授業の中で経験した学習方法を必要に応じて用い、自分の学びを深めたり広げたりできる。歴史を学ぶ意味を説明することができ、授業の中で経験した学習方法を必要に応じて用いることができる。歴史を学ぶ意味を説明できず、授業の中で経験した学習方法を必要に応じて用いることができない。
評価項目2近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を史資料を用いて複数の視点から説明できる。近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を史資料を用いて説明できる。近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を史資料を用いて複数の視点から説明できない。
評価項目319世紀後半以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を史資料を用いて複数の視点から説明できる。19世紀後半以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を史資料を用いて説明できる。19世紀後半以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を史資料を用いて複数の視点から説明できない。
評価項目4ペア、グループでのワークを通じて、自分の理解を深めることができ、他者の理解を深めることにも貢献できる。ペア、グループでのワークを通じて、自分の理解を深めることができる。ペア、グループでのワークに十分に取り組めない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 欧米諸国の近代化、日本の近代化、世界の一体化を軸に、細かい歴史事項にこだわらず、おおまかな歴史の流れを追っていきます。
 一つのテーマについて深く掘り下げていくこともあります。
 中学校での歴史学習で得た知識を定着させ、さらにそれらを活用できることをめざしましょう。 
 授業経験の中での経験が以下のことにつながるよう願っています。
① 知ることで社会を見る視点ができ、知っていれば人生がより豊かになる知識を身につける。
② さまざまな文化に触れて、多様な価値観を受けとめる力を身につける。
③ 自分の考えをまとめ、それを自分の言葉で他人にわかりやすく伝える力を身につける。
④ 人間と人間が築いた社会、それをとりまく環境への愛着と当事者意識を持つ。
⑤ 人間と人間が築いた社会、それをとりまく環境の困りごとや課題を見つけ、それを解決していく姿勢を持つ。
⑥ 授業内外での教えあい、助けあいを通じて、人との関係をつくる。

授業の進め方・方法:
・教員の講義のほか、クラス内でのペア、グループワークやプレゼンテーションを行います。
・教科書・資料集を毎回準備し、使い方を身につけてください。
・プリントを用いますのでノートは必要ありません。プリントのノート部分をいかにつくっていくかを工夫していきましょう。
・中学校までの社会科、高専1年生での地理で学んだ内容を踏まえて、自分で教材を読み込み、その内容をまとめて他者に説明する力を身につけていきましょう。
・本講義と関連する話題を適宜紹介します。
・授業での学びを深めるために、希望者対象に授業時間外に博物館見学等を行いたいと考えています。
注意点:
・ペアワークやグループワークの機会をたびたび設定しています。うまくいかない経験とうまくいった経験の共有をたくさんしましょう。
・TeamsまたはWebClassなどを活用していきます。授業内外でスムーズにアクセスできるようにしてください。
・現代の日本や世界の動き、私たちの生活との関わりとの結びつきを意識して授業に参加してください。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 歴史のとびら 歴史を学ぶことで何ができるようになるか説明することができる。
歴史をどのように学べばよいか理解し、実践できる。
2週 近代化への助走(1) 欧米諸国が近代化を果たした背景となる出来事について、その概要を説明できる。
3週 近代化への助走(2) 近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。
4週 江戸時代の日本と結び付く世界(1) 近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。
5週 江戸時代の日本と結び付く世界(2) 近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。
6週 欧米諸国における近代化(1) 近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。
7週 欧米諸国における近代化(2) 近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 答案返却
近代化の進展と国民国家形成(1)
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。
10週 近代化の進展と国民国家形成(2) 近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。
11週 アジア諸国の動揺と日本の開国(1) 19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。
12週 アジア諸国の動揺と日本の開国(2) 19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。
13週 アジア諸国の動揺と日本の開国(3) 19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。
14週 近代化が進む日本と東アジア(1) 19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。
15週 近代化が進む日本と東アジア(2) 19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。
16週 定期試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学社会地理歴史的分野近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。2
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。2
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。2
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
基盤的資質・能力自己理解自己理解周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3

評価割合

試験演習課題・リフレクション小テスト等合計
総合評価割合504010100
基礎的能力504010100