歴史Ⅰ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 歴史Ⅰ
科目番号 0036 科目区分 一般 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(情報システムコース) 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『明解 歴史総合』(帝国書院、2022年)、『明解歴史総合図説 シンフォニア』(帝国書院、2022年)。
担当教員 大熊 智之

到達目標

1.歴史を学ぶ意味を説明することができ、学ぶ方法を実践できる。
2.近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。
3.19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1歴史を学ぶ意味を説明することができ、学ぶ方法を実践できる。歴史を学ぶ意味とその方法についておおむね理解している。歴史を学ぶ意味とその方法についての理解が十分でない。
評価項目2近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要をおおむね理解している。近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程についての理解が十分でない。
評価項目319世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、おおむね理解している。19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係についての理解が十分でない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
皆さんはこれからさまざまな形で社会とかかわっていくことでしょう。その際には、自分自身が歴史のなかに生きているという感覚を持っていることが大切です。
歴史を学ぶことで、現代社会が、そして自分自身の行動や考えが、いかに歴史的な条件に規定されているかを実感してもらえたらと思います。同時に、過去の人びとが、その人の生きた時代的な条件とどのように向き合い、それと格闘してきたのかを、その経験に寄り添いながら学んでほしいと思います。
そうすることで、自分自身の日々の営みが社会を変え、歴史を作りうるという感覚を持ち、主体的に社会に参画することができると思うからです。
この講義を通して、ぜひそのような感覚を身につけ、現代社会のかかえる条件に気づき、よりよい未来について考える力を養ってほしいと思います。
授業の進め方・方法:
・教科書・ノート・図説を毎回準備すること。
・本講義と関連する時事の話題を適宜紹介する。
注意点:
・ノートには板書されたことだけでなく、それ以外の講義内容を聴き取ってできるだけメモすること。
・必要に応じてプリントを配布するのでなくさないようにすること。
・現代の日本や世界の動きに対して常に関心を持って授業に参加してください。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 歴史を学ぶ意味――なぜ工業高専で歴史を学ぶのか? 歴史を学ぶことで何ができるようになるか説明することができる。
歴史をどのように学べばよいか理解し、実践できる。
2週 ヨーロッパの文明(1) 中世ヨーロッパ社会の特徴について説明することができる。
ルネサンスが起こった背景と、それがどのような運動だったかを説明できる。
3週 ヨーロッパの文明(2) 宗教改革の起こった経緯と、その基本的な考え方について説明できる。
ルネサンスと宗教改革の共通点と相違点について説明することができる。
4週 欧米諸国における近代化(1) 大航海時代が起こった背景と、それによりヨーロッパや南北アメリカの人びとの生活がどのように変わったのか説明できる。
5週 欧米諸国における近代化(2) 近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。
6週 欧米諸国における近代化(3) 近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。
7週 近代化の進展と国民国家形成(1) 近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 試験解説 / 産業革命で変わる社会 近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。
10週 近代化の進展と国民国家形成(2) 近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。
11週 江戸時代の日本と結び付く世界 近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。
12週 アジア諸国の動揺と日本の開国(1) 19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。
13週 アジア諸国の動揺と日本の開国(2) 19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。
14週 近代化が進む日本と東アジア(1) 19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。
15週 近代化が進む日本と東アジア(2) 19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。
16週 定期試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3前7,前9,前10,前11
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3前12,前13,前14,前15
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。3前11
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3前11
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。3前9
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。3前9
グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3前4
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3前1
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3前1

評価割合

試験小テスト等演習・レポート合計
総合評価割合801010100
基礎的能力801010100
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