現代社会

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 現代社会
科目番号 0039 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生産デザイン工学科(情報システムコース) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「詳説政治・経済改訂版」(山崎広明ほか著)山川出版社
担当教員 白神 宏,高橋 正和,福本 忍,大杉 一之

到達目標

1.現代の政治・経済の成り立ちの歴史的背景、その本質を理解すること。
2.また国際社会の動向や特質を探求し、それらに対する知見を深めること。
3.民主的な国家社会の有意な形成者として、必要な公民としての資質を養うこと。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1現代の政治・経済の基本的な仕組みと、その成立の歴史的背景について、理解し、説明できること。現代社会を構成する政治・経済の基本構造を、理解し、説明できること。現代の日本の政治・経済の仕組みを説明する言葉、用語を理解できないこと。
評価項目2国際社会の動向やその特質、主要課題について、歴史的由来や問題の本質を理解し、説明できること。国際社会が直面する根本的な諸問題について、理解し、説明できること。国際的な諸課題に関して、その問題点を理解できないこと。
評価項目3現代の日本社会に生きる一員として、公正で民主的な見解や態度を保持して、行動できること。日本国憲法に特記される、国民の地位、基本的人権、平和主義、また、国際主義について理解できること。公民として必要不可欠な見解や態度を理解し、説明できないこと。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
教科書に沿って、政治分野、経済分野、さらに現代社会の諸課題にかんして、その基本的な構造や仕組み、また問題点の核心をできるだけわかりやすく解説します。新聞やテレビ、SNSで話題になる事柄に関係することがたくさんあります。そういう身近なニュースをより深く理解し、各人の見解をもつうえで、一定の役割を果たすことが、できるようにしたいと思います。
授業の進め方・方法:
教科書の構成に従って、授業を進めていきます。理解の助けになる資料を配布したり、また関心のある問題についてはクラスでの班別討論なども開いて、意見を発表する、ことなど、実施します。
注意点:
政治や法は実は身近なところにあって、私たちの生活に大きな影響を与えています。普段から、そういう点に関心をもっていくようにしてほしい。新聞や本などもどんどん読んで、常識や通説に盲従するのではなく、批判的な目や態度を養うことが大切です。教科書以外のところにも学ぶ点がたくさんあります。まずは、今の世の中をより深く知ることに目を向けましょう。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 第1部  第1章 政治と法 わたしたちの社会をつくる政治と法の役割を知る
2週 国家と法 近代国家の基本構造を主権概念、立憲主義等から理解する
3週 民主政治の基礎 自然権思想と社会契約思想が近代国家の母体となった ―ホッブズ、ロック、ルソー―
4週 基本的人権と国民主権 新しい政治体制の確立と法の支配 -英国コモン・ロー、アメリカ独立宣言、フランス人権宣言など-
5週 世界の政治体制 英国、アメリカ、社会主義国の特徴を把握する
6週 第2章 日本国憲法 明治憲法から日本国憲法制定までの歴史を理解する
7週 日本国憲法の基本原則 国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を理解する
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 基本的人権の保障(1) 社会権、法の下の平等(男女差別、人種差別など)について理解する
10週 基本的人権(2)
社会権、法の下の平等(男女差別、人種差別など)について理解する
11週 基本的人権(3) 請求権、新しい人権(環境権、プライバシー権、知る権利など)を知る
12週 日本の安全保障 自衛隊の創設、日米安全保障条約、集団的自衛権と専守防衛の問題について理解する
13週 第3章 日本の政治制度
国会の権限、構成、問題点について把握する
14週 内閣の仕組み 行政権の拡大と官僚制の問題について理解する
15週 裁判所の仕組み 裁判所の役割と、国民の司法参加について知る
16週 前期末試験
後期
3rdQ
1週 地方自治 地方自治の仕組みと住民参加について知る
2週 第4章 現代日本の政治 政党と政党政治の諸課題を理解する
3週 選挙と世論 国民の政治参加の問題点を理解する
4週 第5章 現代の国際社会
ウェストファリア条約、国際法の成立について知る
5週 国際機関の成立 国際機関の役割、SDGsについて理解する
6週 戦後国際社会の動向 東西冷戦とその終結、核軍縮、地域紛争について知る
7週 日本の役割 国際社会における日本の果たすべき役割を知る
8週 後期中間試験
4thQ
9週 第3部 現代社会の諸課題 第1章 現代日本の諸課題           少子高齢社会と社会保障について理解する
10週 現代日本の抱える諸問題 地域社会、雇用、産業構造、農業問題について問題点を理解する
11週 第2章 国際社会の諸課題
人類が超面する環境、資源・エネルギー問題について理解する
12週 第2部 現代の経済 第1章 経済社会の変化 経済の仕組みと資本主義経済の特徴について理解する
13週 第2章 現代経済の仕組み 国民経済、市場、物価について理解する
14週 財政と金融の仕組み 財政と税、貨幣と金融(銀行)の役割について理解する
15週 第3章 日本経済の発展 戦後日本の経済成長と国際経済の変化について知る
16週 定期試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験小テスト等演習・レポート発表相互評価合計
総合評価割合8020000100
基礎的能力8020000100