現代社会Ⅰ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 現代社会Ⅰ
科目番号 0058 科目区分 一般 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(情報システムコース) 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「詳説政治・経済改訂版」(山崎広明ほか著)山川出版社
担当教員 高橋 正和,白神 宏

到達目標

1.自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。
2.現代社会の様々な政治の諸問題を日本国憲法の観点から理解し説明できる。
3.現代社会の様々な経済の諸問題を経済の基本的仕組みから理解し説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを十分に説明できる。基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみをほぼ説明できる。基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できない。
評価項目2現代社会の政治の諸問題を、日本国憲法の観点から十分に理解し説明できる。現代社会の政治の諸問題を、日本国憲法の観点からほぼ理解し説明できる。現代社会の政治の諸問題を、日本国憲法の観点から理解し説明できない。
評価項目3現代社会の経済の諸問題を、経済の基本的仕組みから十分に理解し説明できる。現代社会の経済の諸問題を、経済の基本的仕組みからほぼ理解し説明できる。現代社会の経済の諸問題を、経済の基本的仕組みから理解し説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
教科書に沿って、政治分野、経済分野、さらに現代社会の諸課題にかんして、その基本的な構造や仕組み、また問題点の核心をできるだけわかりやすく解説します。新聞やテレビ、SNSで話題になる事柄に関係することがたくさんあります。そういう身近なニュースをより深く理解し、各人の見解をもつうえで、一定の役割を果たすことが、できるようにしたいと思います。
授業の進め方・方法:
教科書の構成に従って、授業を進めていきます。理解の助けになる資料を配布したり、また関心のある問題についてはクラスでの班別討論なども開いて、意見を発表する、ことなど、実施します。
注意点:
政治や法は実は身近なところにあって、私たちの生活に大きな影響を与えています。普段から、そういう点に関心をもっていくようにしてほしい。新聞や本などもどんどん読んで、常識や通説に盲従するのではなく、批判的な目や態度を養うことが大切です。教科書以外のところにも学ぶ点がたくさんあります。まずは、今の世の中をより深く知ることに目を向けましょう。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 民主政治の基本原理(1)国家と法 政治、主権、権力、法、社会、国家といった基本事項について基本的理解を持つ。
2週 民主政治の基本原理(2)民主政治の発展 西欧近代における民主主義の成立と発展、その基本思想について理解している。
3週 民主政治の基本原理(3)法の支配 基本的人権、個人の自由の保障と、その限界についても理解している。
4週 日本国憲法の基礎(1)明治憲法と憲法政治 日本の歴史における民主政治の展開について理解している。
5週 日本国憲法の基礎(2)日本国憲法の制定と理念 敗戦後の憲法制定過程とその理念について理解している。
6週 日本国憲法の基礎(3)日本国憲法の三大基本原則 国民主権、象徴天皇制、平和主義について理解している。
7週 日本国憲法の基礎(4)平和主義と憲法9条 世界に例を見ない平和主義と日本の安全保障の基本的問題点について理解している。
8週 中間試験
2ndQ
9週 基本的人権の保障(1)人権と公共の福祉 憲法の規定に沿った人権と個人の尊重、公共の福祉と国民の義務について理解している。
10週 基本的人権の保障(2)法の下の平等 具体的な例に即して、社会的不平等の実態と差別の解消について問題点を理解している。
11週 基本的人権の保障(3)自由権 人身の自由、信教の自由、表現の自由について理解している。
12週 基本的人権の保障(4)社会権 「健康で文化的な最低限度の生活」とは何か、労働基本権について理解している。
13週 基本的人権の保障(5)新しい人権 環境権、プライバシーの権利、知る権利、自己決定権などについて理解している。
14週 日本の安全保障(1)自衛隊の発足と日米安全保障条約 自衛隊、集団的自衛権の行使は戦力不保持の憲法に反しないのかといった安全保障の基本的問題点を理解している。
15週 日本の安全保障(2)冷戦終結後の国際政治と日本 冷戦後の新しい国際政治情勢(EU、中国の台頭、ロシアの侵略戦争など)について理解している。
16週 定期試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3

評価割合

試験小テスト演習・レポート合計
総合評価割合801010100
基礎的能力801010100