現代社会Ⅱ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 現代社会Ⅱ
科目番号 0059 科目区分 一般 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(情報システムコース) 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「詳説政治・経済改訂版」(山崎広明ほか著)山川出版社
担当教員 高橋 正和,白神 宏

到達目標

1.自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。
2.現代社会の政治の諸問題を、日本国憲法の観点から理解し説明できる。
3.現代社会の経済の諸問題を、経済の基本的仕組みから理解し説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを十分に説明できる。基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみをほぼ説明できる。基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できない。
評価項目2現代社会の様々な政治の諸問題を日本国憲法の観点から十分に理解し説明できる。現代社会の様々な政治の諸問題を日本国憲法の観点からほぼ理解し説明できる。現代社会の様々な政治の諸問題を日本国憲法の観点から理解し説明できない。
評価項目3現代社会の様々な経済の諸問題を経済の基本的仕組みから十分に理解し説明できる。現代社会の様々な経済の諸問題を経済の基本的仕組みからほぼ理解し説明できる。現代社会の様々な経済の諸問題を経済の基本的仕組みから理解し説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
教科書に沿って、政治分野、経済分野、さらに現代社会の諸課題にかんして、その基本的な構造や仕組み、また問題点の核心をできるだけわかりやすく解説します。新聞やテレビ、SNSで話題になる事柄に関係することがたくさんあります。そういう身近なニュースをより深く理解し、各人の見解をもつうえで、一定の役割を果たすことが、できるようにしたいと思います。
授業の進め方・方法:
教科書の構成に従って、授業を進めていきます。理解の助けになる資料を配布したり、また関心のある問題についてはクラスでの班別討論なども開いて、意見を発表する、ことなど、実施します。
注意点:
政治や法は実は身近なところにあって、私たちの生活に大きな影響を与えています。普段から、そういう点に関心をもっていくようにしてほしい。新聞や本などもどんどん読んで、常識や通説に盲従するのではなく、批判的な目や態度を養うことが大切です。教科書以外のところにも学ぶ点がたくさんあります。まずは、今の世の中をより深く知ることに目を向けましょう。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 日本の政治制度(1)国会とその役割 国民の意思を反映する議会制民主主義の大切な意義と国会の機能、権限、国会の現状と改革について理解している。
2週 日本の政治制度(2)内閣と行政 国の基本政策を決定し、決まった法案、政策を実現する内閣の役割は拡大している。その内閣の仕組みと問題点を理解している。
3週 日本の政治制度(3)裁判所と司法参加 社会秩序を守る裁判所の役割と国民の司法参加について理解し、具体的な裁判例を通じて司法の役割を理解している。
4週 日本の政治制度(4)地方自治と住民参加 地方公共団体の役割と課題、住民参加について理解している。
5週 現代日本の政治 政党政治、選挙、世論と政治参加など、現代日本政治の発展と現状、その問題点を理解している。
6週 現代の国際社会(1)国際社会と国際法 国際社会の成立と国際法の成立について、その歴史的起源を理解している。
7週 現代の国際社会(2)国際社会の動向と日本 冷戦後の国際紛争と日本外交の課題について理解している。
8週 中間試験
4thQ
9週 現代経済の仕組み(1)資本主義と社会主義 資本主義経済の発展と社会主義経済の失敗について、その理由を理解している。
10週 現代経済の仕組み(2)経済主体と相互関係 企業、家計、政府の三者の経済活動における役割と相互の関連について、理解している。
11週 現代経済の仕組み(3)市場の機能 市場における需要と供給の関係について基本的に理解している。
12週 現代経済の仕組み(4)物価と国民所得 インフレ・デフレ、GDP、経済成長といった基本的事項について理解している。
13週 現代経済の仕組み(5)財政と租税 国の歳入を支える租税と国の財政出動とが経済活動に与える役割について理解している。
14週 現代経済の仕組み(6)貨幣と金融の仕組み 通貨、金融、中央銀行の基本的な役割について理解している。
15週 現代経済の仕組み(7)戦後日本の高度経済成長と今後の課題 戦後日本の奇跡的な経済発展と90年代以降に経済が低迷している理由を理解している。
16週 定期試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3

評価割合

試験小テスト演習・レポート合計
総合評価割合801010100
基礎的能力801010100