力学Ⅱ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 力学Ⅱ
科目番号 0077 科目区分 専門 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(情報システムコース) 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 物理入門,東京数学社、高橋正雄
担当教員 太屋岡 篤憲

到達目標

1. 運動量と力積を理解し、その取り扱いができる。
2. 慣性力を理解し、その取り扱いができる。
3. 単振動の運動方程式を理解し、その取り扱いができる。
4. 剛体のつり合い条件を理解し、その取り扱いができる。
5. 剛体の運動方程式を理解し、その取り扱いができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1. 運動量と力積の理解運動量と力積を理解し、説明できる。問題を解くことができる。 運動量と力積を理解し、説明できる。 運動量と力積を理解できず、説明できない。問題を解くことができない。
2. 慣性力の理解慣性力を理解し、説明できる。問題を解くことができる。 慣性力を理解し、説明できる。 慣性力を理解できず、説明できない。問題を解くことができない。
3. 単振動の運動方程式の理解単振動の運動方程式を理解し、説明できる。問題を解くことができる。 単振動の運動方程式を理解し、説明できる。 単振動の運動方程式の特徴を理解できず、説明できない。問題を解くことができない。
4. 剛体のつり合い条件の理解剛体のつり合い条件を理解し、説明できる。問題を解くことができる。剛体のつり合い条件を理解し、説明できる。剛体のつり合い条件を理解できず、説明できない。問題を解くことができない。
5. 剛体の運動方程式の理解剛体の運動方程式を理解し、説明できる。問題を解くことができる。剛体の運動方程式を理解し、説明できる。剛体の運動方程式を理解できず、説明できない。問題を解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A① 数学・物理・化学などの自然科学、情報技術に関する基礎を理解できる。
学習・教育到達度目標 A② 自主的・継続的な学習を通じて、基礎科目に関する問題を解くことができる。

教育方法等

概要:
本授業では、3学年前期の「力学Ⅰ」で学んだ並進運動を基礎として、回転運動を理解し、技術者に必要な基礎的な力学(並進・回転運動)を習得することを目的とする。
授業の進め方・方法:
演習を通して、典型的な問題をどのような手順で解くか、どんな問題でも解ける力を養う。
注意点:
数学で習った「外積」、「微分方程式」を十分理解しておくことが大切である。提出した課題等は返却しないので、各自でコピー等を取っておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 運動量と力積 運動量と力積の関係を説明できる。
2週 運動量保存の法則 運動量保存則の例題を解くことができる。
3週 反発係数 反発係数の例題を解くことができる。
4週 等速円運動 向心力を理解し,円すい振り子の例題を解くことができる。
5週 見かけの力 (慣性力) 慣性力,遠心力を理解し説明でき,例題を解くことができる。
6週 単振動の速度・加速度 単振動を表す式,単振動の速度・加速度の例題を解くことができる。
7週 単振動の運動方程式 単振動の運動方程式の例題を解くことができる。
8週 中間試験 1~7週までの内容を網羅した試験により,授業内容の理解の定着を図る。
4thQ
9週 試験解説
復習演習
中間試験の内容を解説により理解し,復習演習で理解を定着させる。
10週 モーメント 力・運動量のモーメントを説明でき,例題を解くことができる。
11週 剛体のつり合い条件 剛体のつり合い条件を理解し,例題を解くことができる。
12週 回転の運動方程式 回転の運動方程式を理解し,例題を解くことができる。
13週 剛体の運動方程式 定滑車や斜面上を転がる剛体の例題を解くことができる。
14週 剛体のエネルギー エネルギーを用いて,剛体の運動の例題を解くことができる。
15週 定期試験 10~14週までの内容を網羅した試験により,授業内容の理解の定着を図る。
16週 試験解説 期末試験の内容を解説により理解する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学周期、振動数など単振動を特徴づける諸量を求めることができる。3
単振動における変位、速度、加速度、力の関係を説明できる。3
角運動量を求めることができる。3
角運動量保存則について具体的な例を挙げて説明できる。3
一様な棒などの簡単な形状に対する慣性モーメントを求めることができる。3

評価割合

試験課題・レポート合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000