電気回路AⅡ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 電気回路AⅡ
科目番号 0079 科目区分 専門 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(情報システムコース) 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「例題で学ぶやさしい電気回路 交流編(新装版)」堀 浩雄 著、森北出版
担当教員 北園 優希

到達目標

1. 正弦波交流の特徴を説明し、交流回路の計算ができる。
2. フェーザ表示を用いて交流回路の計算ができる。
3. インピーダンスおよびアドミタンスを説明し、交流回路の計算に用いることができる。
4. キルヒホッフの法則等の諸定理を説明し、交流回路の計算に用いることができる。
5. 交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1正弦波交流の特徴を説明し、複雑な交流回路の計算ができる。正弦波交流の特徴を説明し、簡単な交流回路の計算ができる。正弦波交流の特徴を説明できず、交流回路の計算ができない。
評価項目2フェーザ表示を用いて複雑な交流回路の計算ができる。フェーザ表示を用いて簡単な交流回路の計算ができる。フェーザ表示を用いて交流回路の計算ができない。
評価項目3インピーダンスおよびアドミタンスを説明し、複雑な交流回路の計算に用いることができる。インピーダンスおよびアドミタンスを説明し、簡単な交流回路の計算に用いることができる。インピーダンスおよびアドミタンスを説明できず、交流回路の計算に用いることができない。
評価項目4キルヒホッフの法則等の諸定理を説明し、複雑な交流回路の計算に用いることができる。キルヒホッフの法則等の諸定理を説明し、簡単な交流回路の計算に用いることができる。キルヒホッフの法則等の諸定理を説明できず、交流回路の計算に用いることができない。
評価項目5交流電力と力率を説明し、複雑な交流回路でこれらを計算できる。交流電力と力率を説明し、簡単な交流回路でこれらを計算できる。交流電力と力率を説明できず、これらを計算できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B① 専門分野における工学の基礎を理解できる。
学習・教育到達度目標 B② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。

教育方法等

概要:
電気回路AIで学んだ電気回路の解析手法をもとに、正弦波交流回路について諸定理を用いて電流や電圧等の諸量を算出するための手法を学ぶ。
授業の進め方・方法:
毎週、講義と演習を行う。
注意点:
授業中の演習で計算ができなかったところは自学・質問等により次の授業までに解決をしておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、正弦波交流とは 正弦波交流を理解し、説明できる。
2週 正弦波交流のフェーザ表示 正弦波交流のフェーザ表示を理解し、説明できる。
3週 複素数とその演算 複素数の計算を理解し、フェーザ図を描くことができる。
4週 正弦波交流の複素数表示 正弦波交流の複素数表示を理解し、計算できる。
5週 インピーダンス、アドミタンス インピーダンス、アドミタンスを理解し、計算できる。
6週 直列回路 直列回路を理解し、計算できる。
7週 並列回路 並列回路を理解し、計算できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 直並列回路 直並列回路を理解し、計算できる。
10週 ブリッジ回路 ブリッジ回路を理解し、計算できる。
11週 キルヒホッフの法則 キルヒホッフの法則を理解し、計算できる。
12週 網目法、接点電位法 網目法、接点電位法を理解し、計算できる。
13週 直列共振回路 直列共振回路を理解し、共振電流や共振周波数を計算できる。
14週 並列共振回路 並列共振回路を理解し、共振電流や共振周波数を計算できる。
15週 交流電力 交流電力と力率を理解し、これらを計算できる。
16週 定期試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。3後1
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。3後1
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。3後2,後3
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。3後2
瞬時値を用いて、交流回路の計算ができる。3後1
フェーザ表示を用いて、交流回路の計算ができる。3後4,後6,後7,後9
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。3後5
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。3後11
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。3後5,後6,後7,後9
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。2後13,後14
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。3後15
網目電流法を用いて回路の計算ができる。3後12
節点電位法を用いて回路の計算ができる。2後12

評価割合

試験課題合計
総合評価割合7030100
基礎的能力000
専門的能力7030100
分野横断的能力000