ネットワーク構成論Ⅱ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 ネットワーク構成論Ⅱ
科目番号 0095 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(情報システムコース) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 麻生 二郎「Ubuntu サーバー徹底構築」(ソーテック社)
担当教員 福田 龍樹

到達目標

主要なサーバ技術について理解し,実際に構築することを目標とする.またサーバ管理者にとって脅威であるサイバー攻撃に対する知識を身に着け,簡単な対応策を行えるようになることを目標とする.

ルーブリック

「優」相当の到達レベルの目安「良」相当の到達レベルの目安「可」相当の到達レベルの目安
linuxコマンドの使用必要なコマンドを自ら調べ,実行することができる.教科書等を見ながら,必要なコマンドを実行することができる.教科書等を見ながら,同じコマンドを実行することができる.
サーバの構築教科書やマニュアルを見ながらさまざまなサーバを構築・設定することができる.教科書を見ながらであればサーバを構築することができる.教科書を見ながら一部のサーバを構築することができる.
サイバー攻撃に対する対応策簡単にできるサイバー攻撃への対応策を実施することができる.サイバー攻撃に対する対応策についていくつか適用することができる.サイバー攻撃の可能性について説明できる.

学科の到達目標項目との関係

準学士課程の教育目標 (B)② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。
準学士課程の教育目標 (D)① 専門工学の基礎に関する知識と基礎技術を統合し、活用できる。
専攻科教育目標、JABEE学習教育到達目標 SB② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解決できる。
専攻科教育目標、JABEE学習教育到達目標 SD① 専攻分野における専門工学の基礎に関する知識と基礎技術を総合し、応用できる。

教育方法等

概要:
サーバの構築方法について、設定方法やセキュアな運用に関する技術的知識の習得を目指し、座学と演習を交えながら学ぶ。
授業の進め方・方法:
まずはLinuxのインストールから行う.サーバはCUIによる操作とし,各種サーバのインストールや設定を行っていく.動作確認は適宜クライアントから行う.なお,演習はすべて仮想マシンを用いて行う.セキュリティに関する事項についてはそのリスクについて座学で学んだあとで実際に設定を行う.
注意点:
仮想マシンと外部との通信の可否についてはしっかりと管理を行う.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ネットワーク構成の設計 サーバやクライアント等のネットワークを設計し、IPアドレス等を割り振ることができる
2週 サーバOS(Linux)のインストールとLinuxの起動・終了 サーバの仕組みを理解し、インストールをすることができる。またLinuxの起動と終了を正常に行うことができる
3週 クライアントの準備とサーバOS(Linux)の初期設定 サーバとクライアントの関係、ネットワークの構成、ネットワークアドレス等について理解し、適切な設定をすることができる。
4週 DHCPサーバの構築と設定 DHCPサーバを構築することができる。
5週 SMBサーバーの構築1 SMBサーバの仕組みがわかり、実際に構築することができる。
6週 SMBサーバーの構築2 SMBサーバの仕組みがわかり、実際に構築することができる。
7週 APACHEサーバーの構築1 APACHEサーバの仕組みがわかり、実際に構築することができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 APACHEサーバーの構築2 APACHEサーバの仕組みがわかり、実際に構築することができる。
10週 FTPサーバの構築 FTPサーバの仕組みがわかり、実際に構築することができる。
11週 DNSサーバーの構築と設定 DNSサーバの仕組みがわかり、実際に構築することができる。
12週 DNSゾーンファイルの設定 ファイアウォーDNSゾーンファイルの仕組みがわかり、設定することができるルDNSゾーンファイルの仕組みがわかり、設定することができるの重要性がわかり、設定することができる
13週 ファイアウォールの仕組みと設定 ファイアウォールの重要性がわかり、設定することができる
14週 ファイアウォールの仕組みと設定 ファイアウォールの重要性がわかり、設定することができる
15週 データベースサーバの構築 データベースサーバの仕組みがわかり、実際に構築することができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークTCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。4前1
主要なサーバの構築方法を説明できる。4前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。4前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
SSH等のリモートアクセスの接続形態と仕組みについて説明できる。4前3
その他の学習内容コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。2前11,前13,前14
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。2前13,前14
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。2前11,前13,前14

評価割合

課題試験合計
総合評価割合4060100
基礎的能力000
専門的能力4060100
分野横断的能力000