比較思想学特論(前期)

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 比較思想学特論(前期)
科目番号 0104 科目区分 一般 / 選択
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(情報システムコース) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:プリントを配布する。参考書:授業で随時紹介する。
担当教員 木本 拓哉

到達目標

・日本に影響を与えた中国由来の思想、文化についての基礎的な知識を得る。
・基礎的な知識を踏まえて、自論を展開することができる。
・適切な日本語表現で自らの考えを他者に伝えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1専門的な知識を踏まえて、中国思想について理解できている。基礎的な知識を踏まえて、中国思想について理解できている。中国思想について理解できていない。
評価項目2中国思想を理解した上で、現代の思想と比較し影響関係について考察できる。中国思想を理解した上で、現代の思想と比較ができる。中国思想を理解した上で、現代の思想と比較ができない。
評価項目3中国思想と現代の思想との比較をした上で、それについて専門的な知識を駆使して論述することができる。中国思想と現代の思想との比較を論述することができる。中国思想と現代の思想との比較を論述することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
・1stQでは「聖人」「君子」をキーワードとして中国思想について講義をおこない、日本に影響を与えた中国思想(特に儒学思想)について理解する。
・2ndQでは儒学書の内容を踏まえて、「聖人像」「君子像」についての議論を行う。自身の考えを整理しながら他者の意見を傾聴し、最後に自論の形成を図る。
授業の進め方・方法:
・講義では毎回テーマに沿った資料を配布し、それを参考にしながら進める。
・講義では資料の解説のほか補足説明もするので、各自で講義内容をノートに記録すること。
注意点:
・講義中に参考文献を適宜紹介するので、できるだけ多くの文献を読むこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション:「思想」とは何か 本講義の概要と
2週 アジアにおける聖人像の比較 アジアにおける聖人像の比較し、それぞれの大まかな特徴について説明できる。
3週 古代中国における聖人像1ー先秦時代ー 先秦時代の聖人像について説明できる。
4週 古代中国における聖人像2ー漢代を中心にー 先秦時代の聖人像と漢代の聖人像を比較し、特徴ついて説明できる。
5週 近世中国における聖人像1ー宋代・明代を中心にー 宋代・明代の聖人像について説明できる。
6週 近世中国における聖人像2ー清代を中心にー 宋代・明代の聖人像との影響関係を踏まえて清代の聖人像について説明できる。
7週 まとめ 2週から6週までの講義概要について振り返り、中国における聖人像の展開について説明できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 レポートワーク① テーマを設定することができる。
設定したテーマについての必要な史料・情報などを収集することができる。
10週 人を助けること①ー『論語』直躬の話ー グループに分かれて議論することで意見をまとめ、さらに他グループとディベートを行うことにより他者の尊重する自論を形成することができる。
11週 人を助けること②ー『孟子』井戸に落ちた子の話ー グループに分かれて議論することで意見をまとめ、さらに他グループとディベートを行うことにより他者の尊重する自論を形成することができる。
12週 レポートワーク② 収集した史料・情報を整理し、テーマに沿って自論を展開することができる。
13週 人は善か悪かー『孟子』性善説と『荀子』性悪説ー グループに分かれて議論することで意見をまとめ、さらに他グループとディベートを行うことにより他者の尊重する自論を形成することができる。
14週 我々は聖人に成れるのか グループに分かれて議論することで意見をまとめ、さらに他グループとディベートを行うことにより他者の尊重する自論を形成することができる。
15週 まとめ 9週から14週までの議論や論考を踏まえて、自身の聖人像について論述できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3前1,前2,前3,前4,前5,前6
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3前9,前10,前11,前12,前13,前14
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3前9,前10,前11,前12,前13,前14
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3前9,前10,前11,前12,前13,前14
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3前10,前11,前13,前14
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3前10,前11,前13,前14
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3前10,前11,前13,前14
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3前10,前11,前13,前14

評価割合

試験演習・レポート合計
総合評価割合4060100
基礎的能力4060100
専門的能力000
分野横断的能力000