電子情報システム工学実験実習BⅡ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 電子情報システム工学実験実習BⅡ
科目番号 0127 科目区分 専門 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生産デザイン工学科(情報システムコース) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材
担当教員 秋本 髙明,太屋岡 篤憲,北園 優希,今地 大武

到達目標

1.電気電子及び制御工学に関する各種の計測、試験法等についての技術を習得すると共に、専門学科について学習した内容を実験を通して理解する。
2.情報工学に関する基本的な知識や技術を実験実習や机上での演習を通じて体験的に習得する。
3.実験テーマの内容を理解し、実験・測定結果の妥当性評価や考察等について論理的な説明ができる。
4.実験ノートの記述及び実験レポートの作成の方法を理解し、実践できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電気電子・制御工学に関する計測・試験法についての技術を習得し適用できる。電気電子・制御工学に関する計測・試験法についての技術を習得している。電気電子・制御工学に関する計測・試験法についての技術を習得していない。
評価項目2情報工学に関する基本的な知識や技術を習得し適用できる。情報工学に関する基本的な知識や技術を習得している。情報工学に関する基本的な知識や技術を習得していない。
評価項目3実験テーマの内容を理解し、実験結果の妥当性の評価や考察についての論理的な説明ができると共に、他への応用ができる。実験テーマの内容を理解し、実験結果の妥当性の評価や考察についての論理的な説明ができる。実験テーマの内容を理解し、実験結果の妥当性の評価や考察についての論理的な説明ができない。
評価項目4実験ノートの記述及び実験レポートの作成方法を理解し実践できると共に、他への応用ができる。実験ノートの記述及び実験レポートの作成方法を理解し実践できる。実験ノートの記述及び実験レポートの作成方法を理解できず実践できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。
学習・教育到達度目標 C① 実験や実習を通じて、問題解決の実践的な経験を積む。
学習・教育到達度目標 C② 機器類(装置・計測器・コンピュータなど)を用いて、データを収集し、処理できる。
学習・教育到達度目標 C③ 実験結果から適切な図や表を作り、専門工学基礎知識をもとにその内容を考察することができる。
学習・教育到達度目標 C④ 実験や実習について、方法・結果・考察をまとめ、報告できる。
学習・教育到達度目標 D① 専門工学の基礎に関する知識と基礎技術を統合し、活用できる。
学習・教育到達度目標 E② 日本語で論理的に記述し、報告・討論できる。
JABEE SB① 共通基礎知識を用いて、専攻分野における設計・製作・評価・改良など生産に関わる専門工学の基礎を理解できる。
JABEE SB② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解決できる。
JABEE SC① 専門工学の実践に必要な知識を深め、実験や実習を通じて、問題解決の経験を積む。
JABEE SC② 機器類(装置・計測器・コンピュータなど)を用いて、データを収集し、処理できる。
JABEE SC③ 実験結果から適切な図や表を作り、専門工学基礎知識をもとにその内容を考察することができる。
JABEE SC④ 実験や実習について、方法・結果・考察を的確にまとめ、報告できる。
JABEE SD① 専攻分野における専門工学の基礎に関する知識と基礎技術を総合し、応用できる。
JABEE SE② 実験・実習・調査・研究内容について、日本語で論理的に記述し、報告・討論できる。

教育方法等

概要:
制御,情報,電気電子工学の基本的知識とその応用について実験実習を通じて経験し、それを習得させることを目的とする。
授業の進め方・方法:
基礎的な実験実習テーマを選択し、グループに分かれて実験実習を行う。原則として、実験実習を実施した2週間後までに実験レポートを作成し、担当教員の指導を受けた後に提出する。
注意点:
全テーマについてレポートを指定された期限内に提出しなければならない.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション 後期で実施する実験実習テーマの概要を理解すると共に、実験実習に取り組む際の注意事項を把握する。
2週 Linuxマシンによる計測制御 Linuxマシンを用いた計測制御に関する実験・実習を行う
3週 Linuxマシンによる計測制御 第2週の続きを行う。
4週 熱タンク系のモデリングとオンオフ制御 熱タンクプロセス(積分系、1次遅れ系)のモデル化とオンオフ制御を行い、制御結果から系の理論解析を行う。
5週 熱タンク系のモデリングとオンオフ制御 第4週の続きを行う。
6週 レポート整理 レポートのまとめ方、作成方法などを習得する。
7週 レポート整理または工場見学 レポートのまとめ方、作成方法などを習得する。または、工場見学を実施し、生産活動や企業活動を知る。
8週 HDLを用いたFPGA回路設計 ハードウェア記述言語(HDL)を用いた論理回路設計に関する実習を行う.
4thQ
9週 HDLを用いたFPGA回路設計 第8週の続きを行う
10週 音声のデジタル信号処理 音声のデジタル信号処理に関する実験・実習を行う。
11週 音声のデジタル信号処理 第10週の続きを行う。
12週 PLC応用プログラミング PLCの実践的なプログラミングを行い、シーケンス制御の理解を深める。
13週 PLC応用プログラミング 第12週の続きを行う
14週 レポート整理 レポートのまとめ方、作成方法などを習得する。
15週 レポート整理 レポートのまとめ方、作成方法などを習得する。
16週 レポート整理 レポートのまとめ方、作成方法などを習得する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野計算機工学ハードウェア記述言語など標準的な手法を用いてハードウェアの設計、検証を行うことができる。4
要求仕様に従って、標準的なプログラマブルデバイスやマイコンを用いたシステムを構成することができる。4
その他の学習内容少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。4
少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。4
少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って、メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる。4
分野別の工学実験・実習能力情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。3
ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。3
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。3
フローチャートなどを用いて、作成するプログラムの設計図を作成することができる。3
問題を解決するために、与えられたアルゴリズムを用いてソースプログラムを記述し、得られた実行結果を確認できる。3
与えられた仕様に合致した組合せ論理回路や順序回路を設計できる。4
基礎的な論理回路を構築し、指定された基本的な動作を実現できる。4
論理回路などハードウェアを制御するのに最低限必要な電気電子測定ができる。4
標準的な開発ツールを用いてプログラミングするための開発環境構築ができる。4
要求仕様にあったソフトウェア(アプリケーション)を構築するために必要なツールや開発環境を構築することができる。4
要求仕様に従って標準的な手法によりプログラムを設計し、適切な実行結果を得ることができる。3

評価割合

レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000