ネットワーク技術Ⅰ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 ネットワーク技術Ⅰ
科目番号 0129 科目区分 専門 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(情報システムコース) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 なし(授業資料は配布)
担当教員 松久保 潤,長谷川 長一

到達目標

効果的で安全なネットワークの設計と構築する知識を習得する。
TCP/IPプロトコル、ルーティング、ファイアウォールの概念を学ぶ。
サイバーセキュリティメカニズムの実装や管理の知識を習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
TCP通信プログラムの実装TCPを用いたサーバ・クライアントの両プログラムを設計・実装することができるTCPを用いたサーバまたはクライアントプログラムを設計・実装することができる見本となるプログラムを記述して実行することができない
TCP/UDPの違いTCPとUDPの違いを理解し、それぞれの特性に応じた使い分けについて説明することができるTCPとUDPの違いを説明することができるTCPとUDPが違うことを理解していない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B① 専門分野における工学の基礎を理解できる。
JABEE SB① 共通基礎知識を用いて、専攻分野における設計・製作・評価・改良など生産に関わる専門工学の基礎を理解できる。
JABEE SC① 専門工学の実践に必要な知識を深め、実験や実習を通じて、問題解決の経験を積む。

教育方法等

概要:
ネットワーク技術は、ネットワークの設計と構築、ネットワークセキュリティ、パフォーマンスの最適化、クラウドネットワーキング、モバイルネットワーク、IoTなどの実装および実践に必要となる。本授業では、関連する情報および知識を概観する。
授業の進め方・方法:
座学を中心として、適宜演習を行い、課題を課す。
注意点:
この科目は、企業でセキュリティ対策を担当している教員が、その経験を活かし、ネットワーク工学について講義形式で授業を行うものである。すべてのレポートが提出されなければ、不合格とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 概論 サイバーセキュリティ対策の基本的な考え方を学習する。
近年のサイバー攻撃およびセキュリティ対策のトレンドを概観する。
2週 ガバナンスとマネジメント サイバーセキュリティに関する組織のガバナンスおよびマネジメントについて学習する。
3週 攻撃手法 サイバー攻撃の歴史的変遷および近年のトレンドについて学習する。
4週 ネットワーク セキュリティ対策の基盤となるTCP/IPネットワークについて学習する。
5週 ネットワークセキュリティ1 サイバー攻撃対策用の具体的なシステムの役割および機能について学習する。
6週 ネットワークセキュリティ2 サイバー攻撃対策用の具体的なシステムの役割および機能について学習する。
7週 マルウェアとその対策 各種マルウェアの特徴およびマルウェアによって引き起こされた被害について学習する。
8週 中間試験
2ndQ
9週 暗号 暗号化技術の目的および普及している暗号化技術のしくみについて学習する。
10週 インシデントレスポンス インシデント発生時の対応手順および体制作りについて学習する。
11週 セキュア開発 セキュア開発の必要性、ソフトウェア開発のライフサイクルについて学習する。
12週 認証 認証システムの目的、認証プロセスについて学習する。
13週 運用 運用におけるログ管理の重要性および適切なログ管理手法について学習する。
14週 検査 脆弱性の検査手法および脆弱性情報の管理方法について学習する。
15週 定期試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。4
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。4
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。4
インターネットの概念を説明できる。4
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。4

評価割合

試験小テスト等演習・レポート発表相互評価その他合計
総合評価割合70030000100
基礎的能力0000000
専門的能力70030000100
分野横断的能力0000000