ネットワーク技術Ⅱ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 ネットワーク技術Ⅱ
科目番号 0130 科目区分 専門 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(情報システムコース) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 なし(授業資料は配布)
担当教員 新任

到達目標

・HTTP通信のやり取りの流れが説明できる.
・ネットワークの構築ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
HTTPプロトコルの理解クライアントの要求に応じた処理をする,簡易的なWebサーバプログラムを作成できる.HTTP Request/Responseの内容を説明できる.Webサーバとブラウザとのやり取りが,HTTPに従って行われていることを知らない.
ネットワークの構造自らの考えに基づき,ネットワークを構築することができる.与えられた設定値に基づき,ネットワークを構築することができる.ネットワークの構築ができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B① 専門分野における工学の基礎を理解できる。
JABEE SB① 共通基礎知識を用いて、専攻分野における設計・製作・評価・改良など生産に関わる専門工学の基礎を理解できる。
JABEE SC① 専門工学の実践に必要な知識を深め、実験や実習を通じて、問題解決の経験を積む。

教育方法等

概要:
本科目ではプロトコルやソケット通信への理解を深めるため,主に2種類の内容について学ぶ.前半では,Webに関する情報をやり取りするためのプロトコル“HTTP”に着目し,プログラムを実装することでプロトコルに準じたやり取りについて理解を深める.後半では,ネットワークシミュレータを用いて,ネットワーク構築に関する技術を学ぶ.
授業の進め方・方法:
演習をメインに進め,適宜解説を実施する.
各授業での内容をしっかりと理解した上で進める必要がある.友人や教員に尋ねる,インターネットを使うなどしても良いので,必ず自分の手で演習課題を仕上げること.
注意点:
解説時間中の会話は,他学生の迷惑になるため控えてほしい.もし解説時に疑問が生じた場合は,質疑応答の場で質問することを推奨する.演習時間中は,他学生の迷惑にならない範囲の声量であれば,教員に対する質問や学生同士の情報共有を歓迎する.
すべてのレポートおよび成果物が提出されなければ、不合格とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 Pythonの復習 Python言語を用いて,基本的な計算や処理が実行できる.
2週 ソケットプログラミング(サーバ) サーバ側プログラムの基本的な処理の流れが理解できる.
3週 ソケットプログラミング(クライアント) クライアント側プログラムの基本的な処理の流れが理解できる.
4週 HTTPサーバの作成(クライアントへの応答) ブラウザへ簡易的な応答を返して通信できる.
5週 HTTPサーバの作成(HTTP Requestの解析) ブラウザから受信したHTTP Requestを解析できる.
6週 HTTPサーバの作成(HTTP Requestに応じた処理) ブラウザからのHTTP Requestに応じた処理を実装できる.
7週 HTTPサーバの作成(HTTP Responseの送信) ブラウザへのHTTP Responseを生成して送信できる.
8週 課題への取り組み HTTP通信のやり取りの流れが理解できる.
4thQ
9週 ネットワークシミュレータのインストールと使い方 ネットワークシミュレータの画面の構成が理解できる.
10週 L2スイッチによるネットワークのシミュレーション L2スイッチを使用して簡単な単一ネットワークをシミュレートできる.
11週 ルータによるネットワークのシミュレーション L3スイッチを使用して簡単な接続された異なるネットワークをシミュレートできる.
12週 スタティックルーティングの設定 スタティックルーティングの設定ができる.
13週 ダイナミックルーティングの設定 ダイナミックルーティングの動きが理解できる.
14週 一般的なネットワークのシミュレーション1 各種サーバが動作するようにネットワークの構成ができる.
15週 一般的なネットワークのシミュレーション2 各種サーバが動作するようにネットワークの構成ができる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。4後4
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。4後4,後13

評価割合

試験小テスト等演習・レポート発表相互評価その他合計
総合評価割合00100000100
基礎的能力0000000
専門的能力00100000100
分野横断的能力0000000