ネットワーク技術Ⅱ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 ネットワーク技術Ⅱ
科目番号 0131 科目区分 専門 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(情報システムコース) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 なし(授業資料は配布)
担当教員 福田 龍樹

到達目標

・プロトコルの概念を説明できる。
・プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
HTTPプロトコルの理解クライアントの要求に応じた処理をする簡易的なWebサーバプログラムを作成することができるHTTP Request/Responseの内容を説明することができるWebサーバとブラウザとのやり取りがHTTPに従っておこなわれていることを知らない
パケットの階層化パケットの階層化の利点について説明することができるパケットの階層化の流れを説明することができるパケットが階層化されていることを知らない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B① 専門分野における工学の基礎を理解できる。
JABEE SB① 共通基礎知識を用いて、専攻分野における設計・製作・評価・改良など生産に関わる専門工学の基礎を理解できる。
JABEE SC① 専門工学の実践に必要な知識を深め、実験や実習を通じて、問題解決の経験を積む。

教育方法等

概要:
プロトコルやソケット通信への理解を深めるために、前半はHTTPに着目をして、プログラムを実装することでプロトコルに準じたやり取りについて理解を深める。後半はパケットキャプチャを行いながらプロトコルの階層化について学ぶ。
授業の進め方・方法:
ネットワーク技術Iの授業内容をもとに、Pythonを用いたソケット通信プログラムの作成をおこなう。また、後半はパケットキャプチャの使い方からパケットの解析までおこなう。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ソケットプログラミングの復習 TCP/IPによるソケット通信プログラムを作成することができる
2週 HTTP Request ブラウザからのHTTP Requestを受け取ってその意味を理解する
3週 HTTP Response HTTPサーバからのHTTP Responseを受け取ってその意味を理解する
4週 HTTPサーバの作成(クライアントへの応答) ブラウザへ簡易的な応答を返して通信をおこなう
5週 HTTPサーバの作成(HTTP Requestの解析) ブラウザから受信したHTTP Requestを解析する
6週 HTTPサーバの作成(HTTP Requestに応じた処理) ブラウザからのHTTP Requestに応じた処理を実装する
7週 HTTPサーバの作成(HTTP Responseの送信) ブラウザへのHTTP Responseを生成して送信する
8週 まとめ 前半のまとめをおこなう
4thQ
9週 パケットキャプチャソフトを動かす パケットキャプチャのソフトウェアを実行することができる
10週 キャプチャしたパケットを見る キャプチャしたパケットの見方がわかる
11週 キャプチャしたパケットを解析する キャプチャしたパケットの構成を理解する
12週 pcapファイルの読み込み 保存されているpcapファイルを読み込める
13週 pcapファイルの解析 保存されているpcapファイルのパケットの見方がわかる
14週 パケットキャプチャデータのフィルタリング(1) フィルタリングによって必要なデータを見つけることができる
15週 パケットキャプチャデータのフィルタリング(2) フィルタリングによって必要なデータを見つけることができる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。4後2,後10
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。4後11

評価割合

試験小テスト等演習・レポート発表相互評価その他合計
総合評価割合01000000100
基礎的能力0000000
専門的能力01000000100
分野横断的能力0000000