電子情報システム工学実験実習Ⅲ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 電子情報システム工学実験実習Ⅲ
科目番号 0139 科目区分 専門 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生産デザイン工学科(情報システムコース) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 電子情報システム工学実験実習指導書
担当教員 太屋岡 篤憲,才田 聡子,中島 レイ,松久保 潤

到達目標

1.電気電子及び制御工学に関する各種の計測、試験法等についての技術を習得すると共に、専門学科について学習した内容を実験を通して理解する。
2.情報工学に関する基本的な知識や技術を実験実習や机上での演習を通じて体験的に習得する。
3.実験テーマの内容を理解し、実験・測定結果の妥当性評価や考察等について論理的な説明ができる。
4.実験ノートの記述及び実験レポートの作成の方法を理解し、実践できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
電気電子・制御工学に関する計測・試験法の理解電気電子・制御工学に関する計測・試験法についての技術を習得し適用できる。電気電子・制御工学に関する計測・試験法についての技術を習得している。電気電子・制御工学に関する計測・試験法についての技術を習得していない。
情報工学に関する基本的な知識や技術の理解情報工学に関する基本的な知識や技術を習得し適用できる。情報工学に関する基本的な知識や技術を習得している。情報工学に関する基本的な知識や技術を習得していない。
実験結果の妥当性の評価や考察の理解実験テーマの内容を理解し、実験結果の妥当性の評価や考察についての論理的な説明ができると共に、他への応用ができる。実験テーマの内容を理解し、実験結果の妥当性の評価や考察についての論理的な説明ができる。実験テーマの内容を理解し、実験結果の妥当性の評価や考察についての論理的な説明ができない。
実験レポート作成方法の理解実験ノートの記述及び実験レポートの作成方法を理解し実践できると共に、他への応用ができる。実験ノートの記述及び実験レポートの作成方法を理解し実践できる。実験ノートの記述及び実験レポートの作成方法を理解できず実践できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。
学習・教育到達度目標 C① 実験や実習を通じて、問題解決の実践的な経験を積む。
学習・教育到達度目標 C② 機器類(装置・計測器・コンピュータなど)を用いて、データを収集し、処理できる。
学習・教育到達度目標 C③ 実験結果から適切な図や表を作り、専門工学基礎知識をもとにその内容を考察することができる。
学習・教育到達度目標 C④ 実験や実習について、方法・結果・考察をまとめ、報告できる。
学習・教育到達度目標 D① 専門工学の基礎に関する知識と基礎技術を統合し、活用できる。
学習・教育到達度目標 E② 日本語で論理的に記述し、報告・討論できる。
JABEE SB① 共通基礎知識を用いて、専攻分野における設計・製作・評価・改良など生産に関わる専門工学の基礎を理解できる。
JABEE SB② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解決できる。
JABEE SC① 専門工学の実践に必要な知識を深め、実験や実習を通じて、問題解決の経験を積む。
JABEE SC② 機器類(装置・計測器・コンピュータなど)を用いて、データを収集し、処理できる。
JABEE SC③ 実験結果から適切な図や表を作り、専門工学基礎知識をもとにその内容を考察することができる。
JABEE SC④ 実験や実習について、方法・結果・考察を的確にまとめ、報告できる。
JABEE SD① 専攻分野における専門工学の基礎に関する知識と基礎技術を総合し、応用できる。
JABEE SE② 実験・実習・調査・研究内容について、日本語で論理的に記述し、報告・討論できる。

教育方法等

概要:
電子制御工学、および情報工学の基本的知識とその応用について実験実習を通じて経験し、それを習得させることを目的とする。
授業の進め方・方法:
基礎的な実験実習テーマを選択し、グループに分かれて実験実習を行う。原則として、実験実習を実施した2週間後までに実験レポートを作成し提出する。
注意点:
全テーマについてレポートを提出しなければならない。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 実験実習テーマの概要を理解すると共に、実験実習に取り組む際の注意事項を把握する。
2週 制御系CADを用いたシミュレーション ドライヤーを対象とし、制御系設計ソフトウェアを用いて、温度制御系のシミュレーションを行う。
3週 制御系CADを用いたシミュレーション 第2週の続きを行う。
4週 プロセス系の制御 ドライヤーを対象とし、実機を用いて、対象の特性を求め、制御系を設計し、制御と評価を行う。
5週 プロセス系の制御 第4週の続きを行う。
6週 レポート整理 レポートのまとめ方、作成方法などを習得する。
7週 統計と機械学習による時系列データ解析 様々なデータの解析と予測に役立つ時系列解析手法を学んで利用する方法を身につける。また、解析手法を念頭においた収集、記録、可視化を企画立案できるようになることを目指す。
8週 統計と機械学習による時系列データ解析 第7週の続きを行う。
2ndQ
9週 コマンドラインによる防御のためのセキュリティ活動 コマンドラインの基礎概念および主要コマンドの使い方を理解し、実験を行う。
10週 コマンドラインによる防御のためのセキュリティ活動 第9週の続きとして、コマンドラインを用いたセキュリティ活動の実験を行う。
11週 レポート整理 レポートのまとめ方、作成方法などを習得する。
12週 組版ソフトTeXによるレポート作成 TeXの使い方を学び、TeXにより報告書をまとめる。
13週 組版ソフトTeXによるレポート作成 第12週の続きを行う。
14週 工場見学 企業の開発・製造現場などを見学し、学んでいる知識や技術が社会でどのように使われているかを理解する。
15週 レポート整理 レポートのまとめ方、作成方法などを習得する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。4
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。4
問題を解決するために、与えられたアルゴリズムを用いてソースプログラムを記述し、得られた実行結果を確認できる。4

評価割合

レポート合計
総合評価割合100100
基礎的能力00
専門的能力100100
分野横断的能力00