ネットワーク応用

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 ネットワーク応用
科目番号 0152 科目区分 専門 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(情報システムコース) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 なし(授業資料は配布)
担当教員 新任

到達目標

・ネットワーク上で通信するサーバ/クライアントにおける処理の概要や手順が理解できる.
・ネットワーク通信するプログラムに必要な処理を理解した上で,プログラム内で適切に使用できる.
・プログラム上の課題を挙げ,これを解決するための仕様に沿ってプログラムが開発できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
通信処理の理解通信に必要な処理の概要や手順が理解できる.通信に必要な処理の概要が理解できる.通信に必要な処理の概要が理解できない.
通信処理の実装通信に必要な任意の処理を,プログラム内で適切に利用できる.通信に必要な基本的処理を,プログラム内で適切に利用できる.通信に必要な基本的処理を,プログラム内で適切に利用できない.
プログラム上の課題解決プログラム上の課題を解決するための要件を挙げ,要件を満たす処理が実装できる.プログラム上の課題を解決するための要件を挙げ,要件を満たす処理の概要が説明できる.プログラム上の課題を解決するための要件を満たす処理の概要が説明できない.あるいは要件が挙げられない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。
学習・教育到達度目標 D① 専門工学の基礎に関する知識と基礎技術を統合し、活用できる。
JABEE SB② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解決できる。
JABEE SD① 専攻分野における専門工学の基礎に関する知識と基礎技術を総合し、応用できる。

教育方法等

概要:
TCP/IPにおけるサーバとクライアントのネットワーク通信は,現代社会で広く普及しているメールやWeb閲覧などを実現する上で欠かすことができない.本科目では,サーバ・クライアント間のネットワーク通信について理解を深めるため,C言語によるネットワークプログラミングを学ぶ.通信処理の流れに加えて,「1対1」「1対多」といった接続数や「同期」「非同期」のような方式による処理や構成の違いについても学ぶ.
授業の進め方・方法:
C言語のプログラミング演習と,解説を中心とする講義を組み合わせて,授業を進める.演習時には課題を課すこともある.総合演習では班に分かれ,各班が定めた仕様に沿ってプログラムを開発する.
注意点:
【履修に際して】本授業ではC言語による演習が多くを占めるため,C言語を復習しておくことを推奨する.
【履修中の注意点】解説時間中の会話は,他学生の迷惑になるため控えてほしい.もし解説時に疑問が生じた場合は,質疑応答の場で質問することを推奨する.演習時間中は,他学生の迷惑にならない範囲の声量であれば,教員に対する質問や学生同士の情報共有を歓迎する.
【合否の必要条件】すべてのレポートおよび成果物が提出されなければ、不合格とする.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 チャットプログラムの作成 クライアントとサーバーによるプロセス間通信の流れが理解できる.
2週 1対1通信するプログラムの作成(1) 1対1通信するプログラムの構成とそれぞれの役割が理解できる.
3週 1対1通信するプログラムの作成(2) 1対1通信する各プログラムの処理の流れが理解できる.
4週 1対1非同期通信するプログラムの作成(1) 1対1非同期通信するプログラムの構成とそれぞれの役割が理解できる.
5週 1対1非同期通信するプログラムの作成(2) 1対1非同期通信する各プログラムの処理の流れが理解できる.
6週 1対多通信するプログラムの作成(1) 1対多通信するプログラムの構成とそれぞれの役割が理解できる.
7週 1対多通信するプログラムの作成(2) 1対多通信する各プログラムの処理の流れが理解できる.
8週 1対多通信するプログラムの作成(3) 1対多通信する各プログラムの処理の流れが理解できる.
2ndQ
9週 1対多非同期通信するプログラムの作成(1) 1対多非同期通信するプログラムの構成とそれぞれの役割が理解できる.
10週 1対多非同期通信するプログラムの作成(2) 1対多非同期通信する各プログラムの処理の流れが理解できる.
11週 1対多非同期通信するプログラムの作成(3) 1対多非同期通信する各プログラムの処理の流れが理解できる.
12週 総合演習(1) これまでに作成したプログラムをベースに,自分で取り決めた仕様に沿って,ネットワークアプリケーションが開発できる.
13週 総合演習(2) これまでに作成したプログラムをベースに,自分で取り決めた仕様に沿って,ネットワークアプリケーションが開発できる.
14週 総合演習(3) これまでに作成したプログラムをベースに,自分で取り決めた仕様に沿って,ネットワークアプリケーションが開発できる.
15週 総合演習(4) これまでに作成したプログラムをベースに,自分で取り決めた仕様に沿って,ネットワークアプリケーションが開発できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワーク主要なサーバの構築方法を説明できる。4前5
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。4前15
基本的なルーティング技術について説明できる。4前15
基本的なフィルタリング技術について説明できる。4前15
その他の学習内容コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4前15
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。4
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4

評価割合

試験小テスト等演習・レポート発表相互評価その他合計
総合評価割合00100000100
基礎的能力0000000
専門的能力00100000100
分野横断的能力0000000