国語Ⅱ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 国語Ⅱ
科目番号 0021 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生産デザイン工学科(物質化学コース) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「国語総合」教育出版 、『意味で覚える漢字トレーニングセレクト』いいずな書店
担当教員 横山 慎悟,岩下 祥子

到達目標

1.論理的な文章を読み、構成や展開に基づいて論旨を理解し、要約できる。
2.文学作品を読み、人物・情景・心情の描写などを味わい、その効果について説明できる。
3.古文・漢文を正しく音読し、リズムや韻などを味わうことができる。短歌・俳句・現代詩の表現を学び、自ら創作できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理的な文章の構成・展開を正しく理解し、要約したうえで、自分の意見を述べることができる。論理的な文章の構成・展開を正しく理解し、要約できる。論理的な文章の構成・展開を正しく理解、要約できない。
評価項目2文学作品を読み、人物・情景・心情の描写などを味わい、その効果について説明できる。代表的な文学作品の日本文学史における位置を理解できる。文学作品を読み、人物・情景・心情の描写などを味わい、その効果について説明できる。文学作品を読み、人物・情景・心情の描写などを味わうことができない。また、その効果について説明できない。
評価項目3古文・漢文を正しく音読し、リズムや韻などを味わうことができる。短歌・俳句・現代詩の表現を学び、熟語・ことわざ・慣用句などの知識を活用し、自ら創作できる。古文・漢文を正しく音読し、リズムや韻などを味わうことができる。短歌・俳句・現代詩の表現を学び、自ら創作できる。古文・漢文を正しく音読し、リズムや韻などを味わうことができない。短歌・俳句・現代詩の表現を学び、自ら創作することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では、1年次より高度な論理的コミュニケーション能力を養い、幅広い日本語・日本文学の知識に立脚した理解と表現の力を確立することを目的とする。具体的には、①文章理解を通じて豊かな人間性を培う。②漢字・語句の学習を行い、日本語の語彙力を向上させる。③レポートや口頭発表を通じて表現力・文章力を涵養する。なお、本授業は文系科目における科目間連携の充実を目指した授業である。
授業の進め方・方法:
精選された文章を読み、教員との質疑応答や学習者間の意見交流を通じて理解・見識を深める。
注意点:
①次回学習する単元を予習してくること。②配布する参考資料や課題などを各自整理すること。③問いに対して簡潔明快に答えること。また、自分の意見を積極的に述べるよう努めること。④辞書類、国語便覧を活用し、積極的に疑問を投げかけてほしい。⑤漢字検定4~2級程度の読み書きができる語彙力を養うため、授業では漢字小テストを実施する。⑥常に「興味を持つ」「疑問を持つ」「問題意識を持つ」ことを心がけること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
随想(1)
授業の目標と概要を理解できる。
文章中に出てくる難解な語句の意味を調べ、理解できる。
2週 随想(2) 随想を読み、構成や展開を的確に捉えることができる。
3週 随想(3) 筆者の考え、心情を正しく読み取り、文章を要約できる。
4週 小説(1) 小説中に出てくる難解な語句の意味を調べ、理解できる。小説を読み、構成や展開を捉えることができる。
5週 小説(2) 小説中の描写から登場人物の心情を読み取ることができる。小説中の表現技法・効果について理解できる。
6週 小説(3) 小説の主題を考察できる。
7週 中間試験 1~6週までの内容を網羅した試験により、授業内容の理解の定着を図る。
8週 試験の解説
短歌・俳句(1)
試験内容を理解し、不正解だった箇所はその理由を説明することができる。
短歌・俳句を鑑賞し、その特徴や表現技法・効果、背景にある状況を理解できる。
2ndQ
9週 短歌・俳句(2) 学習した短歌・俳句の特徴や表現技法を踏まえて、自ら創作できる。創作した作品を発表し、他者の作品を鑑賞できる。
10週 古文(1) 身近な古文表現に親しみながら、古典文法・表現を理解できる。
11週 古文(2) 物語の作者と作品の成立について理解できる。助動詞の用法を学び、現代語訳できる。
12週 古文(3) 物語を読み、登場人物の関係を理解できる。また、登場人物の心情や人間像を捉えることができる。
13週 古文(4) 日記・随筆の作者と作品の成立、他の作品との関係について理解できる。
14週 古文(5) 日記・随筆を読み、作者の心情を捉えることができる。
15週 期末試験 8~14週までの内容を網羅した試験により、授業内容の理解の定着を図る。
16週 試験の解説 試験内容を理解し、不正解だった箇所はその理由を説明することができる。
後期
3rdQ
1週 評論(1) 文章中に出てくる難解な語句の意味を調べ、理解できる。評論を読み、構成・展開を的確に捉えることができる。
2週 評論(2) 筆者の主張を正しく読み取り、文章を要約できる。
3週 小説(1) 小説中に出てくる難解な語句の意味を調べ、理解できる。
4週 小説(2) 小説中の描写から登場人物の心情を読み取ることができる。小説中の表現技法・効果を説明できる。
5週 小説(3) 小説の主題を考察できる。文学に対する理解を深めることができる。
6週 詩(1) 詩を読み、その特徴や表現技法・効果を説明できる。
7週 詩(2) 学習した詩の特徴や表現技法を踏まえて、自ら創作できる。創作した作品を発表し、他者の作品を鑑賞できる。
8週 中間試験 1~7週までの内容を網羅した試験により、授業内容の理解の定着を図る。
4thQ
9週 試験の解説
漢文(1)
試験内容を理解し、不正解だった箇所はその理由を説明することができる。
身近な漢文表現に親しみながら、漢文訓読の基礎を理解できる。
10週 漢文(2) 漢詩のきまりやリズム、韻について理解できる。
11週 漢文(3) 漢文を正しく書き下し文にできる。書き下し文をもとに現代語訳できる。
12週 漢文(4) 内容を正しく把握し、故事の意味を考えることができる。白文に訓点を付すことができる。
13週 評論(1) 文章中に出てくる難解な語句の意味を調べ、理解する。評論を読み、構成・展開を的確に捉えることができる。
14週 評論(2) 筆者の主張を正しく読み取り、要約することができる。学習した評論に対し、自らの意見を述べることができる。
15週 学年末試験 9~14週までの内容を網羅した試験により、授業内容の理解の定着を図る。
16週 試験の解説 試験内容を理解し、不正解だった箇所はその理由を説明することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。2
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。2
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。2
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。2
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。2
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。2
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。2
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。2
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。2
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。2
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。2
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。2
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。2
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。2
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。2
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。2
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。2
他者の意見を聞き合意形成することができる。2
合意形成のために会話を成立させることができる。2
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。2
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。2
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。2
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。2
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。2
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。2

評価割合

試験小テスト等演習・レポート相互評価発表合計
総合評価割合7003000100
基礎的能力7003000100
専門的能力000000
分野横断的能力000000