無機化学Ⅳ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 無機化学Ⅳ
科目番号 0081 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(物質化学コース) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 【教科書】 「無機化学 その現代的アプロ-チ」 東京化学同人、平尾一之他著 【参考書】 シュライバー「無機化学」上・下 東京化学同人、玉虫怜太他著
担当教員 松嶋 茂憲

到達目標

1. 固体の状態と無機材料の結晶構造,不完全な構造について理解し、説明することができる。
2. 固体の電子構造,電気伝導,誘電性,磁性について理解し、説明することができる。
3. 地球環境問題,光触媒,太陽電池,触媒等の環境関連材料について理解し、説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1固体の状態と無機材料の結晶構造 ,不完全な構造について理解し、 説明することができる。固体の状態と無機材料の結晶構造 ,不完全な構造について理解する ことができる。固体の状態と無機材料の結晶構造 ,不完全な構造について理解できない。
評価項目2固体の電子構造,電気伝導,誘電 性,磁性について理解し、説明す ることができる。固体の電子構造,電気伝導,誘電 性,磁性について理解することが できる。固体の電子構造,電気伝導,誘電 性,磁性について理解することが できない。
評価項目3地球環境問題,光触媒,太陽電池 ,触媒等の環境関連材料について 理解し、説明することができる。地球環境問題,光触媒,太陽電池,触媒等の環境関連材料について理解することができる。地球環境問題,光触媒,太陽電池,触媒等の環境関連材料について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程の教育目標 B① 専門分野における工学の基礎を理解できる。
準学士課程の教育目標 B② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SB① 共通基礎知識を用いて、専攻分野における設計・製作・評価・改良など生産に関わる専門工学の基礎を理解できる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SB② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解決できる。

教育方法等

概要:
無機化学Ⅳでは、履修済みの無機化学Ⅰ,Ⅱ,Ⅲの基礎に基づいて、固体状態と無機材料,環境と無機化学という観点から無機材料について学習する。
授業の進め方・方法:
適宜、演習や復習を実施し、無機化学的センスを培っていく。
注意点:
4年次前期までに学習した化学系科目の及び数学系科目の知識を前提として進める。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 固体無機材料の構造 ブラベー格子,ミラー指数,金属の最密充填構造を理解し、説明することができる。
2週 固体無機材料の構造 結晶構造の対称性の基本について理解し、説明することができる。
3週 固体無機材料の構造 代表的な結晶構造について理解し、説明することができる。
4週 固体無機材料の構造 代表的な結晶構造及び結晶構造の不完全性について理解し、説明することができる。
5週 固体無機材料の構造 結晶構造の不完全性及び非晶質について理解し、説明することができる。
6週 固体の電子構造と電気伝導 固体の電子構造(バンド理論)を理解し、説明することができる。
7週 固体の電子構造と電気伝導 固体無機材料の電気伝導について理解し、説明することができる。
8週 中間試験
4thQ
9週 固体の電子構造と電気伝導 半導体とその応用について理解し、説明することができる。
10週 誘電的性質と誘電材料 固体の誘電的性質と誘電材料の基本について理解し、説明することができる。
11週 磁気的性質と磁性材料 固体の磁気的性質と磁性材料の基本について理解し、説明することができる。
12週 環境と無機材料 地球を構成する物質,環境問題を理解し、説明することができる。
13週 環境と無機材料 光触媒について理解し、説明することができる。
14週 環境と無機材料 太陽電池及びゼオライトについて理解し、説明することができる。
15週 環境と無機材料 環境関連材料について理解し、説明することができる。
16週 定期試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野無機化学結晶の充填構造・充填率・イオン半径比など基本的な計算ができる。4
代表的な元素の単体と化合物の性質を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合90000010100
基礎的能力0000000
専門的能力90000010100
分野横断的能力0000000