食品工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 食品工学Ⅱ
科目番号 0084 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(物質化学コース) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「新しい食品化学」 川岸 舜朗, 中村 良 (三共出版) 編集
担当教員 水野 康平

到達目標

本授業では、食品の主要成分あるタンパク質糖脂について様々な加工特性や栄養学的をぶこと目的とす る。また、近年盛んに研究されてい機能性食品欠かせな要素であビタミンやネラルつも概説 る。また、近年盛んに研究されてい機能性食品欠かせな要素であビタミンやネラルつも概説する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1食品成分(タンパク質、脂質、炭水化物)について化学的に反応を挙げて理解できる。 食品成分(タンパク質、脂質、炭水化物)について化学的に理解できる。 食品成分(タンパク質、脂質、炭水化物)について化学的に理解できない。
評価項目2上記3大成分の消化と吸収について図示して理解して説明できる。上記3大成分の消化と吸収について理解できる。上記3大成分の消化と吸収について理解できない。
評価項目3食品、生活と人の健康(成人病など)との関連について具体的に理解できる。食品、生活と人の健康(成病など)との関連について理解できる。食品、生活と人の健康(成人病など)との関連について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

準学士課程の教育目標 B① 専門分野における工学の基礎を理解できる。
準学士課程の教育目標 B② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SB① 共通基礎知識を用いて、専攻分野における設計・製作・評価・改良など生産に関わる専門工学の基礎を理解できる。

教育方法等

概要:
本授業では、食品の主要成分あるタンパク質糖脂について様々な加工特性や栄養学的をぶこと目的とす る。また、近年盛んに研究されてい機能性食品欠かせな要素であビタミンやネラルつも概説 る。また、近年盛んに研究されてい機能性食品欠かせな要素であビタミンやネラルつも概説する。
授業の進め方・方法:
食品を構成する成分、タンパク質、糖、脂質に対する一般的な知識。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 食品と脂質3
脂質の構造と機能
脂肪酸の種類と構造
必須脂肪酸、多価不飽和脂肪酸、プロスタグランジン
2週 食品と脂質4
食品成分としての脂質
脂質の融点
脂質の物性評価(けん化価、過酸化物価、ヨード価)
3週 食品と脂質4
食品の脂質の諸問題
脂肪酸の自動酸化、酸化劣化の問題
4週 ビタミンとミネラル ビタミンの発見
フンク、鈴木梅太郎の発見
5週 ビタミンとミネラル2
ビタミンCの性質と生理作用
欠乏症(壊血病)
ビタミンAの生理作用
視覚のメカニズム
6週 ビタミンとミネラル3 脂溶性ビタミン群(A、D、E、K)とその他のビタミン
ステロイド化合物
抗酸化作用
7週 その他の機能性食品成分1 香辛料、茶、食物繊維とその機能性成分
8週 その他の機能性食品成分2 香辛料、茶、食物繊維とその機能性成分
4thQ
9週 食物アレルギー 5大アレルギー食品
アレルギーのメカニズム
10週 後期中間試験
11週 食品と免疫系1 免疫細胞の概要と働き
12週 食品と免疫系2 免疫細胞の概要と働き
13週 食事と生活習慣病 世界の健康寿命と日本伝統食
14週 機能性食品 食品の1次、2次、3次機能
特定保健用食品制度
15週 復習
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野基礎生物代謝、異化、同化という語を理解しており、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。4前1
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。4前7
免疫系による生体防御のしくみを説明できる。4前9
生物化学タンパク質、核酸、多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。4前3,前6
生体物質にとって重要な弱い化学結合(水素結合、イオン結合、疎水性相互作用など)を説明できる。4前7
単糖と多糖の生物機能を説明できる。4前3,前4,前5
単糖の化学構造を説明でき、各種の異性体について説明できる。4前3,前4,前5
グリコシド結合を説明できる。4前4,前5
多糖の例を説明できる。4前5
脂質の機能を複数あげることができる。4前11,前12,前13
トリアシルグリセロールの構造を説明できる。脂肪酸の構造を説明できる。4前11,前12,前13
リン脂質が作るミセル、脂質二重層について説明でき、生体膜の化学的性質を説明できる。4前11,前12,前13
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。4前6,前7,前8
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。4前7,前8
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。4前7,前8
タンパク質の高次構造について説明できる。4前7
ヌクレオチドの構造を説明できる。4
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。4
RNAの種類と働きを列記できる。4
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。4
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。4
補酵素や補欠因子の働きを例示できる。水溶性ビタミンとの関係を説明できる。4
解糖系の概要を説明できる。4前5
クエン酸回路の概要を説明できる。4前5
酸化的リン酸化過程におけるATPの合成を説明できる。4前5
嫌気呼吸(アルコール発酵・乳酸発酵)の過程を説明できる。4前5
光化学反応の仕組みを理解し、その概要を説明できる。4
炭酸固定の過程を説明できる。4
生物工学原核微生物の種類と特徴について説明できる。4
真核微生物(カビ、酵母)の種類と特徴について説明できる。4
微生物の増殖(増殖曲線)について説明できる。4
微生物の育種方法について説明できる。4
微生物の培養方法について説明でき、安全対策についても説明できる。4
アルコール発酵について説明でき、その醸造への利用について説明できる。4
食品加工と微生物の関係について説明できる。4前2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力0000000
専門的能力80000200100
分野横断的能力0000000