社会特論(前期)

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 社会特論(前期)
科目番号 0092 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(物質化学コース) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 使用しない
担当教員 新鞍 拓生,大熊 智之

到達目標

1:自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。
2:現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。
3:近代社会の成立過程とその歴史的位置付け、産業革命の歴史的意義を十分に理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを十分に理解し説明できる。自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を説明できない。
現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から理解し展望できる。現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できない。
近代社会の成立過程とその歴史的位置付け、産業革命の歴史的意義を理解できる。近代社会の成立過程とその歴史的位置付け、産業革命の歴史的意義を十分に理解し説明できる。近代社会の成立過程とその歴史的位置付け、産業革命の歴史的意義を説明できる。近代社会の成立過程とその歴史的位置付け、産業革命の歴史的意義を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
経済は人間の生命活動の基礎であるが、現代では主に市場経済が展開しており、財やサービスの供給はその多くが産業を通じ成り立っている。現在に至る市場経済、産業経済の勃興と発展は、人類史において特筆すべき事象である。日本の場合市場経済は、近世(江戸時代)に成立した。その後幕末開港により日本は世界市場の一環に加わり、明治に入り飛躍的な産業の発展を経験し、第二次大戦後の高度経済成長により世界第二の経済大国にまで成長した。産業の発展は、財やサービスの供給のみならず、それに係わる人々、資金の流れ、原材料や資源の開発、技術、経営組織、地域との関係など様々な変化を社会にもたらす。この授業では、近世から高度経済成長期までの日本の歴史を、主に市場経済、産業発展の観点から講義する。
 授業では①市場経済の起点となった近世経済の概要、②近世後期以降における地方を中心とする産業発展、③幕末開港による世界市場との接触、④欧米列強との対峙、富国強兵のための殖産興業、その挫折と民間主導の産業革命・工業化、⑤第一次世界大戦をきっかけとする重化学工業化の進展、⑥第二次大戦前後の戦時経済を経た戦後復興、その後の高度経済成長、⑦身近な事例である九州地方の産業発展、を講義する。
授業の進め方・方法:
授業はプリントを配布し、それを中心に行う。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業の概要と全体の構成 自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。
2週 近世の経済発展(1) 近世経済の概要 自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。
3週 近世の経済発展(2) 管理された貿易と国内経済に与えた影響 自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。
4週 近世の経済発展(3) 地方産業の発展(農業以外の産業発展) 自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。
5週 近世の経済発展(4) 産業発展の事例──近世初期のたたら製鉄─ 自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。
6週 近現代の経済発展(1) 幕末開港による世界市場とのつながり 近代社会の成立過程とその歴史的位置付け、産業革命の歴史的意義を理解できる。
7週 近現代の経済発展(2) 明治政府による殖産興業政策 近代社会の成立過程とその歴史的位置付け、産業革命の歴史的意義を理解できる。
8週 近現代の経済発展(3) 民間主導の産業革命・工業化 近代社会の成立過程とその歴史的位置付け、産業革命の歴史的意義を理解できる。
2ndQ
9週 近現代の経済発展(4) 世界の一等国へ 近代社会の成立過程とその歴史的位置付け、産業革命の歴史的意義を理解できる。
10週 近現代の経済発展(5) 重化学工業化の進展 近代社会の成立過程とその歴史的位置付け、産業革命の歴史的意義を理解できる。
11週 近現代の経済発展(6) 戦時・戦後復興喜の経済 近代社会の成立過程とその歴史的位置付け、産業革命の歴史的意義を理解できる。
12週 近現代の経済発展(7) 高度経済成長 近代社会の成立過程とその歴史的位置付け、産業革命の歴史的意義を理解できる。
13週 九州の産業発展(1) 近代九州地方の産業発展 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。
14週 九州の産業発展(2) 北九州地方企業の経営発展 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。
15週 定期試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力100100