機器分析学

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 機器分析学
科目番号 0193 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(物質化学コース) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 新版 入門機器分析化学、三共出版、庄野利之 ほか
担当教員 園田 達彦

到達目標

1. 無機および有機物に関する代表的な構造分析、定性、定量分析法を理解している。
2. クロマトグラフィーの理論と代表的な分析方法を理解している。
3. 特定の分析装置を用いた気体、液体、固体の分析方法を理解し、測定例をもとにデータ解析をすることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1無機および有機物に関する代表的な構造分析、定性、定量分析法を理解しており、応用できる。無機および有機物に関する代表的な構造分析、定性、定量分析法を理解している。無機および有機物に関する代表的な構造分析、定性、定量分析法を理解していない。
評価項目2クロマトグラフィーの理論と代表的な分析方法を理解し、応用できる。クロマトグラフィーの理論と代表的な分析方法を理解している。クロマトグラフィーの理論と代表的な分析方法を理解していない。
評価項目3特定の分析装置を用いた気体、液体、固体の分析方法を理解し、複雑な測定例をもとにデータ解析をすることができる。特定の分析装置を用いた気体、液体、固体の分析方法を理解し、測定例をもとにデータ解析をすることができる。特定の分析装置を用いた気体、液体、固体の分析方法を理解し、測定例をもとにデータ解析をすることができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B① 専門分野における工学の基礎を理解できる。
学習・教育到達度目標 B② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。

教育方法等

概要:
本講義では、4年次の構造解析学で取り扱わなかった機器分析法(蛍光光度法、 ガスクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー、熱分析、表面分析)に関する基本原理を理解し、物質の定性、定量のために必要な測定法の選択やデータ解析の技術を身に付けることを目的とする。
授業の進め方・方法:
分析法ごとに基本原理や測定法、データ解析法の説明と、測定データ情報から物質の定性、定量を行う演習を行う。演習は個人またはグループワーク形式で行う。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 クロマトグラフィーの基礎 クロマトグラフィーの基礎を説明できる。
2週 ガスクロマトグラフィーの基本原理 ガスクロマトグラフィーの基本原理を説明できる。
3週 ガスクロマトグラフィーの測定法 ガスクロマトグラフィーの測定法について説明できる。
4週 ガスクロマトグラフィーに関する演習 ガスクロマトグラムから試料の定性、定量および測定条件の検討ができる。
5週 高速液体クロマトグラフィーの基本原理 高速液体クロマトグラフィーの基本原理を説明できる。
6週 高速液体クロマトグラフィーの測定法 高速液体クロマトグラフィーの測定法について説明できる。
7週 高速液体クロマトグラフィーに関する演習 高速液体クロマトグラムから試料の定性、定量および測定条件の検討ができる。
8週 中間試験 1~7週までの内容を網羅した試験により、理解の定着を図る。
2ndQ
9週 蛍光光度法の基本原理、測定法 蛍光光度法の基本原理、測定法について説明できる。
10週 蛍光定量分析に関する演習 蛍光光度法のデータから定量分析ができる。
11週 熱分析の基本原理、測定法 熱分析の基本原理、測定法について説明できる。
12週 熱分析に関する演習 熱分析のデータ解析法について説明できる。
13週 表面分析の基本原理、測定法 表面分析の基本原理、測定法について説明できる。
14週 表面分析に関する演習 表面分析のデータ解析法について説明できる。
15週 定期試験 9~14週までの内容を網羅した試験により、理解の定着を図る。
16週 答案返却 定期試験の内容を理解する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野分析化学無機および有機物に関する代表的な構造分析、定性、定量分析法等を理解している。4前10
クロマトグラフィーの理論と代表的な分析方法を理解している。4前7
特定の分析装置を用いた気体、液体、固体の分析方法を理解し、測定例をもとにデータ解析することができる。4前14

評価割合

試験演習相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力0000000
専門的能力70300000100
分野横断的能力0000000