到達目標
1. 物質化学実習を受講する4年生に対して、分析機器の利用方法を指導できる。
2. 役割を分担しながらチームとしてピアサポートを実施できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 物質化学実習を受講する4年生に対して、分析機器の利用方法をわかりやすく指導できる。 | 物質化学実習を受講する4年生に対して、分析機器の利用方法を指導できる。 | 物質化学実習を受講する4年生に対して、分析機器の利用方法を指導できない。 |
評価項目2 | 役割分担が適切で、チームとして十分なピアサポートを実施できる。 | 役割を分担しながらチームとしてピアサポートを実施できる。 | 役割を分担しながらチームとしてピアサポートを実施できない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 B① 専門分野における工学の基礎を理解できる。
学習・教育到達度目標 B② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。
学習・教育到達度目標 C① 実験や実習を通じて、問題解決の実践的な経験を積む。
学習・教育到達度目標 C② 機器類(装置・計測器・コンピュータなど)を用いて、データを収集し、処理できる。
学習・教育到達度目標 C③ 実験結果から適切な図や表を作り、専門工学基礎知識をもとにその内容を考察することができる。
学習・教育到達度目標 C④ 実験や実習について、方法・結果・考察をまとめ、報告できる。
教育方法等
概要:
本講義は物質化学総合実習Ⅰで作成した指導計画書に基づいて、物質化学実習に取り組む4年生に対して分析機器の使用方法を説明し、利用スキルを身に着けてもらうサポートをすることが目的である。これまでの実習経験に基づいて教授するピアサポートを実践することで、自身の専門力のブラッシュアップやコミュニケーションスキル、課題発見力の向上に繋げる。
授業の進め方・方法:
物質化学実習の授業計画に沿う形で進行する。研究室単位で行うので、適宜、役割を分担しながら4年生のサポートをする。実習中は定期的に指定の活動報告書をグループ単位で作成し、指導教員に提出する。これをもとに指導教員は進捗を確認する。実習中の自身の取組については実習報告書で報告する。メンバー同士の相互評価も実施する。
注意点:
本講義は物質化学実習と連動して実施される。主体的に取り組むことにより自分自身の能力を飛躍的に高められる点を意識しておくこと。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス |
授業の全体像を理解する。
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2週 |
分析機器の解説1 |
使用する分析機器の使用方法、測定原理を把握させる。
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3週 |
分析機器の解説2 |
使用する分析機器の使用方法、測定原理を把握させる。
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4週 |
分析機器実践のサポート1 |
分析機器を使った測定のサポートをする。
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5週 |
分析機器実践のサポート2 |
分析機器を使った測定のサポートをする。
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6週 |
データ整理のサポート1 |
得られたデータから適切な図や表を作成し、それを元に考察するサポートをする。
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7週 |
データ整理のサポート2 |
得られたデータから適切な図や表を作成し、それを元に考察するサポートをする。
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8週 |
報告書の作成1 |
これまでの取り組みを報告書にまとめ、提出する。
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4thQ |
9週 |
改善箇所ディスカッションのサポート |
ディスカッションをサポートする。
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10週 |
分析機器実践のサポート3 |
4年生が自身で分析機器を利用し、測定を行う様子をサポートする
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11週 |
分析機器実践のサポート4 |
4年生が自身で分析機器を利用し、測定を行う様子をサポートする
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12週 |
分析機器実践のサポート5 |
4年生が自身で分析機器を利用し、測定を行う様子をサポートする
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13週 |
データの整理3 |
得られたデータから適切な図や表を作成し、それを元に考察するサポートをする。
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14週 |
データの整理4 |
得られたデータから適切な図や表を作成し、それを元に考察するサポートをする。
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15週 |
報告書の作成2 |
これまでの取り組みを報告書にまとめ、提出する。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 化学・生物系分野(実験・実習能力) | 分析化学実験 | 代表的な定性・定量分析装置としてクロマト分析(特にガスクロ、液クロ)や、物質の構造決定を目的とした機器(吸光光度法、X線回折、NMR等)、形態観察装置としての電子顕微鏡の中の代表的ないずれかについて、その原理を理解し、測定からデータ解析までの基本的なプロセスを行うことができる。 | 4 | |
固体、液体、気体の定性・定量・構造解析・組成分析等に関して必要な特定の分析装置に関して測定条件を選定し、得られたデータから考察をすることができる。 | 4 | |
分野横断的能力 | 基盤的資質・能力 | 自己理解 | 自己理解 | チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 3 | |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 3 | |
評価割合
| 実践活動 | 報告書 | 相互評価 | 発表 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 30 | 10 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 40 | 20 | 5 | 0 | 0 | 0 | 65 |
分野横断的能力 | 20 | 10 | 5 | 0 | 0 | 0 | 35 |