国語ⅠB

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 国語ⅠB
科目番号 0023 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 『古典探究』(数研出版)、『プレミアムカラー国語便覧』(数研出版)・古語辞典(電子辞書可)
担当教員 大坪 舞

到達目標

1.文語の基本的な構造を理解し、辞書を用いて大意をとることができる。
2.作品の特性を時代背景と合わせて理解し、日本における文学と社会の繋がりについて説明できる。
3.作品に描かれた人間について読解することで、人間の普遍的ありようについて考察できる。
4.調べ・考察した内容を発表できる。
5.ピアで協力して活動できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文語の基本的な構造を理解し、辞書などを用いて正確に読解できる。文語の基本的な構造を理解し、辞書などを用いて大意を取ることができる。古文・漢文の基本的な構造を理解せず、辞書などを用いて大意を取ることができない。
評価項目2作品の特性を時代背景と合わせて理解し、日本における文学と社会の繋がりについて的確に説明できる。作品の特性を時代背景と合わせて理解し、日本における文学と社会の繋がりについて説明できる。作品の特性を時代背景と合わせて理解し、日本における文学と社会の繋がりについて説明できる。
評価項目3作品に描かれた人間について読解することで、人間の普遍的ありようについて深く考察できる。作品に描かれた人間について読解することで、人間の普遍的ありようについて考察できる。作品に描かれた人間について読解することで、人間の普遍的ありようについて考察できない。
評価項目4調べ・考察した内容をわかりやすく発表できる。調べ・考察した内容を発表できる。調べ・考察した内容を発表できない。
評価項目5ピアで協力して主体的に活動できる。ピアで協力して活動できる。ピアで協力して活動できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
前近代日本において読まれた、あるいは記された作品などを取り上げ、それぞれの時代の価値観や社会と文学のかかわりとともに、時代を越えて受け継がれ人間の普遍的なありようについて学ぶ。また、言語の変遷を学ぶことで、現代の日本語への知見を深める。
授業の進め方・方法:
・講義および学生によるピア活動を実施する。
・古文の現代語訳をするため、古語辞書が必要である。貸出希望の場合は、授業前までに教員室に取りに来ること。
・LMSを用いた課題提示・回収を実施する。授業中にもLMSを使用するため、PC・タブレット端末・スマートフォンなどを適宜用意すること。ただし、それらの端末は指示があるまで起動させないこと。
注意点:
【ノート】
・定期試験は受講者自身の手書きでまとめられたノートを持ち込み可とする。この関係でノートには特別な指示があるもの以外は貼り付けてはならない。ノートは試験後回収し、指示以外の貼り付け物があった場合、試験不正として扱う。全科目0点となる可能性があるので注意すること。
・読解に際しては、古文本文と文法的事項、口語訳を書き込む。単元開始前に本文をノートに書き写すこと。

【提出物】
・各提出物は期日までに提出すること。遅れた場合は日数に応じて減点する。
・欠席等で期日に提出できなかった場合、提出可能になった時点で遅れ提出の事情をコメント欄に書いて提出すること。
・すべての提出物は定期試験期間前(科目を問わず試験1日目の前日)に提出すること。以降は受け取らない。
・他人の提出物を写した場合、写した者・写された者双方を0点とする。出典を書かずに書籍・インターネットなどの情報を写した場合も0点とする。

【連絡手段】
・連絡はTeamsを基本とする。個別の連絡がある場合、Teamsチャットにて連絡すること。
・遅刻・欠席・提出遅れなど、連絡はチャットにこまめにいれること。

【評価基準・評価方法】
・前期定期試験40%、後期定期試験20%、発表30%、課題・ピア10%で評価し、総合成績60点以上を単位取得とする。中間試験は実施しない。
・各授業項目および授業時間の配分は、学生の理解・習得の状況を確かめながら、変更することがあり得る。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
日本語の歴史
シラバスを読み、授業の目的・進行方法を理解できる。
日本語の歴史について、概略を説明できる。
2週 沙石集・兼盛と忠見(1) 品詞について学び、口語訳の方法を理解できる。
3週 沙石集・兼盛と忠見(2)
和歌の文学史(1)
口語訳できる。
奈良時代から平安時代の和歌の社会的重要性を説明できる。
4週 古今和歌集・仮名序 口語訳できる。
仮名序本文と、当該歌人の和歌を比較し、考察できる。
5週 和歌の文学史(2)
連歌・俳諧
平安時代から鎌倉時代の和歌および連歌・俳諧への展開について説明できる。
6週 和歌・発表準備 江戸時代までの和歌を一首選択し、読解した内容を資料にまとめることができる。
7週 和歌・発表 選択した和歌の魅力を発表できる。
8週 伊勢物語・初冠 歌物語の成立と特徴について説明できる。
口語訳できる。
2ndQ
9週 伊勢物語・通ひ路の関守 口語訳できる。
10週 古今著聞集・菅原道真 口語訳できる。
漢文の書き下しができる。
11週 唐物語・王昭君
口語訳できる。
12週 西京雑記・王昭君 書き下し・口語訳ができる。
13週 唐物語・西京雑記比較 唐物語と西京雑記を比較できる。
日本における中国故事受容について説明できる。
14週 枕草子・二月つごもりごろに 口語訳できる。
典拠となった漢詩文を書き下し、どのように用いられているか説明できる。
15週 古本説話集・清少納言がこと 口語訳できる。
枕草子と比較し、その相違を説明できる。
16週 定期試験
後期
3rdQ
1週 蒙求 夏季休暇中に調べた蒙求と日本での受容について発表できる。
2週 源氏物語・光源氏誕生(1) 源氏物語の概略について説明できる。
口語訳できる。
3週 源氏物語・光源氏誕生(2) 口語訳できる。
4週 源氏物語・藤壺の入内 口語訳できる。
5週 源氏物語・発表準備(1) 口語訳できる。
6週 源氏物語・発表準備(2) 読解した本文を資料にまとめることができる。
7週 源氏物語・発表 初見の人にもわかるように本文内容を発表できる。
8週 源氏物語の受容 源氏物語が後代にどのような影響を及ぼしたか説明できる。
4thQ
9週 平家物語・祇園精舎 平家物語の概略について説明できる。
10週 平家物語・壇ノ浦(1) 口語訳できる。
11週 平家物語・壇ノ浦(2) 口語訳できる。
12週 平家物語・発表準備(1) 口語訳できる。
13週 平家物語・発表準備(2) 読解した本文を資料にまとめることができる。
14週 平家物語・発表 初見の人にもわかるように本文内容を発表できる。
15週 平家物語の受容 平家物語が後代にどのような影響を及ぼしたか説明できる。
16週 定期試験

評価割合

試験発表課題・ピア合計
総合評価割合603010100
基礎的能力60201090
専門的能力0000
分野横断的能力010010