航空工学

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 航空工学
科目番号 0120 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 航空工学講座1 航空力学 公益社団法人 日本航空技術協会 編
担当教員 中島 賢治

到達目標

1.航空力学の実践的知識を理解する。
2.航空整備士学科試験「航空力学分野」程度の問題を解けるようになる。
3.航空力学分野における流体工学の知識を説明できるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1航空力学に関する基礎的な流体工学の事項について説明できる。航空力学に関する基礎的な流体工学の事項について理解できる。航空力学に関する基礎的な流体工学の事項について理解できない。
評価項目2揚力と抗力の発生原理とその制御方法について説明できる。揚力と抗力の発生原理とその制御方法について理解できる。揚力と抗力の発生原理とその制御方法について理解できない。
評価項目3翼型の性能評価項目(揚力係数、抗力係数、空力モーメント係数)を説明できる。翼型の性能項目(揚力係数、抗力係数、空力モーメント係数)を理解できる。翼型の性能項目(揚力係数、抗力係数、空力モーメント係数)を理解できない。
評価項目4高速空気力学の基礎および高速飛行に伴う現象と対策を説明できる。高速空気力学の基礎および高速飛行に伴う現象と対策を理解できる。高速空気力学の基礎および高速飛行に伴う現象と対策を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-4 説明 閉じる
JABEE b 説明 閉じる
JABEE d-1 説明 閉じる
JABEE e 説明 閉じる

教育方法等

概要:
航空機に関する基礎的な流体工学事項、揚力と抗力の発生原理とその制御、翼型の性能評価項目(揚力係数、抗力係数、空力モーメント係数)、高速空気力学の基礎および高速飛行に伴う現象と対策など、航空機に関する流体力学分野の知識を習得する。
授業の進め方・方法:
航空整備士の育成を主眼に置く教科書を教材とし、輪講(学生がプレゼンテーションを行う)形式で講義を進める。
単元ごとに確認テストを実施し、到達度・理解度を自覚させる。
参考文献:航空整備士学科試験問題集(問題編)、同(解答編)いづれも公益社団法人 日本航空技術協会 編
【輪講ルール】
□輪講形式、PPで説明する。1班(1章)60分説明。随時質疑応答。
□PP使用図について、テキストの図はスキャナで読み込む。Web上の図や動画も使ってよいが、出典を明確に。
□プレゼンテーションの採点は個人別に分ける。採点内容は、発表・資料・質疑の3項目を5段階評価。
□プレゼンテーションの持ち時間をショートする場合は大幅な減点とする。
注意点:
輪講時のプレゼンテーションの質および単元ごとの確認テストにより評価する。この科目は学修単位科目のため,事前・事後学習としてレポートを実施します。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 導入。シラバス・授業のやり方説明、班分け、講義担当割振り、内容理解、PP資料作成。
班分けを行い、自分の担当部分を理解する。
2週 プレゼン準備1。資料作成、チェック。 わかりやすい発表資料を作る。
3週 プレゼン準備2。自習、教材作成、講義リハーサル。 わかりやすいプレゼンテーションを計画する。
4週 第1章 航空力学の基礎 飛行機の基本的事項、標準大気圧、流体力学の基礎事項を理解する。
5週 第2章 揚力と抗力 揚力の発生原理、揚力と抗力のアンバランスにより起こる飛行現象を説明できる。
6週 確認テスト 6割以上の正答。
7週 第3章 翼と翼型 翼と翼型、翼の各部分名称を説明できる。
8週 第4章 安定性 静安定と動安定、縦安定と横安定を説明できる。
4thQ
9週 確認テスト 6割以上の正答。
10週 第5章 操舵性 舵の働き、操縦について説明できる。
11週 第6章 性能 対気速度と推力を説明できる。旋回、巡航、離陸、着陸時の減少を説明できる。
12週 確認テスト 6割以上の正答。
13週 第7章 高速空気力学 高速空気力学を用いて、高速飛行に伴う現象について説明できる。
14週 第8章 重量および搭載 航空機の重量および重心について、考慮すべき事項を説明できる。
15週 確認テスト 6割以上の正答。
16週 定期試験は実施しない。

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合403030000100
基礎的能力0303000060
専門的能力400000040
分野横断的能力0000000