技術者倫理

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 技術者倫理
科目番号 5E1840 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 藤本温編著『技術者倫理の世界』 第3版 森北出版
担当教員 本 慎一郎,堀江 潔

到達目標

1.社会が求める技術者の倫理を説明できる。(B2)
2.社会に対する技術者の義務を説明できる。(A3)
3.技術者と社会と組織の関係性を説明できる。(B2)
4.ある事例について様々な視点で捉え、複数の解決策を模索し、グループワークやディスカッションを行うことができる。(B2)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1社会が求める技術者の倫理を説明できる。社会が求める技術者の倫理をほとんど説明できる。社会が求める技術者の倫理を説明できない。
評価項目2社会が求める技術者の義務を説明できる。社会が求める技術者の義務をほとんど説明できる。社会が求める技術者の義務を説明できない。
評価項目3技術者と社会と組織の相互関係を説明できる。技術者と社会と組織の相互関係をほとんど説明できる。技術者と社会と組織の相互関係を説明できない。
評価項目4事例を通して、グループディスカッションを行い、協調性を培うことができる。事例を通して、グループディスカッションを行い、協調性を培うことがほとんどできる。事例を通して、グループディスカッションを行い、協調性を培うことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-3 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる
JABEE a 説明 閉じる
JABEE b 説明 閉じる
JABEE d 説明 閉じる
JABEE e 説明 閉じる

教育方法等

概要:
技術が発展していく中で、技術者に対して要求されうる倫理を学び、モノを作り出す上で必要な倫理的知識を修得する。また、技術者がモラルに反しない行動をするために社会との関係性を考察する。グループワークやディスカッション等を通じて、社会に出た後に実践・応用できる倫理観を養う。
この科目は学修単位科目のため、事例研究としてのレポートの提出、授業後の質問課題の提出を実施する。
この科目は地方銀行で国際業務、総合企画・営業本部業務、支店統括運営業務等を経験し、対金融機関取引、対顧客取引を担当していた教員が、その経験を活かし、実社会での倫理、コンプライアンス、モラルについて、講義とディスカッション形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
予備知識:技術が発展していくにつれて、技術者に対する社会的要求が高度になってきていることを自覚し、講義へ望むことが期待される。
講義室:五年各教室または情報セキュリティ演習室
授業形式:講義、事例紹介、グループ討議、発表
学生が用意するもの:教科書、ノート、ファイル(配布資料用)
注意点:
評価方法:試験(A3,B2)60%、発表等(A3)20%、提出物等(B2)20%とし、各項目で60点以上かつ総合成績60点以上を単位取得とする。
    なお、発表については、全8回のグループワークうち6回以上参加しなければ、単位認定とはならないので留意すること。
自己学習の指針:各自、教科書の関係箇所や配布資料を熟読し、試験やグループディスカッションに備えること。
オフィスアワー:月曜日16:10~17:00

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション,技術者の視点 学習目標や方法・評価などや技術者倫理とは何かを理解できる。
2週 事例① 事例①の概略を理解できる。
3週 グループワーク① グループディスカッションを通して様々な観点から考え、グループワークができる。
4週 倫理と法① 倫理と法の関係性を理解できる。
5週 倫理と法② 
事例②
倫理と法の関係性を理解できる。
事例②の概略を理解できる。
6週 グループワーク② グループディスカッションを通して様々な観点から考え、グループワークができる。
7週 倫理と法③ 事例に対する解説、グループワークの評価解説により、論点や考え方を理解できる。
8週 事例研究(レポート作成①) 目的・到達目標に関するレポートを作成できる。
2ndQ
9週 公衆の安全、健康、福利① 倫理規程について理解できる。
10週 公衆の安全、健康、福利② 
事例③
倫理規程について理解できる。
事例③の概略を理解できる。
11週 グループワーク③ グループディスカッションを通して様々な観点から考え、グループワークができる。
12週 知的財産権(情報化社会によるリスク) 知的財産権について理解できる。(K-SEC分野別教材)
13週 安全性とリスク 
事例④
安全性とリスクについて理解できる。
事例④の概略を理解できる。
14週 グループワーク④ グループディスカッションを通して様々な観点から考え、グループワークができる。
15週 事例研究(レポート作成等)
前期のまとめ
目的・到達目標に関するレポートを作成できる。
16週 前期定期試験
後期
3rdQ
1週 費用便益分析と製造物責任法① 費用便益分析と製造物責任法について理解できる。
2週 費用便益分析と製造物責任法①
事例⑤
費用便益分析と製造物責任法について理解できる。
事例⑤の概略を理解できる。
3週 グループワーク⑤ グループディスカッションを通して様々な観点から考え、グループワークができる。
4週 倫理問題の特徴 倫理問題の特徴を理解できる。
5週 組織の問題① 組織の問題、企業倫理との関係を理解できる。
6週 組織の問題②
事例⑥
組織の問題、企業倫理との関係を理解できる。
事例⑥の概略を理解できる。
7週 グループワーク⑥ グループディスカッションを通して様々な観点から考え、グループワークができる。
8週 事例研究(レポート作成③) 目的・到達目標に関するレポートを作成できる。
4thQ
9週 公益通報ー内部告発ー① 公益通報を説明できる。
10週 公益通報ー内部告発ー②
事例⑦
公益通報を説明できる。
事例⑦の概略を理解できる。
11週 グループワーク⑦ グループディスカッションを通して様々な観点から考え、グループワークができる。
12週 優れた技術者をめざして① 持続可能な社会について学び、環境問題を説明できる。
13週 優れた技術者をめざして②
事例⑧
優れた事例を学び、技術者の視点、公衆の視点を理解する。
事例⑧の概略を理解できる。
14週 グループワーク⑧ グループディスカッションを通して様々な観点から考え、グループワークができる。
15週 おわりに
後期のまとめ
技術者倫理を習得することについて理解し、技術者への準備と説明ができる。
16週 後期定期試験

評価割合

試験発表等提出物等合計
総合評価割合602020100
基礎的能力602020100
専門的能力0000
分野横断的能力0000