電気電子情報工学実験Ⅰ

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 電気電子情報工学実験Ⅰ
科目番号 0032 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 電気電子工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 前期:4 後期:4
教科書/教材 電気電子情報工学実験Ⅰテキスト(本学科製)
担当教員 寺村 正広,柳生 義人,日比野 祐介

到達目標

1.実験装置・器具・情報機器等を利用して目的を達成する手法を理解する。
2.回路図に沿って適切な結線ができる。
3.実験データの処理を行い、グラフにまとめることができる。
4.実験報告書を規定の様式に従って作成し、定められた期限内に提出することができる。
5.適切な身なりで実験をすることができる。
6.班員で役割分担をして協力しながら実験を行うことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
実験装置・器具・情報機器等を利用して目的を達成する手法を理解する十分にできるある程度できるできない
回路図に沿って適切な結線ができる十分にできるある程度できるできない
実験データの処理を行い、グラフにまとめることができる十分にできるある程度できるできない
実験報告書を規定の様式に従って作成し、定められた期限内に提出することができる十分にできるある程度できるできない
適切な身なりで実験をすることができる十分にできるある程度できるできない
班員で役割分担をして協力しながら実験を行うことができる十分にできるある程度できるできない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電気磁気学および電気回路の講義で学んだ基本的な法則や現象を実証実験により確かめ理解を深める。また実験装置や工具の取扱いに習熟する。さらに実験データの整理や報告書に必要な文章表現力を身につけ、報告書の書き方を習得する。
授業の進め方・方法:
予備知識:1年次の電気電子工学基礎で学習した電気磁気学および電気回路に関する基礎知識
講義室:電気電子工学実験室
授業形式:班(4~5名)に分かれて各テーマの実験実習を行う。
学生が用意するもの:実習服、実験用運動靴、実験テキスト(配布)、実験ノート(各自準備)、関数電卓、グラフ用紙(方眼)
注意点:
評価方法:電気電子工学科実験成績評価基準による(実験態度、報告書の内容、提出期日など)総合評価の成績が60点以上を合格とする。
自己学習の指針:実験テキストのサイクル表を確認し、自分が行う実験テーマの目的、原理、実験回路、実験方法について予習しレポート用紙2枚以内にまとめて書くこと。
        実験終了後は、規定の様式に従ったデータ整理やグラフ作成、また十分に練られた考察を含む実験報告書が完成できること。
オフィスアワー:実験テーマの担当教員のオフィスアワーを確認すること。
備考:
(1)本科目は電気主任技術者免除交付申請に必要な授業科目の1つである。
(2)実験装置の都合(故障や修理等)で、予告無く実験テーマ(内容)を変更することがある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 担当紹介・実験テキスト作成・ガイダンス 電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。
2週 オームの法則 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。
直流回路論における諸定理について実験を通して理解する。
3週 実験報告書作成の要領 実験を実施する上で必要な基礎的事項および実験報告書の書き方を学ぶ。
4週 合成抵抗の測定 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。
直流回路論における諸定理について実験を通して理解する。
5週 キルヒホッフの法則 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。
直流回路論における諸定理について実験を通して理解する。
6週 抵抗の測定1(電位降下法、比較法) 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
抵抗・インダクタンス・キャパシタンス・インピーダンスなどの素子値の測定方法を習得する。
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。
7週 電流の測定(分流と分流器) 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。
8週 電圧の測定1(分圧と分圧器) 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。
2ndQ
9週 重ね合わせの理 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。
直流回路論における諸定理について実験を通して理解する。
10週 ホイートストンブリッジによる抵抗の測定 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
抵抗・インダクタンス・キャパシタンス・インピーダンスなどの素子値の測定方法を習得する。
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。
11週 ブラウン管オシロスコープ 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
オシロスコープを用いた波形観測方法を習得する。
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。
12週 電力の測定(ジュールの法則) 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。
13週 抵抗の測定2(抵抗の温度係数の測定) 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
抵抗・インダクタンス・キャパシタンス・インピーダンスなどの素子値の測定方法を習得する。
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。
14週 抵抗の測定3(低抵抗の測定) 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
抵抗・インダクタンス・キャパシタンス・インピーダンスなどの素子値の測定方法を習得する。
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。
15週 各種指示計器(電圧計)の動作 マインドストームEv3を使用し、提示された課題を通して、ものづくりとプログラミングの考え方を学ぶ。
16週
後期
3rdQ
1週 電圧の測定2(直流電位差計) 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。
2週 ダイオードの測定 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
オシロスコープを用いた波形観測方法を習得する。
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。
3週 交流回路の測定1(RR・LR直列回路) 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
オシロスコープを用いた波形観測方法を習得する。
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。
4週 交流回路の測定2(CR・CL直列回路) 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。
オシロスコープを用いた波形観測方法を習得する。
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。
5週 マインドストーム実習1 マインドストームEv3を使用し、提示された課題を通して、ものづくりとプログラミングの考え方を学ぶ。
6週 マインドストーム実習2 マインドストームEv3を使用し、提示された課題を通して、ものづくりとプログラミングの考え方を学ぶ。
7週 電気工事実習1 電気工事に必要な実技を習得する。
8週 回路製作実習 実習を通して、電気に関する基本知識を習得する。
4thQ
9週 IoT基礎実習 実習を通して、電気に関する基本知識を習得する。
10週 報告書返却・修正1 実験データの処理を行い、グラフにまとめることができる。
実験報告書を規定の様式に従って作成することができる。
11週 報告書返却・修正2 実験データの処理を行い、グラフにまとめることができる。
実験報告書を規定の様式に従って作成することができる。
12週 報告書返却・修正3 実験データの処理を行い、グラフにまとめることができる。
実験報告書を規定の様式に従って作成することができる。
13週 報告書返却・修正4 実験データの処理を行い、グラフにまとめることができる。
実験報告書を規定の様式に従って作成することができる。
14週 半日工場見学 現場で使われている電気に関する技術を知る。
15週 配線テスト 回路図に沿って適切な結線ができる。
16週

評価割合

実験報告書実験態度合計
総合評価割合5050100
基礎的能力000
専門的能力5050100
分野横断的能力000