電気回路Ⅱ

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 電気回路Ⅱ
科目番号 0067 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 電気回路Ⅱ,遠藤勲・鈴木靖著,コロナ社
担当教員 猪原 武士,寺村 正広

到達目標

1.基本電気回路の過渡応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。(A3)
2.ラプラス変換を用いた解法で過渡現象を説明することができる。(A3)
3.伝送線路における電圧電流の伝搬について説明できる。(A3)
4.簡単な周期的波形のフーリエ級数展開について説明できる。 (A3)
5.非正弦波電圧を基本回路に加えたときの電流と実効値について説明できる。(A3)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1(到達目標1)回路の過渡応答の説明と、過渡応答の計算が適切にできる。回路の過渡応答の説明と、過渡応答の計算ができる。回路の過渡応答の説明と、過渡応答の計算ができない。
評価項目2(到達目標2)ラプラス変換を用いて適切に過渡現象を解析できる。ラプラス変換を用いて過渡現象を解析できる。ラプラス変換を用いて過渡現象を解析できない。
評価項目3(到達目標3)伝送線路における各パラメータを適切に計算できる。伝送線路における各パラメータを計算できる。伝送線路における各パラメータを計算できない。
評価項目3(到達目標4,5)非正弦周期波のフーリエ級数を適切に計算できる。非正弦周期波のフーリエ級数を計算できる。非正弦周期波のフーリエ級数を計算できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-3 説明 閉じる
JABEE b 説明 閉じる
JABEE d-2 説明 閉じる
JABEE e 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気・通信・制御工学の基礎となる電気回路の解析的手法を習得する。電気回路の解析方法を学習し、例題、演習を通じて電気回路全般にわたる物理現象を理解するとともに計算力を養成する。
授業の進め方・方法:
予備知識: 直流回路・交流回路の回路網解析ができること。また、テブナンの定理、キルヒホッフの法則を理解しておくこと。
講義室: 4E 教室
講義形態: 講義、演習、小テスト、相互学習など
事前・事後学習:この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習としてレポートや小テスト(オンラインテストを含む)を実施することもある。
注意点:
評価方法: 中間・定期試験 (4回) の平均を 80 %、演習 (レポート and/or 小テスト) を20%で評価し、60点以上を合格とする。
到達目標の(  )内の記号は JABEE 学習・教育到達目標

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバスの説明
過渡現象の概要
過渡現象の概要
2週 RL直列回路に電源を加えた場合の過渡現象 RL直列回路の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。
3週 RL直列回路から電源を除去した場合の過渡現象 RL直列回路の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。
4週 RC直列回路に電源を加えた場合の過渡現象 RC直列回路の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。
5週 RC直列回路から電源を除去した場合の過渡現象 RC直列回路の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。
6週 RLC直列回路に電源を加えた場合の過渡現象 RLC直列回路の複エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。
7週 交流回路における過渡現象 交流電源が接続された回路の応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 電気回路とラプラス変換(ラプラス変換の基本性質) 回路方程式をラプラス変換することができる。
10週 RL直列回路におけるラプラス変換による過渡現象 ラプラス変換を用いてRL直列回路の過渡応答を解くことができる。
11週 RC直列回路におけるラプラス変換による過渡現象 ラプラス変換を用いてRC直列回路の過渡応答を解くことができる。
12週 交流回路におけるラプラス変換による過渡現象 ラプラス変換を用いて交流回路の過渡応答を解くことができる。
13週 LC回路におけるラプラス変換による過渡現象 ラプラス変換を用いてLC回路の過渡応答を解くことができる。
14週 パルス電源を接続した場合の過渡現象 パルス電源が接続された回路の応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。
15週 様々な回路における過渡現象 様々な回路における過渡応答を解くことができる。
16週 前期定期試験
後期
3rdQ
1週 集中定数回路と分布定数回路 集中定数回路と分布定数回路について理解している。
2週 分布定数回路の基本式Ⅰ:無損失線路と波動方程式 無損失線路と波動方程式を理解している。
3週 代表的な線路の伝搬速度、特性インピーダンス 代表的な線路の種類と伝搬速度、特性インピーダンスについて理解している。
4週 分布定数回路の基本式Ⅱ:損失のある線路 損失のある線路について理解している。
5週 分布定数回路の正弦波定常状態Ⅰ:無損失線路の正弦波定常状 無損失線路の正弦波定常状態を理解している。
6週 分布定数回路の正弦波定常状態Ⅱ:進行波と定在波 進行波と定在波について理解している。
7週 線路上の反射係数 線路上の反射係数について理解している。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 試験返却、非正弦周期波とフーリエ級数 非正弦周期波とフーリエ級数について理解している。
10週 フーリエ級数展開、フーリエ係数の求め方 フーリエ級数展開、フーリエ係数の求め方について理解している。
11週 フーリエ級数の展開形式 フーリエ級数の展開形式について、理解している。
12週 特殊波形のフーリエ級数展開 特殊波形のフーリエ級数展開について理解している。
13週 調波合成・ギブスの現象 調波合成・ギブスの現象について、理解している。
14週 非正弦波交流回路 非正弦波交流回路について、理解している。
15週 三相交流回路における高調波 三相交流回路における高調波について、理解している。
16週 後期定期試験

評価割合

試験演習合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000